CABIN 2012

『第5回 日本海遠征』
〜 ケビン集合2012 〜
突行日 2012年 9月 22日




■ ケビンキャンプ・初日 〜第4回KOC〜



楽しいキャンプの始まりは、みんなで行う買出しから。

晩飯の食材や調味料を始め、各自がKOCで使用する具材・必要物品、そしてケビンでの宴を盛り上げるマル秘アイテム等など。手早く買い物を済ませて出来るだけ早めにキャンプ場へと向かいたいところですが、店内で歩きながら晩飯の献立を考えたり、鮮魚コーナーで魚を見ながら立ち話をしたり、挙句は買い忘れが発覚してキャンプ場からもう一度スーパーに引き返したり・・・、




初めて来た時には想像もしていなかったが、
この微妙なスーパーに来るのも今年で7回目となる。
7年前には独り者だった玉ねぎ売りの青年も、
今や立派な親父になりました。



KOCの食材選びにイメージを膨らませるジュゴンさん。
すでに戦いは始まっています!
100均にてケビンオフィシャルグッズを物色中の高知大OBの二人。
今年からエコロジーなMy食器制度を導入。












・・・とまぁ、いつも通りこんな感じでグダグダしちゃった結果、



聖地ケビンに全員が揃ったのは、日も暮れかけた午後6時過ぎのことでした。













管理棟へ向かうホリエモン君。 一年ぶりの聖地に、感慨深くなるゴリラ。



















そして一行は、一年ぶりのケビンへ・・・。



















前年度王者・サイモン氏によるケビン開錠です!





















これより運命の扉が開かれます!





















今年の内装もやっぱり・・・??































7年連続、PINK!

























結局7年目にしてやっと気付いたよね。



ピンクが1号棟。グリーンが2号棟。



オレ達、予約がメチャクチャ早いから、いつも1号棟が振り当てられるんだよ。



いつか自然な成り行きで、憧れのグリーンルームに・・・。




























・・・と、まぁそれはさておき、まずは荷物の搬入作業です。


















KOC規定により雑用を免除され、ゆっくりと寛ぐサイモンさんと、

それを羨ましそうに見つめるヌルハチ君。



















もちろん下々のケビナー達はちゃんと働いて汗を流します。

























そして一通りの作業を終えたところで、



Mr.ケビン・らくだ氏による・・・

























開会宣言!
(ヌルハチさんの冷めた表情にも注目!)


















それからすぐに全体会議を開き、今後の予定を立てることに・・・。




















「腹減った?」



「炊事場の人口密度は?」



「先にビール飲みたい?」



「KOCどうする?」


























まとまりの無い6人の意見・・・。










心を無にして、黙々と議事録を付ける書記長・ヌルハチ氏。













結局、今夜のスケジュールは以下の通りとなった。




【デスノート・全文抜粋】

18:26 − 開会宣言     スケジュール決め
19:00 − 下ごしらえ     フライング サケ
 先にナベを作る → その後、KOC開始





















ってなわけで、ケビナー達は重い腰を上げて炊事場へと移動。



みんなで仲良く、晩飯の準備に取り掛かります!



今年ももちろん、晩飯は鍋です。




















鍋に入れる魚はジュゴンさんのイシダイを拝借。





ウィンナーにタコの切れ目を入れるらくだ君と・・・




それを黙って見守る王者・サイモン氏。




ボウズ頭の二人はニンニクの皮剥き



大将印のペアルックです☆


























引き続きまして、職人ヌルハチによる石鯛解体ショー。

※ヌルハチ氏は職場の技能検定(アジ捌きの部)で、
新人王を獲ったほどのスキルの持ち主です。























大胆かつ丁寧に。美しく、そして確実に。


















もちろん、みんなそれぞれ魚は下ろせるんだけどね。



でもだからこそ、プロの包丁裁きに見入ってしまったんだろうな。



久しぶりに見たヌルハチ氏のマジ顔とドヤ顔に、








「おぉ〜!」








・・・の連続だったね。























イシダイ普通免許、2級取得。





















ヌルハチ氏の活躍もあって、鍋の準備は順調に整い、



あとは鍋の具材をケビンに運んで、鍋で煮込むだけだったんだけど・・・


























「とりあえず乾杯っしょ!!!」





ってな感じで、まずは外で一杯やることに(笑)。
























いやー、もうこれ以上我慢出来なかったね。。。



潜った後の、働いた後の、笑った後のプレミアムモルツ・・・。
































めちゃうま。































それからしばらくの間は特に何をするわけでもなく、お菓子でも食べながらグダグダと立ち話をしていたのですが、



その閑談の中でサイモンさんが不意に一言・・・。













「そういえばKOCの料理の順番なんだけど・・・」




























何でもない要望。何ってことのない疑問。



すぐに終わるかと思えた一つの話題が、意外な程に発展し・・・


























「いやー、でもチャンプ、それは・・・」




「食べる直前の再加熱ってさ・・・」




「結局KOCって美味い料理を最高の状態で提供するのが・・・」




「クーラーボックスの中に入れて1時間を超えて冷やし続けるのと、食べる直前に再加熱する違いって・・・」




「オフィシャルルールではプレゼンの3分の中でね・・・」




「それじゃ、手を加えるというラインは何処なん?」




「時間配分?特別ルールを作るのか?」





























「・・・。」




























一触即発というほどの雰囲気ではなかったが、


































この状態で40分・・・。
















本人達はいたってクソマジメに議論をしていた。




オレ自身、この場面の写真が残っている事に驚いているくらいだ。




傍から見ても、「この人たち、キャンプ場の炊事場で何をそんなに真剣に話し合ってるんだ!?」って思うだろう。




「何か事件でもあったのだろうか・・・。」っていうくらい、近寄り難い雰囲気を醸し出していたに違いない。




しかし話合ってる内容は、その雰囲気からは想像できないほど異次元なレベル。




主には「料理を食べる順番と、最後に温めて良いか?」という話題である。




一般ピープルの100人に聞けば、100人が「そんなのどっちでも良いじゃん」っていうレベルの話を・・・。




でもオレ達はこの議論で、確実に一歩前へと歩みを進めた。




結果的には「例年通り、現状維持」という結論であったが、そんなものには、あまり大きな意味をもっていない。




自分達のKOCに対する熱い思いを再認識できたことが、何よりの収穫だった。




今までのケビン集合には無い、特別な時間が流れていた聖地の夜・・・。













ケビンノートにはこう記されている。




【デスノート・全文抜粋】

19:20−20:00 KOCのルールについて、大論争ぼっぱつ。ケンケンガクガク...
            ⇒結論去年通り。
20:00− ナベやっと開始。上のギロン、ナベ食いながらでもよかったんじゃ と途中から思ったが、空気読んで言わず。良いギロンできたのでよし!










バカだな〜、オレたち(笑)。





















さて。



議論は上手くまとまり、ケビンに戻って夕食の準備に・・・。












My食器に思い思いの絵柄を描きながら






















鍋が出来上がるのを待つ。
ま、このまま待ち続けるのも何なので、食事前にもう一発景気良くイキましょうか!・・・と、























本日2回目の乾杯っ!!!






















そうこうする間に鍋もグツグツと音を立て始め・・・、























「いただきまーっす!!!」 誇らしげにウィンナーを見せるらくだ氏。





























空腹 + 鍋 + 酒 + ケビン = アルティメットマイウー。




























あー、マジ最高。






















それでさ、鍋にダイレクトに入れまくったニンニク・・・、あれ大正解だったね!

























オレ、ビールもう一本おかわりー♪

























う、うますぎる〜!!!


























あれ?みんな飲まないの?


























あ、そっか。



























忘れてた。



























いや、今年に限っては忘れようとしていたのかな・・・。



















−第4回 KING OF CABIN 開催−















さぁ、やってまいりました秋のグランプリ・第4回KING OF CABIN。



世界中のスピアマンの中から選ばれし6人のケビナーが、



その中からさらに真のケビナーを決めるべく、島根の山間に佇む聖地ケビンへと集結しました。



















徐々に慌しくなる炊事場に・・・ 続々と運び込まれるエントリーフィッシュ達














ちなみに大手ブックメーカー・rakuda社(某SNS引用)により発表された、大会前日までのオッズは以下のようになっていました。




サイモン(3.2
大本命。3開催中2度の栄光は高い安定感。

ジュゴン3.8
仕上がりは万全。シルバーコレクターの汚名返上なるか!?

ラクダ(5.2
前回の雪辱を狙う。ただし仕上がりにやや不安あり?

ホリえもん 初(6.0
初出場。一年間のプロ修行&地の利を生せば十分に栄光を狙える。

み〜ちん(10.0
実質3度地獄の土を舐めた男、怒涛の末脚で魅せてくれ!

ヌルハチ(10.8
魚の扱いはメンバー随一。葛藤の末に生み出した今年の料理は必見。雨男返上おめでとう。





















それでは開催に先駆けまして、まずはNURUXILE withケビン交響楽団による






















国家独唱


























引き続きまして、本日の出場ケビナーの本馬場入場です!





























『ついに覚醒した悪童・ヌルハチ。鬼の末脚は天まで届くか!?』


1枠 1番 ヌルハチ
調理魚 根魚の帝王 クエ
分野 感嘆レシピ
実績 第3回KOC 最下位  第2回KOC 3位
KOC KOC‐ランク 5位
予想 下馬評では6番人気に甘んじるも、鞍上には白身魚の最高級魚・九絵を迎え、狙うは初の栄冠。プロであるという現実と、過去2戦とは明らかに違うイレ込み具合は決して侮れるものではない。今大会のダークホースと呼ぶに相応しいこの男。今回ばかりは悪意の欠片も感じられない!






『昨年3位に甘んじた永遠の本命馬。今年は馬群から抜け出せるか!?』


1枠 2番 らくだ
調理魚 磯際の小童 スズメダイ
分野 ワールドワイドな創作料理
実績 第2回KOC 1位  第1回KOC 2位
第3回KOC 3位
KOC KOC‐ランク 1位
予想

昨年はまさかの展開に連対を外してしまった永遠の本命馬。雪辱に燃える今年は磯際の小童・スズメダイを従え、第2回大会以来となる王座奪還を目論む。たしかな技術と豊富な知識に、意外性のあるエントリーフィッシュという最強の布陣で挑む4回目のKOC。少し気掛かりなのは、自分を除く5名のケビナー(審査員)に対して、4匹しか居ない小魚をどう振り分けるのかという点。この無理難題を前に、炊事場の錬金術師の異名を持つらくだ氏がどういう策を練ってくるのか。まずはここに注目したい!







『タカノハダイに裏切られた冒険家。イバラの道に、勝機は見出せるか?』


2枠 3番 み〜ちん
調理魚 磯の王者 イシダイ
分野 冒険料理
実績 第3回KOC ブービー 第2回KOC ブービー
第1回KOC 最下位
KOC KOC‐ランク 4位
予想 タカノハダイという勝利へのパスポートを持たず、旅に出てしまった冒険家。向かうは聖地に聳えるKOCの頂。しかしそれは無謀という名の険しい山道。そしてこれは懺悔という名の屈辱の出来レース。料理は博打だと豪語する男に、この逆境を打ち破る秘策はあるのだろうか!?






『天と地を知る王者・サイモン。前人未到の連覇へ向け、今動き出す!』


2枠 4番 サイモン
調理魚 磯の王者 イシダイ
分野 家族愛
実績 第3回KOC 1位 第2回KOC 最下位
第1回KOC 1位
KOC KOC‐ランク 2位
予想

優勝と最下位を経験した後、再び前回大会を優勝で飾り二度目の王者に君臨したサイモン氏。元来、KOCでは天と地しか知らないディフェンディングチャンピオンだが、二度の優勝はいずれも和食であり、連覇を賭けてイタリア料理で臨んだ第二回大会は屈辱の最下位に沈んだ。そして今回、自らに試練を与えるかのように、再びイタリアの味を引っ提げてKOCの舞台に戻ってきた。苦汁を飲んだ過去の記憶を払拭し、リベンジと連覇を同時に狙う!







『名脇役の称号は過去の話。悲願の初優勝へ向け、視界は良好!』


3枠 5番 ジュゴン
調理魚 海のスプリンター ヒラマサ
分野 郷土料理
実績 第3回KOC 準優勝 第2回KOC 準優勝
KOC KOC‐ランク 3位
予想 過去2戦はいずれも準優勝。優勝請負人として聖地に乗り込んできた郷土の星が、自身3度目の挑戦にして悲願の初タイトルを狙う。万年ニ位の称号はもういらない。KOC初となる釣果と突果の融合は、栄光への掛け橋となるのだろうか。「二度あることは三度ある!?」「三度目の正直!?」その答えは、聖地に住む神のみぞ知る!






『本戦初出場となる期待のホープ。謎のヴェールが今解き放たれる!』


3枠 6番 ホリエモン
調理魚 磯の王者 イシダイ
分野 未分類
実績 初出場
KOC KOC‐ランク 6位
予想 初めてのKOC参戦となるホリエモン氏が選んだのは、味のインパクトに定評のある磯の王者・イシダイ。KOCの呪縛に惑わされること無く予定通りに捕獲できたことは評価できるが、イシダイでのエントリーが3名というこの現実をどう受け止めるのか。そしてこの混戦状態から抜け出す跳躍力を持っているのか。初めて味わう聖地の炊事場ダービー。これからの1時間に、ケビナーとしての真価が問われる!







【予想屋チンミーによる出走直前予想&傾向と分析】

過去のKOCにおいて無類の強さを誇ったイシダイでのエントリーが3名。そこにヒラマサ、クエ、スズメダイ(オヤビッチャ含む)が各一名。巨匠・ジュゴンの鞭によりヒラマサがどのように化けるのか。KOC初となる白身の帝王・クエの出場と、スズメダイを操るらくだ氏の奇策も非常に興味深いですね。

さて、スタート前は横一線との見方もありますが、やはりイシダイは過去に参戦したコンテスト全てで優勝魚となってますからね。今年はキジハタでのエントリーが無いのは意外でしたが、やはり1時間という短い時間で印象を残すには、主張の強いイシダイの味に勝るものはないでしょう。・・・かと言って審査員の印象上、イシダイが上位を独占することはありえません。どうしても同一魚種の中では甲乙を付けてしまいますからね。ラスト3ハロンで混戦に持ち込まれた場合には、クエやスズメダイといったレアフィッシュが大外から一気にまくることも十分に考えられるでしょう。もちろん内ラチギリギリで足を溜め込んだヒラマサも恐い。これはもう展開次第ではないでしょうか。ゴール直前の3分間のプレゼンテーションで明暗が分かれる可能性だって、全く否定できません。

というわけで、わたしはイシダイ3頭のうちの1つが抜け出して優勝。そこに、過去の実績からスズメダイとヒラマサが絡んでくるかと。しかし、事前情報では肉量調整不足との噂もあるスズメダイだけに、展開次第では一気に場群の最後尾まで沈んでしまうことも考えられます。調理過程にミスが起これば競争中止も有り得る肉量ですからね。手堅くいくのであれば、過去の連対率100%のジュゴン・ヒラマサ号を軸にして、イシダイ3種へと流すのが無難か。今回注目の悪童・クエ号も勢いがありますが、こちらは連にまでは絡んでこない見通しでしょう。単勝で買うならやはり過去の実績からもイシダイ料理。み〜ちんの冒険料理は脚色が悪く、おそらく先行馬を捉えきれないと思います。また初出走のホリエモン号も、実力は未知数ながらも新馬という立場上、GTの壁は高過ぎるでしょうね。やはりそういう面で見ても前年度王者のサイモン号が頭一つ抜けているのではないでしょうか。

私の夢はサイモンススズカです。



サイモン  ◎    ジュゴン  ○    らくだ   ▲
ホリエモン △    ぬるはち  ×   み〜ちん 大穴






























笑いから一転、静寂に包まれた聖地の炊事場。

























連覇を狙う者。それを阻む者。


































様々な想いが交錯する、狂喜乱舞の第4ステージ。




































努力を惜しまず苦労を重ねた者のみが輝ける、1時間/365日。





































あなたの、そして私の夢が走ります。


































第4回 KING OF CABIN 

























ジュゴン審査委員長の号令により・・・















































































「スタートです!!」















おぉぉぉ・・・!? なんだ!? どうした!?



今年のみんな、例年にも増して超真面目じゃねーか?



最初の5分程度はらくだ君を中心に歌を歌いながら調理してたんだけど、それから先は妙にシーンとしちゃってさ。。。


































that's KOC独特の異様な雰囲気ってヤツか!?























時間短縮のため強引に半身だけ削ぎ落とす ホリエモン君もイシダイを捌き終わりました 調味料マニアのらくだ君、今年は何を!?



ジュゴンさんも順調な滑り出し サイモンさんも連覇へ向けて好発進 黙々と仕事をするヌルハチ君














今年は不気味なまでに真剣に取り組むヌルハチ氏の後ろ姿。

たしかにこの男、例年には無い入れ込み具合である。



























「10分経過!!」












オレはニラを切りまくるぜ! ホリエモン君はやはりトマトを・・・ さっきまで笑いながら歌ってたのに・・・(汗)!



ヌルハチ君は韓国海苔を手に・・・。 手付きがサマになってるねぇ! ジュゴンさん、それは山芋ですか!?

















「30分経過〜!!」



















この時間帯が一番精神的にキツイ。



間に合うかどうか、美味くいくかどうか・・・。



他人のことは気になるけれど、気にしてる余裕は全く無いんだよね。














力仕事を続けるジュゴンさん。 棟内にて一段落終えたチャンプが偵察に・・・ オレは揚げ物の準備完了!!!









さてと、これからイシダイの竜田揚げでも作るかな!って思ったんだけどさ、




家で揚げ物とかしないから、温度とか時間とかよく解らないんだよね。




おまけにこんな環境でしょ。 しかも失敗できないじゃない。




だから正直、揚げ物に対してあまり乗り気じゃなかったんだけどさ、




チラっと横を向いたら・・・








らくだ君が余裕の表情で揚げ物をしてたので・・・













オレも苦手意識を悟られないように、余裕の顔して揚げようとしたんだけど・・・













温度が高過ぎたのか、水っぽかったのか、周囲に油が飛び散りまくって超悲惨だった(汗)。


























そんな感じで揚げ物相手に悪戦苦闘していると、



どこからともなく急に現れた謎のおっさんが、何故か満面の笑みで




































「おぅおぅ、お母ちゃんの偉大さがわかったじゃろう!?ガハハハ(笑)!」

























・・・と爆笑しながら、突然ハイテンションで迫られ、思わずうろたえるみ〜ちんさん。




ちなみにその時の写真が、これ。





























このおっさんがいつから居たのか、そしていつ居なくなったのか・・・







いやいや、今はそんなことを気にしている場合じゃない!!








急げ!!!残り時間はあと10分少々だ!!!












ホリエモン君、仕上がり間近!? ジュゴンさんは今年も焼き物ですね! 少し余裕が出てきたヌルハチ君。



チャンプはケビン棟内で最後の確認! ホリエモン君も最終段階へ・・・ オレも後は盛り付けるだけ!
























そして・・・
































『出来たぁぁぁ!!!!!』

(今回、全員50分台でフィニッシュ)






















ふぅ〜。間に合った。



とりあえず、絶対に"不味くない普通の料理”が出来たぜ。。。


























それでは早速、仕上がった順にご紹介していきましょう!!










エントリーN0.1  ホリエモン
『王者とトマトのコラボレーション』

役職or称号 ビギナーケビナー
カテゴリー イタリア・創作
エントリー魚 磯の王者・イシダイ
前回大会 審査員参加
KOC‐LANK 6位

【レシピ】

■材料

石鯛 片身
トマト 5個
ニンニク 5個   
黄色パプリカ 半分 
ピーマン 半分

□ソース
バルサミコ酢 50CC
砂糖 50g
オリーブオイル20CC
鶏ガラ 適当
水溶き片栗粉

■下準備

1、石鯛を三枚におろし、皮を引き、少し厚目の切り身にする。
2.トマトの中身をくり抜き空洞にし、中身はザルにあげ水気をとる。
3、ニンニクをスライス、黄色パプリカとピーマンは細かく切っておく。

■作り方

1、フライパンにオリーブオイル入れてニンニクを炒める。
2、そのへ切り身を入れ、塩コショウで炒め、くり抜いたトマトを入れる。
3、切り身へ火が通ったら黄色パプリカとピーマンを入れ軽く炒める。
4、炒め終わったら中身をくり抜いたトマトの中に入れ、皿に盛る。

5、バルサミコ酢、砂糖、オリーブオイル、鶏ガラをフライパンで温める。
6、沸騰したら水溶き片栗粉を入れとろみを付ける。
7、皿に盛った料理にソースをかけて完成。



【概評】
ワイルドな風貌からは想像もつかない、繊細かつインテリジェンス溢れる料理で勝負してきたホリエモン氏。初出場でありながらこれだけの料理を出せた者が、過去にいただろうか。奇しくもイシダイ&イタリア料理といえば王者・サイモン氏と同じ土俵で争うことになったが、現時点では甲乙付け難いレベルにまで仕上がっている。優勝候補の一角を担うといっても過言ではない、新人らしからぬこの料理。プレゼンテーションでさらなるインパクトを出せるか!?そして実食後のインプレッションは!?今年のルーキーは最後まで目が離せそうもない!



エントリーN0.2  らくだ
『ケビンに降る雪』

役職or称号 Mr.ケビン
カテゴリー ワールドワイドな創作料理
エントリー魚 磯際の小童・スズメダイ
前回大会 3位
KOC‐LANK 1位

【レシピ】

@ポン酢のゼリー
1.ミニトマトと皮を剥いた山芋を5mm角に刻みます。
2.ポン酢(馬路村)に150gに寒天粉約3g程を入れよく混ぜた後、沸騰手前まで加熱します。
3.温かいうちにタッパーなどの四角い容器に移し、上から1.とあらびき黒胡椒を適量振りかけた後、水氷を張ったボウルで素早く冷やし固めます。(約20分ほどで固まります。1.は少し残して置いて、最後の彩りに使いましょう。)

A雪(大根おろし)
1.葉に近い部分をおろし、2/3程度を皿に引いておきます。

Bスズメダイ、オヤビッチャの素揚げ
1.強めに塩をした後、ぬめりや汚れを取りながら鱗を取らないように洗います。
2.腹側から包丁を入れ、鰓と内蔵を取り除きます。
3.クッキングペーパー等でよく水気をとったら5分程中火に掛けた油で揚げます。
4.一度取り上げ少し冷ました後、強火に掛けた油(200℃程)でさっと揚げます。

C盛りつけ
1.皿に敷いた大根の上に下から【@を厚めに切ったもの】→【B】→【残った大根おろし】の順に重ねます。周りに彩りの野菜を添えて、少しだけポン酢を回し掛けして完成!



【概評】
KOCに合わせて仕上げてきたなと言う感が随所から伝わってくる“らくだイズム”満載の一品。このアイデア、この技術、そしてこの完成度。これこそがミスターパーフェクトと言われる証であろう。また今回は戦術面においても抜かりなく、身近なB級魚でポイントを底上げし、これまでに無い調味料の形態(ポン酢ゼリー)で差を付け、食味はもちろん見栄えとネーミングで止めを刺し、審査員の心(ポイント)を鷲掴みにする。さすがはKOCを知り尽くしているこの男、勝ち上がるための術を知っている!!



エントリーN0.3  ヌルハチ
『隠岐島遠征』

役職or称号 ケビン集合総書記長
カテゴリー 日韓問題
エントリー魚 根魚の帝王・クエ
前回大会 最下位
KOC‐LANK 5位

【レシピ】

料理解説「日本海に浮かぶ隠岐の島をイメージ。夢の離島遠征でスピアマンが突き上げた魚とは・・?」

1 米を磨ぎ、土鍋に入れ、火にかける。火をつける前に、10分水に漬けておくと芯までふっくら炊き上がる。

2 クエを捌き、身を小さく薄く削ぎ切りする。切った身を味醂と料理酒と醤油で作った漬けダレに漬け込む。

3 アラは鍋に入るサイズに叩き、流水で血合いを取る。トーチで表面を炙り、臭みとぬめりをとったのち、沸騰した鍋に入れ、出し汁を作る。塩と醤油と白だしで味を調える。

4 米が炊き上がったら、まな板の上にひいたラップの上にのせ、広げる。中心に漬けた身、みつば、梅、練りわさび、ネギを入れる。ラップの四隅を持ち上げ、具が隠れるようにおにぎり状にする。後で解し易くする為に、強く握ってはいけない。

5 おにぎり状になった米を韓国のりで包む。熱湯などで温めておいた器の中心に載せ、上から出し汁をかけて完成。

おにぎりをほぐす前に、汁を飲んで、クエから出たダシを堪能してください。その後、おにぎりをほぐして食べて頂くと、味の変化と素材本来の味をお楽しみ頂けます。


【概評】
隠岐の島を連想させるその料理を包むのは、ごま油の香りと塩味の効いた韓国海苔。日韓両国の熱い抱擁を称えるかのごとく、優しく降り注がれしはクエの出汁。島を崩せばそれらがすべて調和され、一つの物語となり、食する人々の心と身体を癒す。今を揺るがす領土問題(竹島は隠岐町)を嘲笑うかのようなこの料理は、日韓両国の拗れた骨肉の争いに終止符を打つことが出来るのだろうか!?



エントリーN0.4  サイモン
『Pizza フォレ』

役職or称号 最多勝ケビナー
カテゴリー 家族愛
エントリー魚 磯の王者・イシダイ
前回大会 優勝
KOC‐LANK 2位

【レシピ】

@捕獲した魚でミンチを作ります

A@にオリーブオイル、黒胡椒、荒塩を合わせます

B用意したピザ生地に青海苔、チーズの順にふりかけます

CBにAのミンチ、舞茸、青唐辛子をトッピングします

あとはトースターで180℃で6〜7分ぐらいで焼いて出来上がり

お好みで自家製タバスコをど〜ぞ



【概評】
昨年は奇跡の釜飯で聖地を湧かせた王者が、前人未到の連覇、そしてKOC最多勝独走(3勝目)へ向け、今年は聖地の夜にモッツァレラチーズを持って乗り込んできた。聖地でピザ!?ケビンでピザ!?相も変らぬ凄まじきフロンティアスピリッツ。そしてそれを支えしは家族の強い絆。聖地に吹き荒れるイタリアの風は、王者を再びKOCの頂へと誘う追い風となるか!?



エントリーN0.5  ジュゴン
『秋の日本海!
ワッショイ・ザ・バーグ』


役職or称号 KOC審査委員長
カテゴリー 郷土料理
エントリー魚 海のスプリンター・ヒラマサ
前回大会 準優勝
KOC‐LANK 3位

【レシピ】
●バーグ材料●
 魚:ヒラマサ、アオリイカ
 薬味:ショウガ、ネギ、味噌
 調味料:みりん、醤油
 その他:山芋、卵黄、ラード、酒

レシピ〜ハンバーグ〜●
@ ヒラマサを三枚におろし【背側の身のみ】をぶつ切りにして酒につけておく。
A アオリイカは皮・骨・内臓を取り除き、包丁で細かく叩いた後ですり鉢に入れてペースト状になるくらいスリまくる。
B 酒につけたヒラマサの切り身を取り出しキッチンペーパーで水分を取ったら、俎板の上でナメロウをつくる具合に包丁で叩く。
C BをAのすり鉢に入れて合わせ、粘りが出る程度までスリまくる。
D Cに山芋のすり身大さじ1程度、卵黄一個、ミリン小さじ1、醤油小さじ1、味噌小さじ1、を加えてムラがなくなるまで混ぜ合わせる。
E 最後に薬味のショウガすり身小さじ1、ネギ細切れを適量加えて混ぜ合わせ、出来上がったものをハンバーグ作りの要領で空気を抜きながら形を整える。この時、手にオリーブオイルを塗っておくと作業しやすい。
F熱したフライパンにラードを入れて溶かし、弱火にして十分に火が通るようにじっくりと焼き上げてハンバーグの完成!!!

※ワンポイントアドバイス※
魚の切り身は、赤身魚の背側がベスト。腹側も美味しいがサシ脂や筋によってすり鉢でする作業に倍以上の時間が掛かる。 これでは脂のうまみを使えないので、ラードで焼き上げる工夫でハンバーグに脂肪の甘みをもたせる。

ミリン、醤油、味噌はそれぞれ極微量でも味にパンチがでる。食べた時に味噌の味が分からないほどの量を混ぜるだけでよい。むしろ調味料が多いと魚の味が揉み消されてどの魚でも同じ味のハンバーグになってしまう。赤身魚の美味しさを引き立たせる程度の量で楽しむことを心がける。

●レシピ〜ドレッシング&タレ〜●
<はちみつ酢ドレッシング>
はちみつ:酢=1:1に合わせ、玉ねぎのスライスをブチ込む。
隠し味としてカツオ節少々、醤油を超微量加えて30分以上漬け込み完成。

<タレ>
にんにく丸ごと2個、ニ十世紀梨2個、玉ねぎ1個、をミキサーでペースト状になるまで混ぜる。
醤油2、酒1、ミリン1、酢少量を鍋で熱し、そこにペーストを入れて煮込む。
砂糖を入れながら好みの甘さに調整し、煮立ったタレを一度常温で冷まして冷蔵庫に移し、3日寝かせて熟成させて完成。
KOC本番ではタレに卵黄を合わせて、てりたま風にした。



【概評】
島根の巨匠が奏でるジュゴン協奏曲第3章は、青物とアオリイカで作る“お魚ハンバーグ”。魚と山芋を基調にし、天然素材の風味を楽しむのはもちろん、アオリイカを入れることで食感にも微細な変化を齎したこの一品。またそれらが秘伝のタレと高いレベルで調和し、聖地の夜空に力強いシンフォニーを奏でる。他の追随を許さない圧倒的なパフォーマンスは今年も健在。3年目のマエストロに、死角なし!



エントリーN0.6  み〜ちん
『UNDER THE GREEN』

役職or称号 ケビン集合創始者
カテゴリー 一般
エントリー魚 磯の王者・イシダイ
前回大会 ブービー賞
KOC‐LANK 4位

【レシピ】

1.イシダイを下ろし、適当な大きさにカットする。

2.1を、にんにく醤油、日本酒、水に漬け込む。分量は自分で考えてくれ。

3.ニラダレを作る。

■ ニラダレの作り方
 ・ ニラ 1束
 ・ 醤油 大さじ 3
 ・ 酢 大さじ 1
 ・ 砂糖 小さじ 1
 ・ 白ごま 大さじ 2
 ・ ごま油 大さじ 1
 ・ しょうが(チューブ可) 適量
 ・ 好みに合わせて七味、ラー油など。

4.2に片栗粉をまぶし、油で揚げる。

5.葉と草団子を周りに添えて、盛り付ける。

6.食べる直前に、ニラダレを豪快にぶっ掛ける。


※草団子と大葉の由来。(効果・効能)
皿の上を緑一色にするのはもちろんのこと、タカノハダイを食べて万が一 「うわっ、臭っ!」 となった場合、間髪居れずに口に放り込んでいただく予定だった(別名:エマージェンシー団子)。今回は審査員に対し 「みんな突行で疲れてるだろうから、甘い物を・・・」 と説明した。



【概評】
料理のキーポイントとなるはずの主役・タカノハダイを獲り損ね、完全に後手に回ってしまった今回の料理。ニンニクとニラで臭みを相殺するはずのレシピも、相手が磯の王者・イシダイでは肩透かしも良いところ。料理の冒険家らしからぬ正道を歩む一般家庭料理に対し、審査員の裁きはどう下るのか。緑の下に眠るイシダイに、タカッパの代役は少々荷が重い!?











【プレゼンテーション・審査会】




これより場所をケビン棟内へと移し、プレゼンテーション及び審査会を行います。








今年も出揃ったね〜。




見てるだけで、言いたいことや聞きたいことが山ほど出てくる!




でもまぁ、そこはプレゼンまで我慢するとして、




まずはお互いの健闘を称えあい・・・













「お疲れさんでしたぁ〜!」














くぅ・・・。やっぱ美味いねぇ!




でも正直なところ、心中は穏やかじゃ無かったよ。




だってさ、オレの料理が超ダサイんだもん。




「おぃ、普通じゃん!」っていう皆の突っ込みに、ちょっとだけ怯えてた。。。




このままビール飲みまくって、酔い潰れて、何もかもあやふやになって、




願わくは明日、もう一度突行から仕切り直したい気分だった。






















みんなの完成度の高い料理を見れば見るほど、気分はますますブルーになっていった。。。

























そんなオレの気持ちを後目に、プレゼンテーション&審査会は始まったのである。























まずはトップバッター、新人ケビナーのホリエモン君から。





初のプレゼンに若干緊張気味のホリエモン君と、




新人の意見に真顔で耳を傾けるサイモンさん




書記長は心の叫びをノートに記載 初出場らしからぬ完成度・・・。





よくぞここまで仕上げたな!




・・・というのが率直な印象。




それは手の掛け具合ではなく、プレゼンから知る味覚でもなく、多くは気持ちの問題。




料理に、気合が入ってる。




ほぼ全ての審査員が口を揃えた、




「第一回大会でこれなら、間違い無く圧勝してる」




「去年までなら、十分優勝が狙えるレベル」




という言葉は決してお世辞ではない。




去年までなら・・・という言葉に先輩ケビナー達の意地とプライドが感じられるが、




実際に食べてみると・・・、う、美味いじゃないか・・・(汗)。




審査員の誰一人として美味いとは言わず、穴を探してはクレームばかりを付けているが、




逆にそれがこの料理のポテンシャルを物語っているのではないだろうか。




頬張った瞬間、ジューシーなトマトが全てを包み込み、そしてそれらは噛むほどに絡み合い、




舌を通じて驚きと感動を届けてくれる。




あぁ、トマトとバルサミコとイシダイが仲良くやってるわ。。。




「ホリちゃん、やりおるのぅ〜。」




そう思ったのも束の間、




「この料理が今回の基準になるのか・・・。」




という現実に気付いた瞬間、オレは日本近海のタカノハダイをもう一度恨むことになった。







【デスノート・全文抜粋】

大事にしたのは色合い。トマトと合うのは酢→ソース バルサミコ がこだわり。
フタがない→らくださんクレーム / 王者のしゅちょうがない。→ジュゴンさん
初めての参加にしては◎の出来、しかし今回のレベルが上がった場での順位はどうか?
チンミイのコメント、ヌルーする...















続いて、らくだ君のプレゼンテーションが始まった・・・。





本人曰く、若干不本意な出来栄えらしいが、 アイデアとクオリティの高さは流石の一言。




サクッと揚げられたスズメダイと、それを引き立てるポン酢のゼリー。




雪に見立てた大根おろしに、それらを支える色彩と食感に秀でた野菜の数々。




積み上げられた食材それぞれが意味を持ち、




食してそれが一つの作品になる。




思わず出る溜息。




肉量不足が懸念されたが、何のその。




調整不足を口にしていたが、何のその。




さすがはミスターパーフェクト。




でも、今年は何かが足りない。




何か物足りない。




それが何なのか、箸を置いて気付いた。




あ、“おかわり”が無いんだ。




もっと食べたい。




もっと食べ続けたい・・・。







【デスノート・全文抜粋】

まさかのスズメダイ ジャンルは突き出しのようなもの
下じきのゼリーは自作
上の揚げもの ○ 大根 ○ ゼリー味こいから、ちょうみりょうの役割?おいしいよ。と、みんななぜかやさしい。















毎回トップバッターとして君臨していたヌルハチ君は、今年初めて3番目のエントリー。





予め用意しておいた器に特製おにぎりを入れ、




クエのアラで取った出汁をかける。




まずはクエのスープを楽しみ、




崩して茶漬けを楽しむ




痴話を除けば珍しくよく喋ったヌルハチ君と、 茶漬けを楽しむジュゴン委員長。




ケビンが湧いた。




「たかが漬茶漬け、されど漬茶漬け」




この一言に尽きる。




魚はクエ。扱う腕は職人レベル。




味はもちろん、折り紙付き。




しかし、ここで特筆すべきはその背景。




おにぎりが隠岐島!?スープは日本海!?




手作りの楊枝を手銛に見立て、隠岐島の中に眠るクエ(漬け身)に突き刺す。




       

手銛を持って潜行しているスピアマンは、このキャンプ場のキャラクター・グリーンマンであり、




その裏面にはスピアマン・ヌルハチ君が描かれている。




もちろんウェットスーツやフィンの色なども忠実に表現。




おにぎりを綺麗に崩せば、手銛にはちゃんとクエが刺さっていた。




どこまでもニクイ演出。




オレは未だかつて、こんなに楽しいお茶漬けを食べた事が無い。







【デスノート・全文抜粋】

ストーリーのある料理。突人、海、島のコラボ
味はクエなので ○   言うことなし!















さぁいよいよ、王者サイモンの登場である。





アツアツのピザをチャンプ自らが六等分に・・・ なんとタバスコは自家製でございます!




王者の料理に、真っ向から喰らいつくらくだ氏。




まさかケビンでピザが食べれるなんてね・・・。








トースターが開いた瞬間、ピザが好物のオレは思わず生唾を飲んだ。







「ママ、ただいま。」


「あら、おかえり。ちょうどピザが焼けたわよ」


「わーい、美味しそう。いただきまーす。」







焼きたてのピザ生地に、棟内に立ち込めるチーズの芳香。







目を瞑ればイタリアの長閑な田舎町で暮らす幸せな家庭環境が脳裏に浮かび、


仲睦まじい親子の話し声が聞こえてきそうである。








カットされたピザを大きく口に頬張れば、焼き加減絶妙な食感のピザ生地の中から、


イタリア王妃・マルゲリータのリズムに乗ってイシダイの風味が爽やかに吹き寄せてくる。







続いてその香りを押しのけるかのようにマイタケの香りが幅を寄せ、噛めばイシダイがもう一度息を吹き返す。


続けて噛む毎にイシダイとマイタケが我先に前に出ようと、口の中で優しいランデブーを、、、





















と、その時・・・!

















突然背後で大爆発が起こり、次いで押し寄せてくる津波のように巨大な衝撃波が幸せな家庭を一瞬にして飲み込み、


それらを跡形も無く消し去った・・・!!!





















「何事だ!?」

























「爆弾テロか!?」



























「いや、タバスコだ!!」





























「チャンプ自家製のタバスコだ!!」



























「辛いっ!」




























「辛ぁいっっ!!!」


















美味い、けど、辛い!!!









辛い、けど、美味い!・・・けど、辛いっ!!!









辛い、けど辛い!!!!!


















口腔粘膜をガスバーナーで炙られるような感覚。



最初はオレの味覚がお子様なのかと思っていたが・・・

















口にピザを頬張った悪童が、10秒後には・・・



























泣きそうな顔してるし!!



















うん。辛かった。



ちなみにサイモン一家ではこの辛さが普通らしい。。。







【デスノート・全文抜粋】

石鯛の味引きたてるための青のり。 辛いのはおこのみで。
辛さ2000 マイタケの風味が・・・から!
うまいけど、からい!  「この衝撃、久々におとうさんに殴られた感じ」 byじゅゴン















審査員の口腔粘膜が正常化するのを待って、いよいよ審査は後半戦に突入。



2年連続銀賞受賞・ジュゴン委員長の出番です。





今年こそは!と気合の入る委員長と、 料理をガッつく、審査委員達・・・。




巨匠の料理はいつも力強い。




食する者を、味の力で捻じ伏せるような強さがある。




それはレシピの細部にまで現れる“魚料理”に対する飽くなき探究心と、




“島根の海”というホームグランでは絶対に負けられないという強い意志の現れ。




しかし、今回。




その力強さの中に、今までにない柔らかさが溢れ出ていた。




山芋と地魚といった素材の味を、前面に押し出して作り上げられているからだろうか。。。




それでいて、僅かに使用した調味料が素材の味をしっかりと引き立て




口内を何色にも輝かせる。




アンコールの拍手が、鳴り止まない・・・。







【デスノート・全文抜粋】

テーマ、皆でたのしめる料理。 どんな魚でもOKな料理。
ヒラマサ、イカ、山イモ、+味つけのみ。
釣りでの魚も入れ、持ち味を生かす。タレ作成 → もちこみ ヌルはOKと思う。








そして今年も大取りを努めるワタクシの出番。



大取りに出すようなレベルじゃないんだけどね。。。





特製の“にらダレ”に大量のゴマを入れ、 これでもか!と言わんばかりに豪快にぶちまける。





コラァー、チャンプ!草団子から食べるんじゃない(怒)! それはそれは美味しそうに頬張るらくださん。




「あぁ、いけますね。コレ。」




審査員の口から、そんな声が聞こえてきた。




そりゃそうだろ。




イシダイで不味けりゃ、オレは普段何食ってんだ?って話である。




何度も言いますけどね、これ、タカッパでやらなきゃ意味が無いんですよ。




でもね、その事は皆にはまだ言わなかったんだ。




「本当はタカッパでやる料理なんです!」




なんて言ったらさ、それだけで印象(ポイント)下がるじゃない。




その時点で“失敗作”のレッテルを貼られちゃうじゃない。




だからさ、


「これはこういう料理なんだよ。オレは今年は普通の料理で勝負なんですよ!」




・・・って顔して審査が終わるまで乗り切ろうとしたんだよ。




そしたらさ、ジュゴン委員長が笑いながらシレ〜ッと言ったんだよね。

































「これ、タカッパとかグレでやったら面白かったのに〜♪」





・・・ってさ。。。


































それは、言っちゃダメなんだよ。。。







【デスノート・全文抜粋】

おもちウマイ 「素材の味は・・・?」 byラクダ、ジュゴン
タカノハ、グレでやってほしかった byジュゴン
ケビンで揚げもの選ぶのは勇気がいる → プラス





























【投票式】



審査会は滞りなく終わり、いよいよ投票の時を迎える。



















今年も2階(ロフト)の特設ステージに用意された各々の投票容器の中に、

アーモンドをポイント分だけ入れていく。




2階は真っ暗であるため、容器の中を見ることはできない。














ちなみに今年のポイント配分は今までと違い、




1位 ・・・ 5ポイント


2位 ・・・ 3ポイント


3位 ・・・ 2ポイント


4位 ・・・ 1ポイント


5位 ・・・ 0ポイント


自分への投票は無し




となっている。














これを見てお気付きだろうか?



非常に恐ろしい事に、今回からは自分以外の審査員が全員自分を5位に選んだ場合、



総獲得ポイントはゼロということになるのだ。















あの全員で行うポイント計算の時に、自分の容器に一つも入っていなかったら・・・。





















みんなで仲良く、



「ひとぉぉぉーーーーーーつ!」



すら言えなかったら・・・。





















これほど惨めなことは無いだろう。





















・・・・どうしよ(汗)。






















え、えーい!



今さら何を言っても仕方が無いんだ!



あとは・・・なるようになる!....しかない。。。



















投票式を前に、正装に着替えるケビナー達。



















変態仮面 with
















ラクダモンキー
チャンプも準備OKです!!
















投票前のブレイクタイム。

変態仮面のポールダンスならぬ、ハシゴダンス。






























そして審査員は一人ずつ、投票会場へと向かった・・・。






























ホリちゃんも・・・ らくちゃんも・・・ 変態も・・・
























6人の審査員全員が投票を終え・・・
























あとは各自が2階へ上がり、 自分の容器を回収する・・・。

















もちろん、自他共に容器の中を覗くのは暗黙のご法度。

























だけど、容器を持ってはしごを下りる時、



オレの容器の中でアーモンドが 「カタッ・・・」 と揺れる振動が伝わったのである。



うわ〜、良かったぁww



誰か知らないけど、オレにポイントを入れてくれたんだ。。。


























あの時は、本当に嬉しかった。。。




































【第4回 KING OF CABIN 成績発表会】































さぁ皆さん、準備はよろしいでしょうか!?



今年も元気良く、皆で一つずつ数えていきますよ!!






























「それでは、ご唱和ください!」

























「ひとひとぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーっつ!」





















































「ふたぁぁぁぁぁーーーーつ!!」





































おっ? まだあるぞ!
































「みぃぃぃーーーーーーっつ!!!」






































ん? まだある?






































「よぉーーーーーーーっつ!!!!」











































おや?









































「いつぅーーーーーーっつ!!!!!」















































うわ! まだある〜♪









































「むぅーーーーーーーーーーっつ!!!!!!」













































お!まだ・・・










































えぇぇぇぇぇ〜!?

































こ、ここで早くも最初の脱落者が!!































第4回 WORST OF CABINに選ばれた不名誉なケビナーは、
















































the name is...































サイモン!!!!



















ディフェンディングチャンピオン・サイモンさんが、まさかの最下位に・・・!?




これには正直、ぶったまげた。




KOC、何が起きるか解らねぇってマジで思った。














廃人となった元・チャンプに、

かける言葉も見付からない新人ケビナー・ホリエモン君。
















そして突然、聖地の神に祈りを始めるらくだ氏。














あれ?らくちゃんて、今回そんなに自信ないの?


たしかに料理中もネガティブな発言が目立ったしさ、プレゼンだって例年程の勢いが無かったよね。


あらら?これやっぱ、らくちゃん肉量不足で皆の評価は低いんじゃ?























ホリちゃんって、新人じゃない。


美味かったけど、過去を見れば新人ケビナーは優勝しないっていうデータ(ジンクス)があるんだよね。

























ヌルってさ、プレゼンでみんなを沸かせたけど、結局お茶漬けでしょ?


食べた事あるし。

























ジュゴン先生?


ジュゴン先生はいつも準優勝って決まってる。

























オレ?



いけるか?



味?



悪くないでしょ?



意外性?



ニラで魚料理、もしかして意外だった?



そもそも、オレが普通の料理出したことが意外だった?



オレ、今回まさかドラマあるの!?































「聖地の神よ、我にも力を与えたまえ・・・!」


























そして残り5人での闘いが始まった・・・。


オレは過去3大会、すべて7ポイントで沈んでいたが、今回は...


























「ななぁーーーーーーーーつ!!!!!!!」









































まだあるぞー。



おらおら、次は誰が落ちるんじゃい!?





































「やぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーっ!!!」






































まだあるぞー。



誰だよ?早く落ちちゃえよ〜!!!











































「ここのぉぉぉーーーーーーーーっつ!!!」








































まだ・・・、あ、あれ?



















































あれーーーー!?










































もう無い。
































や、やっぱそんなもんだよね。。。。
















ワーストのワンツーフィニッシュを決め、慰めあう二人を横目に・・・























「じゅーーーーーーーーー!!!」




























ついにポイントは二桁へ突入!



しかしここで・・・



































善戦してきた新人ケビナー・ホリエモン君が脱落!



いやー残念だったけど、初出場でこの結果は胸を張れるよ!



















委員長に健闘を称えられ、笑顔を見せるホリちゃん。
































さぁ、ここからはトップ3の熾烈な戦い。





























二桁を過ぎてからも互いに一歩も引けを取らず・・・


























白熱した闘いは15ポイント目で・・・

































なんと同時に二人が脱落するという、劇的な結末を迎えた・・・!









































その結果、第4回KOCの栄冠に輝いたのは・・・











































































「うっ・・・ (涙)!」



























「どうも、ボクです!ヌルハチです♪」
















ヌルハチ氏が3度目の挑戦にして、悲願の初タイトルを奪取。



第4回 KING OF CABIN に輝きました!!!


























Congratulations!

















んー。



どんな結果になっても驚きや衝撃はあるんだろうけども、



やはり劇的というか、ドラマチックというか。。。



まぁ一つ確実に言えるのは、今年も盛り上ったねってことだ。



そして個人的には今回、チャンピオンの料理を見て、聞いて、食べて、自分の考えの甘さを痛感させられた。



KOCの栄冠は迎えに行くんじゃない。獲りに行くんだということを・・・。



常に受身ではなく、あらゆる事態に備えた二の手、三の手を用意して攻めていかなければ勝てないってことを学んだ。



「来年こそは見返してやる!」




・・・と、今まで以上に強く思った4度目のKOCだった。















−闘いを終えたトップ3−


容姿に見合わぬ王者の笑みと、二人の悔しそうな表情。

私が選ぶ、今大会のベストショットである。



















【結果】



優勝 ヌルハチ 18ポイント
2位 ジュゴン 14ポイント
2位 らくだ 14ポイント
4位 ホリエモン 9ポイント
ブービー み〜ちん 8ポイント
最下位 サイモン 5ポイント



ジュゴンさんは3年連続の準優勝。

そしてワタクシは、3年連続のブービー賞。







ちなみに今回の結果を地域別で見てみますと・・・・














ワンツーフィニッシュの高知大学・野生研OB 合計32ポイント 続いて2着、4着のチーム島根。 合計23ポイント
(何故か画像が暗い・・・)





























そして進退を問われる広島連合 合計13ポイント。



「来年はがんばりましょうね、サイモンさん。。。」


































【表彰式】




さぁ、それではこれより表彰式にうつりたいと思います。



すでに時計は余裕で0時を回ってますけど、最後まで盛り上っていきましょう(笑)!
























100均で買った小さな“くす球”に手を掛け・・・ さぁ、新王者の誕生です!!



















今回残念ながら不名誉なワースト オブ ケビンに選ばれたサイモンさんには、



STRONG SHORE賞として


















呪いのフォレフォレ人形が贈呈されます。






















続きまして、優勝したヌルハチ氏には、



らくだメタル株式会社 代表取締役・らくだ君 より






















優勝盾が授与されます。


















ヌルハチ選手、おめでとうございます!!! ネームプレート紛失につき、今年はマジックで応急処置






















さらには副賞としまして、フィットネスサイト「UNDER THE GREEN」より、





















植村直己 入門セットが贈られます。






























なんじゃこりゃ?」

























それでは新王者・ヌルハチによる、ありがたい説教の時間です。









「おー、お前ら、良く聞けよ!」 まずは新旧交代のキツイ一言に始まり・・・




ボウズ頭の二人にも・・・ ありがたいお言葉を・・・。




またしても決勝で涙を飲んだジュゴン氏と、 同僚のらくだ先輩にも容赦無く・・・。






【デスノート・全文抜粋】

チャンプの言葉

サイモン → ピザ発想 ◎、周りに合わせることが大切(辛さ、一人よがり、ピザG)

みーちん → 冒険と思ったが正統派? ヨモギはムダ ギャグでOK。

ホリエモン → 初出場で9票すごい!!バルサミコが汚い。来年に期待!!!

らくだ → 期待通り 完成度 ポン酢、タレか具かはっきりしない 6尾突く
                                      混ぜるなオヤビッチャ
ジュゴン → 迷脇役 VIVA!ビワジュゴン!


 全体的にストーリーがない。完成度は高い。
 名前、内容、意味、 これがつながらなければ厳しい


 
どっちにしろ ポクの1位はゆるがない
    この程度のLVでは!!www 
    免除嬉しい!!


元チャンプ → アー アー アー ウー レンパムズー (さくらん、めいそう)

ホリ → 燃焼できた。

委員長 → 全員が優勝!ホントに良かった。今回は全員がすごく考えている。来年のモッチャンの逆しゅう。 来年は5周年。 特別ルールにする? ジャンルを決める  50分とか  魚交換


AM 1:00  雨、やっぱり降る















と、まぁこんな感じで幕を下ろした第4回KOC。












最後はジュゴン審査委員長の大会総評で締めくくられ・・・




















聖地ケビンにも再び平和が訪れたのである。



























そして深夜1時過ぎ・・・

























しばらくの閑談後、ステージを炊事場へと移し、


ケビン集合恒例・真夜中の水浴び大会!!!

















・・・になるかと思いましたが、KOCの途中から降り始めた雨脚は一向に弱まる気配が無く、














そのうえ9月下旬の山間部の夜は非常に冷え込むため、









とても水浴びなんてする気にはなれず、 みんな着々と寝る準備を済ませました。


























今年は寂しく、一人組体操。




















それからジュゴンさんが爆睡中のケビンに戻り、
















少しだけ飲み直しましたが、


疲労感も隠せなくなり、午前2時に就寝となりました。


























ちなみにブービー賞のワタシに振り当てられた寝床は2階(ロフト)の真ん中・・・。


























右隣のらくちゃんは良いとして、、、






左隣の悪童の寝相が心配だ。。。











ま、いざとなったらこの剣でぶっ叩いてやればいいさと、












枕もとに護身用の剣を置いて寝ることにしました。
























「おやすみなさい。」