CABIN 2012

『第5回 日本海遠征』
〜 ケビン集合2012 〜
突行日 2012年 9月 22日




■ 2日目−未明−






ドドドン・・・。








ん。ドドン。ぱくぱく。










ドン、ドドドン・・・。












「ぱくぱく。はぁはぁ・・・。」














ドンドンドン・・・、ドドンドン・・・















「はぁぁ、ちゅめちょ。あぁ・・・。」

















「ぱくぱくぱく。ぱくぱくぱく。」











ドドドドン、、、ドドン








「パクパクパク・・・はぁはぁ・・・」















最初は気にしないように眠っていたが、定期的に鳴り響く地響きを我慢しきれず、オレは目を擦りながら身体を起こした。

どうやらこの不快な振動の震源地は、左隣で寝ているヌルハチのようだ。



「くそったれ・・・。またお前か・・・。」



魚突きのキャンプにおいて、オレの睡眠を妨げる諸悪の根源は、いつだってコイツである。

苛立つ気持ちを抑えながら、薄暗いケビン棟内で目を凝らしてその様子を見ていると、ヤツの寝返りの回数は半端なく、しかも身体を小刻みにバウンドさせて少しずつ角度を変えながら寝返りをしているではないか。そのバウンドの度にロフトは揺れ、不快な振動となって伝わってくるのである。逆サイドで気付かずに爆睡しているらくだ君が、無性に羨ましく思えた。



「狭いスペースで寝ると、寝返りうち難いもんね。どうしても身体、跳ねちゃうよね。そういうこともあるよね。」



なんて思うわけが無い。

しかも良く見ればこの男、小さく口をパクパクさせながらハァハァ言ってやがる。

まるで飼い馴らされた池の鯉が、水面に撒かれた餌を食べるかの如く・・・。



「んふぅーー。パクパク・・・。はぁーーー。ぺちゃぺちゃ・・・。パクパク。。。んふぅーーー。」



やはりというか、何というか・・・。

しかも2時過ぎに綺麗に寝袋に包まって寝始めて、さらに気温が下がる5時にこの格好である。









この男の行動、全くもって意味が解らん。




朝の目覚めが最悪だったことは、今さら言うまでも無い。




ちなみに下階では、サイモンさんがジュゴンさんの強烈な幅寄せと、ホリエモン君の大きな鼾に悩まされたらしい。やはりKOCでは最低でも4位以上の成績を残し、部屋のサイドスペースを確保しなければ安眠の保証は無いようである。


- 深夜未明 - - 起床直前 -





















ぎぶみーすいみんじかん☆











 










 そんな感じで始まったキャンプ二日目。









ワーストオブケビンのサイモンさんは朝飯当番です。 王者ヌルハチはもちろん爆睡




他の者は手分けして炊事場の後片付けを。 何でオレがあの野郎の洗い物まで・・・!









いや、もちろん解るんですよ。ちゃんと明文化されてますから。



「チャンプはその座を下りるまで、聖地ケビンでの雑用は完全免除である」 ・・・ってね。



でもね、そうは言ってもこれまでのチャンプは私物の洗い物と片付けくらいは自分でやってたんですよ。



まぁ、最低限の・・・、なんつーか、ね。



それが今回の新王者・ヌルハチ。



こいつ、マジで何もしねえ。。。



昔からお世話をしているみ〜ちんさんは怒りに肩を震わせながら洗い物をし、



大学時代のらくだ先輩は「ヌルの私物、片付け方が全然解らん!」と思わずボヤく。




























それでも決して自分の道を曲げようとしない悪童・ヌルハチ。



ケビナー達はそんな彼のことをこう呼んで恐れた。。。






































絶対王者。




















次第に引き攣っていくみんなの愛想笑い・・・。



来年以降のKOCのスタンスを、大きく左右するといっても過言ではない。






























さてと。気を取り直して朝御飯でも食べましょうか!



朝食はケビンキャンプ恒例、余っている食材を全部ぶち込む出雲蕎麦です!











サイモンさん、朝からご苦労さんです! やっと起きてきた絶対王者・ヌルハチ







「いただきま〜っす!」






















あぁー、美味いねぇ!



これを食べると、ケビンの朝って気がするよ。



若干伸び気味の麺がまたケビンっぽくて良いよね。



うん、美味い美味い。














そしてお腹も満たされた後は・・・















しばらくのんびりしながら・・・ まったりとした時間を満喫













それから全員で最後の後片付けに取り掛かるが・・・











「後は任せました!」  と、再び横になる絶対王者・ヌルハチ。











そのまましばらく、みんなが炊事場で片付けをしていたので、






















一人で寂しくなったのか、ヌルハチさんも炊事場に顔を出してみたが・・・




















フラフラするばかりで、特に何をするわけでもなく・・・













重たい荷物はらくだ先輩に運ばせ、 自分は適当に指示を出すだけ。














最後までやりたい放題を貫いた姿勢は、ある意味賞賛に価する。






















【第7回 ケビン集合 閉会式】













すっかり綺麗になったケビン棟内にて、


ケビン公認会計士・らくだによる、二日間の清算タイム・・・。











今回はジュゴン先生の厚意により飲み切れないほどのビール(プレミアムモルツ含む)を提供いただいたため、経費としては食費(野菜や蕎麦など)と宿泊費のみ。なんと一人あたり2000円ポッキリという驚きの価格で二日間を楽しませてもらった。>委員長、あざっす!






本当に名残惜しいけど、
そろそろお別れの時間です。

















「さよなら、ケビン・・・(涙)!」


















それからチェックアウトのために皆で受付へと向かい、 そこで最後の記念写真を撮るも、逆光のためNG・・・。
















・・・というわけで、仕切り直してもう一枚。

















「また来年、ここで会いまっしょい!」


>聖地のスタッフさん  いろいろとありがとうございました!
























チェックアウトを済ませた後は、









ジュゴン委員長による閉会宣言を受け、 プライスレスな二日間が幕を下ろしました。







中には寂しさのあまり涙を流す者や、 現実を受け入れられず、「茶番だ茶番だ!」と騒ぐ者もいましたが、



















我々は一年後の再会へ向け、また新たなる一歩を踏み出すのでありました。














無事に閉会式を終え、広島へと帰る3人組は突行or帰宅の選択に迫られる。

・・・とは言え目の前に広がるのは凪いだ秋の日本海。ここで潜らなきゃ罰当たりも良いところ。オレ達だってスピアマンの端くれである。この状況下においては選択の余地なんて何処にも無いと思っていたが、すでに昨日完全燃焼し、一人勝ちを納めて気分を良くしていたヌルハチ君は“早く帰りたいオーラ”を身体中から解き放っていた。聖地ケビンにおいて、KINGは絶対的な存在であり、逆らう事は決して許されない。しかしここはもう聖地の外である。いつまでもこんなヤツの言うことなんて聞いてたまるか!と、サイモンさんと二人で強引に話しを進め、車のハンドルを潮風の吹く方角へと回した。




後部座席で、ヌルハチは本当に嫌な顔をしていた。



□1本目 ポイント・HN

昨日よりは若干荒れ気味であるが、まだまだ許容範囲。酒が完全に抜け切っていないのか、睡眠不足が祟ったのか、どうにもシャキッとしない身体に鞭を打ち、潜闘態勢を整えた。潜ってみて少しでも体調が思わしくないようであれば即刻エキジットを心に決め、エントリーを開始する。

結果から言えば、わずか30分足らずでエキジット。透明度と魚影はまずまずであり、何かオカズを獲って帰ろうかとも思ったが、“潜って待つ”という行為に少し違和感(いつも以上のしんどさ)を覚えた。おそらく大丈夫であろう些細な体調の変化ではあったが、前日の疲労を考慮すれば無理をするのは少々危険であり、また無理をする意味なんて何処にもない。たかが魚突きである。されど・・・もクソも無い。また日を改めて楽しめれば良いさと着替えを済ませ、一番乗りでエキジット。定刻時間まで秋の日光浴を楽しんだ。

太陽は出たり出なかったりだったけど、



潮風を浴びながらの昼寝は最高に気持ち良い!



ちなみにヌルハチさんはボウズでエキジット。 サイモンさんはイシダイを1匹突いてました。











そして約4時間の時を経て、広島へ・・・。










ケビンノートは書記長より返納され、 午後7時、笑顔の中で解散となりました。


















UNDERTHEGREEN史上最長のレポートに、


最後までお付き合い頂き、誠にありがとうございました!