CABIN 2015

『第10回ケビン集合』
〜 ケビン集合10周年記念・ファン感謝祭 〜
突行日 2015年 11月 7日





■ 1日目 − 聖地ケビン −


今夜は10周年記念特別企画のファン感謝祭ではありますが、毎年お祭り気分でケビン集合を楽しんできた我々にとっては、アニバーサリーだからといって特別変わった事はいたしません。


いつもどおりに買い物をして 夕方遅くにチェックインを・・・


・・・の前に、聖地・管理棟にて広島スピアマンのマツ君が合流です。

広島で仕事を終えた後に、急いで聖地に向かって車を走らせたマツ君。当初の予定では我々より遅れて聖地に入り、乾杯のタイミング辺りで合流かな?と思っていましたが、突行・道中・買い物と全てにおいて予定時間を越えてしまい、結局マツ君が聖地に一番乗りとなりました。

そのうえ幹事である私との電話が繋がらず、聖地のスタッフに「鍵をお渡ししますので、先にコテージの中で待ちますか?」と聞かれたらしいのですが、そこはケビンファンのマツ君。『開錠の儀』なる無粋なイベントの存在を心得ており、已む無く管理棟内にて待ち惚け。思い掛けず不隠な時を過ごすハメになったたのでありました。ほんと、申し訳なかったです。。。






さて、それでは恒例の儀式に移ります。








ミスターケビンが運命のドアを開け、








コテージの広さに感動(納得)し、







雨の中で荷物の搬入作業を済ませ、







酒のアテを造りながら、








作業を分担して和気藹藹と鍋を作り・・・







ええ。いつもの作業が、ちょっと大掛かりになっただけの話しです。






そしてこの非常に中途半端なタイミングで、サプライズゲストの登場です!

この夜のためだけに駆け付けてくれたのは・・・、









伝説のケビナー・サイモンさんと、広島スピアマンの親分・アイシさん。






お二人の聖地入りは完全なサプライズだったので、コテージも沸きましたね。

幹事である私は前日の夜に知らせを受けたのですが、

来ると分かった直後から皆に言いたくて言いたくて、ずっとウズウズしてたんですよ。








いやー、これでスッキリ!

お二人は仕事の都合上、聖地に滞在できるのはKOC終演までとのこと。

お忙しい中、ありがとうございます!







そうこうしている間に、ようやく晩飯の準備も整いまして







ミスターケビンの開会宣言の後に、乾杯の儀となる!










「ようこそ聖地へ!」





やっと味わえた、ビールの喉越し。

そしてお待ちかね。ケビン集合、夜の部の幕開け!

しかし、この時点ですでに20時過ぎですよ。思ったよりもかなり時間が掛かりましたね。。。

仕事量としては、人数が増えたことよりも、コテージから駐車場までの距離が遠かったのが一番のネックでしたね。とにかく荷物の搬入に人手と時間がかかりました。いったい何往復したんだ?そのうえ例年の如くではありますが、聖地に着くなり雨も降り始めましたしね。

まぁ、来年からは車を横付け出来るケビン開催に戻るので、この点は大きく改善されるでしょう。

ちなみに本日最後の参加者であるヌルハチ書記長の到着予定時刻は22時。

というわけで、今年のKOCは全員集合後の22時からの開催となります。

それまでは食べて、飲んで、語って、笑って・・・、それぞれ自己紹介なども交えながら。




でも21時を過ぎてくるとね、やたらと時計の針を気にし始める輩が目に付くんですよ。

落ち着きなく、妙にソワソワしてさ・・・。

なんだか話も上の空で・・・、KOCのイメトレでもしてるのでしょうか。

そしてついには我慢の限界を向かえ、重たい口を開くんですよ。

そろそろ準備を始めませんか?と。

荷物だけでも炊事場に持って行ったりしませんか?と。

まぁまぁ、待ちなさいよ。

焦っても焦らなくても、22時になれば始まるんですから。

落ち着きなさい。

え?私ですか?

私なんてもう堂々としたものですよ。

やるべき事をやってきたうえに、狙い通りの魚も獲れてるわけですからね。

ノープロブレム。

第2章の始めにも書きました。

「人事を尽くして、天命を待つ。」ですよ。

やることをやったら、あとは神の導きに委ねるのです。

ここには全てを司る、聖地の神がいる。

大丈夫。全く心配ナッシング。

モーマンタイ、モーマンタイ。

そう自分に言い聞かせながら、ボクは皆の笑い声の中で酒と肴を嗜んでいた。



しかし、時折我に返っては、



<忘れ物なんて、、、してないよな・・・>

<15人前、、、対応できるよな・・・>

<時間、、、間に合うよな・・・>

<ってか、、、他のケビナーはどんな料理作るんやろ・・・>



・・・と、気が気ではなくなり、迫り来る現実に怯える自分の存在に気付かされるのである。。。

やるべき事をやってきても、KOCのストレスとはそう簡単に拭えるものではないのだ。



そして21時30分。

次第に肩に重く圧し掛かる重圧と焦燥感を、酒で誤魔化しながら必死に振り払っている時、

運命の扉が15人目のケビナーを招き入れる・・・。




歓迎ムードの中、ヌルハチ書記長が予定より少し早めの聖地入り。

つ、つ、、、ついにこの時が来たか・・・。

書記長の登場は、同時にKOC開幕のゴングを意味する。











「よっしゃ!そろそろ始めるか!!!」






















−第7回 KING OF CABIN 開幕−



















雨音だけが静かに音を奏でる、真夜中の炊事場






刻一刻と迫る時の中で、次第に慌しさを増してまいりました。






レポートをご覧の皆様、この歓声が聞こえますでしょうか?






今から遡ること6年前。






この聖地の炊事場で、3名のケビナーが鎬を削り、奪い合った王者の栄誉。

その日に獲れた食材を使い、1時間限定で聖地に見合った一品料理対決をしようではないかと。

そんな内輪な遊戯がこれほどまでに熱を帯びようと、誰が予測できたことでしょうか。






それから時は経ち・・・。






小雨降頻る深夜の炊事場に、世紀のドリームマッチの行く末を見届けようと、

今年はたくさんの群衆が駆け付けました。







聖地の雨は、神の涙。

涙を流す、そのわけは・・・。






幾多の苦難を乗り越え、最後のステージまで辿り着いた4人のケビナー達。

今年はファン特別出場枠を設け、2名の刺客を迎え撃ちます。






それではお待たせいたしました!

第7回 KING OF CABIN、6名の出場者の炊事場入場です!!!










『聖地で出会った、白い妖怪


1枠 1番 ホリエモン
調理魚 磯の王者 イシダイ
分野 小洒落た郷土料理
実績 不 → 不 → 審 → 4位 → 最下位 → 2位
KOC KOC‐ランク 6位
本人談 不安だったターゲットの石鯛が捕獲でき、肉量も問題なし。毎年の事ですが、KOCの開始時間が近づくにつれて口数も減っていき、徐々に緊張感が表に出てしまいました。それでも今回はアニバーサリーという事で全力で挑みます。





『聖地で煌めく、郷土の星


1枠 2番 ジュゴン
調理魚 幻の魚 キジハタ
分野 郷土料理
実績 審 → 2位 → 2位 → 2位 → 2位 → 最下位
KOC KOC‐ランク 2位
本人談 「奈落が私を強くする!」
これを合言葉に練習を続け、実験では2日間下痢っぱなしという大惨事を招いたなんて言えません。今日は大切なゲストの胃腸を預かる身、失敗は許されねぇっ!益々、緊張するであります!!
聖地の神のお許し(温情措置)を得て冷凍アカミズを使わせていただきます!ちゃんと火は通すよ、センキュー聖地!奈落&温情措置&腸内フローラ大崩壊の私に、失うものは何もありません。挑戦者としておもいっきりやります!!





『聖地を駆ける、永遠の本命馬


2枠 3番 らくだ
調理魚 可憐な根魚 メバル
分野 ワールドワイドな創作料理
実績 2位 → 1位 → 3位 → 2位 → 1位 → 1位
KOC KOC‐ランク 1位
本人談 一本目ボウズ。二本目はナリフリ構わず目に入った魚を追いかけ回しました(笑)。脳裏には「ぼっちde前座」もチラついたため、エントリー出来た事にホッとしています。
数回の試作は全て時間オーバー。ぶっつけ本番の面もありますが、練習の全てを出せるように頑張ります!





『聖地を彷徨う、料理の冒険家


2枠 4番 み〜ちん
調理魚 磯の王者 イシダイ
分野 冒険料理
実績 3位 → 4位 → 4位 →5位 → 4位 → 3位
KOC KOC‐ランク 3位
本人談 「死んだ魚を生き返らせる。」そんな奇想天外な黒魔術が唱えれたらいいなと、私は大きな冒険に出ました。そして1年の歳月を経て、ようやくその術をマスターしたのです。死せる屍から、命の息吹を感じてください。今宵、あなた方は新たな歴史の証人となるのです。





『聖地を揺るがす、南米からの刺客


3枠 5番 ダネ
調理魚 人気薄の出世魚 ボラ
分野  ----
実績  ----
KOC KOC‐ランク --
本人談 熱いバトルの開始が迫り、皆の目つきが変わり、ビリビリと肌に感じるものがあります。これが聖地というリングか!?オレの気持ちも高ぶって、南米の血も沸点間近!獲物はみんなの大好きなボラ!!初参加で不安な部分はあるが、気持ちはいい感じに乗ってる♪ッシャー、この瞬間を楽しも!!みんなの口に合う料理を作ります!!





『聖地に舞い降りた、お洒落な芸術家


3枠 6番 ムル
調理魚 泣く子も黙る小便魚 タカノハダイ
分野  ----
実績  ----
KOC KOC‐ランク --
本人談 なぜこれまでお好み焼きでのエントリーが無かったのか。具材を選ばず短時間で出来て、なおかつ食べる人数の変化にもフレキシブルに対応できる。あまりに身近すぎて盲点やったんか。お好み焼きというアイディアが下りてきたときには天啓やと思ったね。KOCを獲れという。まあ実際勝てるかどうかは相手のある話やから置いといて、少なくともみんなで楽しくおいしく食べられるものになるという確信だけはある。聖地にムルの爪痕を残すよ。






1番人気 ラクチャン=カンチェラーラ (1.3倍) メバル
実力伯仲の“近代KOC”において不可能とされている三連覇に挑む。「聖地の伝説」が生まれる瞬間から目を逸らすな!

2番人気 ホリー=マルチン (5.3倍) イシダイ
近年の成長著しく前年は僅差の2着。今年もメキメキと力を付け決戦の日を迎える。地の利を最大限に活かして突き進め。対ラクダの最右翼はこの男だ!

3番人気 アリヨサラバ (6.8倍) イシダイ
通称“ロックンロール・エクスプローラー・キャベツ”。メンタル&フィジカルは王者の器と言っても過言ではない。あとは気持ちで頂点を掴み取れ!センキュー!

4番人気 アルベルト=ジュゴンタドール (10.0倍 現・奈落) キジハタ
昨年はまさかの最下位転落。陣営はリベンジを合言葉に一年掛けて最高の戦闘マシーンを造り上げた。地力の高さは周知の所。松江の星は今宵、聖地の星と成れるか。

5番人気 クリストファー=ムルーム (12.5倍・初) タカノハダイ
初出走ながらセンス&経験はレギュラー陣に勝るとも劣らないだろう。聖地に新たな風、いや「嵐」を起こすのは間違いない。要注目の一頭だ!

6番人気 ダネル=エヴァンス (12.5倍・ 初) ボラ
聖地に乗り込んできた南米の怪物。未知の料理&技法で攻め倒し、聖地の序列を変えてしまう「黒船」と成りうる存在である。こちらも要注目だ!

※下馬評とオッズは、生活の柄でお馴染みの「KOC公式ブックメーカー rakuda.com」より抜粋させて頂いております。






予想屋チンミーの独り言

今回はファン特別招待選手2頭を含む、フルゲート6頭でのレースとなりました。
まずは展開予想ですが、各選手足並みを揃えて横一線のスタートになりそうですが・・・おっと、永遠の本命馬・らくだ号が少し出遅れていますね。15人前の料理が必要なレースに、鞍上はメバル1匹。これは少々厳しいレースになるのではないでしょうか?この出遅れをらくだマジックで差し返せるのか?今回はレジェンドとなる3連覇の期待も背負っていますからね。今後の展開が大いに気になるところであります。一方抜群のスタートを切れそうなのはホリエモン号。昨年度準優勝の上がり馬ですが、彼はいつも最後の直線で失速する悪い癖があるんですよね。プレゼンの馬場が向いていないというか、プレゼンに入った途端に馬群の中に飲み込まれてボコボコにされてしまう…。そういう意味では今年も最後まで目が離せません。さて、招待枠の2頭はというと、実力が未知数な上にパートナーはタカッパとボラ。これはもうまったく予想が出来ない展開になりそうですね。この臭味のある魚の匂いを上手く消すのではなく、臭味を活かした調理法が出切れば、一気に優勝戦線に絡んでくることも考えられます。KOC初参戦とはいえ、ムル号のお洒落料理の完成度は自身のブログで、そしてダネ号の持つ南米独特の引き出しは先程のコロッケで証明済みです。油断などもっての外。全力で向かわなければ倒せない二頭であることは間違い無いです。一方で、昨年のKOCで無残にも奈落の底に沈んだジュゴン号は、今回は人命救助による温情措置を受け、キジハタでのエントリーになりました。しかしこの温情措置はジュゴン号にとって有利な展開を作ったわけではありません。ただ平等にスタートゲートへ入れた、それだけの話です。今年は大掛かりな調理器具まで自作し、奈落の底から這い上がるための秘策を練ってきた模様ですが、気迫はあれど、勝ちきれないのがジュゴン号。これまで何度も優勝のチャンスはあったが、何れも次点止まり。島根組はこの辺の勝負弱さが目立ちますからね。今回も、良い勝負はすると思うのですが…。う〜ん...。最後は冒険家・み〜ちん号ですね。彼もまた思い通りの魚を手にし、この日に掛ける気合も十分。しかし毎年のことですが、パドックでは素晴らしい身体を見せる反面、レースでは全く折り合いが付かず、終始馬群の中で掛かり続けるという致命的な性格の持ち主ですからね。展開がハマれば良い脚を見せてくれるとは思うのですが、やはりそう簡単にはいかないでしょう。
いやー、難しいですね。今年ははっきり言って、横一線。連対率を重視して無難に考えるのであれば、奈落で一年を過ごしたジュゴン号の飛躍に賭けるも良し。ファン特別出場枠の二名のダークホースを絡めて穴を狙うも良し。しかし、私の夢はもちろん、ラクダバクシンオーの3連覇。応援馬券ではありますが、夢を追うならこの男以外には考えられないでしょう。













引き続きまして、ヌルザイル書記長による国歌斉唱でございます。

皆様御起立のうえ、御唱和下さいませ。


















  
「君が代は」

 - 完璧に成長した男女が、時代を超えて -


「きーみーがぁぁあー、よぉーおーわーーー」











  
「千代に八千代に」

 - 永遠に千年も万年も、生まれ変わってもなお -


「ちーよぉーにぃーいい、やぁーちーよぉーに」











  
「さざれ石の 巌となりて」



 - 結束し協力しあい、団結して -



「さぁーざぁーれぇぇぇー!いぃぃしぃぃのぉおー!」

「いぃーわーおぉーとぉ、なぁぁぁーーりてー」












  
  
「苔のむすまで」



 - 固い絆と信頼で結びついていこう -




「こぉぉおおおおけぇぇぇぇのぉぉおおおおお!!」

「むぅぅぅううすぅぅぅうう、まぁーああでぇぇぇぇ・・・」























弱き者達の心を打ち震わし、立ち向かう勇気を与えてくれる君が代の大合唱。

湧き起こる歓声と共に、漢達の鼓動は高鳴り、炊事場にはより一層強い熱気が立ち込める。






さぁ、今宵は7回目の王座決定戦。

いったいどのような結末が待ち受けているのか。






近代KOCは生き物と評され、歳月と共に形を変えながら成長していく巨大なモンスター。

漢達は皆、勇猛果敢にモンスターへと立ち向かって行くが、

変化に対応できない者は無残に振るい落とされ、力無き者は踏み潰されて命を落とすのである。






強き者とは、変化に対応できる者。

そして賢き者とは、変化を生み出す者。






漢達よ、頭を使え。

漢達よ、腕を振るえ。

漢達よ、心を躍らせろ。






ただ美味い物を作れば良いという時代は、過去のもの。

ただ意外な物を作れば良いという時代も、過去のもの。

未来は現実となり、現実は必ず過去のものとなるのだ。






しかし、このKOCでいつまでも変わらないものが一つだけ存在する。






それは全てが終わったとき、、、





























称えられる者はたった一人という過酷な現実である・・・。






























第7回 KING OF CABIN











文字通り、夢の祭典の中で行われます10周年記念特別競争。

あなたの夢、わたしの夢が走ります。






ようやく6名のケビナーのゲート入りが完了致しました。










ケビン集合10周年記念・ファン感謝祭ドリームマッチ。












ジュゴン委員長の号令の下、、、
























「始め!!!」

















今、一斉にスタートです!!!






  今年のKOCはファンの方が常に和やかな雰囲気を作ってくれたおかげで、いつものようにピリピリとした空気はほとんど感じられなかったですね。さすがに日常会話を楽しむような余裕はありませんでしたが、どのブースもアットホームな感じで、見ている側もやっている側もリラックスムードで時間を共有できたのではないでしょうか。

ただ、この規模のKOCを共同の炊事場で行うとなると、キャンプシーズンなどは他の利用客の迷惑になる可能性も十分考えられますね。場所の占拠、騒音、終了後の清掃等、開催時刻も慎重に慎重に検討しなくてはならないでしょう。







さて。それでは以下に調理風景(個人別)を掲載していきます。

細かい説明は割愛させていただきますので、画像を見てイメージを膨らませてください。









    まずは、いつもの定位置(一番右端)で料理をするホリエモン氏。

魚肉の量も十分ですし、調理時間にも余裕がある。地の利を活かし、しっかりと練習も積んできた。KOCのステージに立つのもこれで4度目である。もはやベテランの域に達しているホリエモン氏に、足りないものは王者の勲章のみ。今年はどんな料理を作るのか?これはいきなり目が離せない展開ですね。










  ホリエモン氏の左隣は、奈落のジュゴン委員長が下克上を狙う。

何やら大掛かりな料理道具(?)を自作されてるみたいで・・・。しかもよく見ると、いつも宿泊するケビン1号棟の外観に似せてるじゃないですか。なかなかニクい演出をしますねぇ。そして使用する炭は全て備長炭というこだわり。これまでにない気迫を感じます。

ってか委員長、11月の聖地にその服装は、一般ピープルなら寒くて風邪引きます!










  ジュゴン委員長の隣には、王者らくだが君臨。

1匹のメバルで15人分の料理を作る。これまで数々の手法で我々の度肝を抜いてきたが、さすがに今年は年貢の納め時か?いや、でも待てよ・・・。この男なら・・・。やはり、王者らくだにはそう思わせるだけの実績と魅力がある。刻一刻と過ぎていく調理時間は、レジェンド誕生のカウントダウンなのか?料理が完成に近付くにつれ、ギャラリー達の心は次第に奪われていった。










  王者らくだの横には、料理の冒険家が頂上を目指す。

小分けにされた、内臓脂肪や鰓、骨、臓物・・・。今から一体何を始めようというのか。レシピノートをチラっと除けば「魚の蘇生方法」と題してある。恐ろしい。何か悪い宗教にでも入ったのだろうか。だが、冒険家の目は真面目そのもの。今年は期待できるのか?いや、そもそも何を期待しているのだろう?死んだ魚を生き返らせる?そんなバカげた話があるわけ・・・?ま、まさか!!!










  冒険家の横では、南米からの刺客・ダネが王座を狙う。

練り物?揚げ物?いったいどんなテイストで勝負に挑んでくるのだろうか?先程酒の肴として提供していたブラジルのコロッケは、非常に好評でインパクトもあった。あのコロッケを付き出しと捉えるのであれば、このKOCの舞台に出してくるメイン料理は相当なポテンシャルを秘めているに違いない。そしてエントリーフィッシュはボラである。南米?ボラ?謎だ・・・。そう、この男は全て謎に包まれている。










  南米からの刺客の横で、手負いの料理人が腕を振るう。

勝手の悪い不慣れな炊事場で、しかも片手を満足に使えない状況での初めてのKOC。しかし、そんなハンデを感じさせる事の無い、強い気迫と見事な包丁捌き。さぁ、これから巷で噂される卓越した調理センスの片鱗が垣間見えるのか?・・・というタイミングで、炊事場での調理を終え、早々とコテージへと消えて行った。やはりダネ氏と同様、この男もまた炊事場に謎を残して・・・。













そして皆が固唾を飲んで見守る中、あっという間の60分が経過したのである。








【ケビンノートより抜粋】
22:30
スタートKOC開始 ジュゴン火付けコンプライアンス違反 キケン
酒をもってこなかったヌルハチの失敗
みーちん「料理に魔法をかけますよ」
ホリさん シーフードミックス?やる。
ラクダ「1匹のメバルで15人を幸せにする」
みちん「逸品の料理で世界を幸せにする」
ヌル「大抵の事は金で解決できる」
サイモン「ラクダへの期待とともに、ケーキが膨らんでいく」
ダネ メンタル強い

38分 ホリエモン完成
54分 らくだ完成
58分 ダネ
58分ちょい お好み焼き
59分 みーちん
59分 じゅごん

23:45
コテージ到着 KOC調理終了





今年も全出走者が制限時間内に無事完成。
ちなみにこれまでのKOCでは料理が出来た順番にエントリー(プレゼン&実食)となっていたが、今年からは若干ルールが変更となりました。まずは前年度優勝者に敬意を表し、ディフェンディングチャンピオンが無条件で好きなエントリー番号(順番)を選べます。そして、残った番号を、料理が出来た者から順に好きな番号を選ぶことになりました。

それでは今年の作品を、エントリー順に紹介していきます。







エントリーN0.1  ほりえもん

『海鮮オムレツ』


役職or称号 ケビギナー
カテゴリー 創作料理
エントリー魚 磯の王者・イシダイ
前回大会 2位
KOC‐LANK 6位 16ポイント

【レシピ】

材料

・石鯛半身
・シーフードミックス
・キャベツ
・塩胡椒(適量)
・お好みソース(適量)
・卵(4個)
・粉末だし(10g)
・えのき
・しょうゆ(200cc)
・みりん(200cc)
・酒(100cc)
・水溶き片栗粉(適量)
・大根
・ねぎ
・のり

Aレシピ
1.まず石鯛を三枚におろして、皮を引きぶつ切りにして置いておく。
2.シーフードミックスを細かく刻み、キャベツは千切りにしておく。
3.フライパンに油をひき1と2を入れて焼き、塩胡椒とお好みソースで味付けする。
4.火が通り味付けも終わったら皿に移す。
5.ボールに卵を割り、粉末だしを入れてよくまぜて、フライパンで焼く。焼き終わったら4の上にのせておく。
6.あんを作るために鍋にえのき、しょうゆ、みりん、酒を入れ沸騰させる。
7.水溶き片栗粉を6に入れトロトロになるまで固まりができないように混ぜる。
8.最後にあんを料理にかけ、大根おろし、ねぎ、のりを盛ったら完成。



【料理の紹介】
アニバーサリーという事で何か思い切ってやりたいという気持ちがあり、たくさん具材を入れてみようと、シーフードミックスに手をだしました(笑)。試作の時はもっと見た目に迫力があっていい感じでしたが、本番では自分でも少しショぼく出来上がったと思ったのが本音です(笑)。
具材の1つの石鯛の皮を入れ忘れ、気付いた時には手遅れでした。
もっと本番と同じ意識で試作していれば納得いく物ができたかなと思いました。



エントリーN0.2  だね

『ボラッケ』


役職or称号 ―――
カテゴリー ブラジル料理
エントリー魚 人気薄の出世魚・ボラ
前回大会 ―――
KOC‐LANK ―――

【レシピ】

1.魚を3まいにおろし身を茹でる、ゆですぎないように気をつける
2.茹でたら水を良く切ってなるべく水分が残らないように気をつける
→でないとあげるときにはねます。
3.水をよく切ったら味付けをします。
4.レモンを絞って、柚子の皮を刻んで塩胡椒ふって混ぜます
5.混ぜたら身をほぐします

具はこれで完成です

次はツナギを作っていきます

1.ジャガイモの皮をとってゆがいてマッシュポテトを作ります
2.鍋に玉ねぎにんにくバターを入れて少し炒めてマッシュポテトを入れ混ぜていきます
3.大体混ざったらといた卵と牛乳を入れて混ぜていきます。
4.ペースト状になったら具材を包んでパン粉をまぶして揚げますきつね色になったら取り出して完成です。
→牛乳の量はペーストになるくらいに少しずつ足していきます。



【料理の紹介】
今回の料理は日本ではよく食べられるコロッケを少しアレンジして、南米風のクロケットと融合してみました。
南米では川魚も良く食べられるので中には独特の臭みを持つものも当然いて、ただ身の弾力がよかったり肉質よかったりするので知恵を絞って料理されるものが多い。
中には一般的に柑橘系に寝かせたり調合したりして臭みを減らします、中には臭みを消すと魚自体の味がしなくなるので完全には消しません。今回は柚の皮とレモンを使いました。



エントリーN0.3  ムル

『タカノハダイの友愛焼き』
〜お好み焼きで、みんな仲良く〜


役職or称号 ―――
カテゴリー お酒落料理
エントリー魚 泣く子も黙る小便魚・タカノハダイ
前回大会 ―――
KOC‐LANK ―――

【レシピ】

□材料(4枚分)
・タカノハダイ…30cmくらいを1尾
・マヨネーズ…大さじ4
・ドライトマト…1枚
・お好み焼き粉…250g
・水…300cc
・卵…3個
・キャベツ…半玉
・ピザ用チーズ…適量
・天かす…適量
・干しエビ…適量
※以下、ビナグレッチ・モーリョ(ブラジルのビネガーソース)用
・トマト…小3個(大なら2個)
・紫タマネギ…1個
・ピーマン…1個
・パプリカ(黄)…半分
・白ワインビネガー…大さじ5
・オリーブオイル…大さじ4
・焼肉のたれ(甘口)…小さじ7分目くらい
・レモスコ…適量
・塩…適量
・ブラックペッパー…適量

□作り方
1.タカッパを3枚におろして皮を引く。皮は軽く塩をしてキッチンペーパーで挟んで水気を取っておく。
2.おろしたタカッパの身を小振りの一口大に、ドライトマトをみじん切りにする。
3.2に広島ケビナーの笑顔を思い浮かべながらレモスコを振りかけマヨネーズと和える。
4.キャベツを粗めの千切りにする。
5.ボウルにお好み焼き粉と水を入れザックリ混ぜたら卵を割り入れさらに混ぜる。
6.5にキャベツと3を投入しよく混ぜ合わせる。
7.6を180℃に温めたホットプレートでじっくり焼く。
8.片面を焼いている間にソースを作る。トマトは角切りに、他の野菜はみじん切りにする。
9.野菜をすべてボウルに入れ白ワインビネガー、オリーブオイルを加えよく混ぜる。
10.ブラジリアンケビナーの驚く顔を思い浮かべながら塩、ブラックペッパー、焼肉のたれで味を調える。
11.片面がいい感じに焼けたらお好み焼きの上面にピザ用チーズを軽く散らし、適当な大きさにカットしたタカッパの皮を並べる。
12.天かすと干しエビを乗せてひっくり返す。
13.焼き上がりを待つ間は調理器具を片付けたり他のケビナーにちょっかいをかけたりして有意義に過ごす。
14.表面カリサク、中身フワホクに焼きあがったらひとまず出来上がり。
15.ホットプレートの設定温度を保温から250℃まで一気に上げてプレゼンを始める。
16.いい感じにホットプレートが温まったらお好み焼きにモーリョの野菜部分を山盛り乗せる。
17.残ったモーリョをもう一度軽く混ぜたらホットプレート中にまんべんなくぶちまける。
18.間髪入れず蓋をして30秒ほど蒸らしたら今度こそほんとの出来上がり!



【料理の紹介】
言わずと知れた広島及び大阪人のソウルフード、お好み焼き。基本何を入れてものせても自由というその包容力で、島根の魚をやさしく包み込む。そしてソースにはブラジルの野菜たっぷりビネガーソース、ビナグレッチ・モーリョを合わせる。ここまで言えばこの料理のコンセプトはご理解いただけることだろう。ちょいと気取った言い方をするならばそれは異文化交流であり相互理解であり・・・ま、早い話がお好み焼き食って仲良くしましょうってことだ。味がいいのはアタリマエ。食べた人がその味わいの中にそれぞれのバックボーンの断片を感じてニヤリとしてもらえたらな、と。或いは「これはちゃうやろ」って喧々諤々んなんのもまた一興かな、と。そんなことを考えながら作った次第である。
ケガの影響で本来なら余裕で1時間に収まるはずの調理時間がかなりギリギリになってしまい、時間内に焼きあがったときにはとにかくホッとした。と同時に試作したときよりもはるかにいい出来栄えに、プレゼンを終えてホットプレートの蓋を開けたときは「おお、ウマそう!」と手前味噌ながら思ってしまったね。



エントリーN0.4  み〜ちん

『ザオラル』


役職or称号 ケビン集合創始者
カテゴリー 冒険料理
エントリー魚 磯の王者・イシダイ
前回大会 ブービー
KOC‐LANK 3位 27ポイント

【レシピ】

【主な材料】
・イシダイ 40cm1尾
⇒筋肉 サイコロ状に細かくカット
⇒白身、皮、鰓、血合い、胃袋、腸管、肝臓、鱗、骨...
上記は綺麗に取り分け、それぞれ海水に浸してパッキング。

【材料A】
・オリーブオイル
・イシダイ(筋肉以外の臓器)
・ツブガイ(現地調達)
・サラマカ(形状は複雑なモノがベター)
  →茹で時間を長めにし、水で冷やします。
調味料
・ニンニク
・トウガラシ
・マジックソルト
・ブラックペッパー
【材料B】
・イシダイの筋肉
・パプリカ
・タマネギ
・キュウリ
・トマト
上記の魚肉と野菜は全てサイコロ状に。
・リーフミックス(千切り)
調味料
・オリーブオイル
・ワインビネガー
・マスタード
・顆粒コンソメ

【呪文の唱え方】
1)丁寧に取り分けた魚の臓器を全て用い、それらを大量のオリーブオイル(材料A)で煮込みます。
2)その煮汁(生命のエキス)をサラマカに和え、命の宿るベースを作ります。※ペペロンチーノみたいなものです。
3)命のベースをカクテルグラスに注ぎ、そこに特製の魚肉入りラビゴットソース(材料&調味料B)をかけます。
ラビゴットとは、フランス語で「元気が出る」という意味を持ちます。
これでおそらく50%くらいの確立で、魚は生き返るのではないでしょうか。
聖地限定のオリジナルカクテル・ザオラル。
特別な夜に、素敵な時間をお過ごし下さい・・・。


【料理の紹介】
これまでのKOCで食した料理、本当に美味しかったですか?これから食べる料理、本当に美味しそうに思えますか?100万歩譲って料理の味はともかく、あなたが食べたその魚、死んでませんでしたか?場がシラケるのであまりこのような事は言いたくないのですが、皆さんが食べてきた料理って、結局は魚の死骸なんですよね。海で殺され、死肉を切り取られ、味付けされ、適当に盛り付けられ、誤魔化され...。それが料理と言えるのでしょうか?みなさん、目を覚ましてください。私の料理は違います。魚肉や皮、骨、鱗等はもちろん、内臓脂肪や鰓に至るまで、ウンコ以外の臓器は全て用いました。だから料理が生きているんです。カクテルグラスから、命が溢れているんです。
かつて、はやぶさ太郎は言いました。料理とは冒険である。そして植村直己は言いました。冒険とは必ず生きて帰ること。この二人の冒険家の言葉を合わせると、こうなります。料理とは、生きて帰ること。そうです。料理とは、死んでいてはならないのです。今こそ勇気を振り絞り、口の中に料理を放り込むのです。そして、耳を傾けてください。魚が、あなたに何かを語りかけるはずです。
【補足】
『失敗の言い訳は、失敗を目立たせる』
これはかの有名な W.シェイクスピアの残した言葉であり、KOCにおいては私の座右の銘でもある。
私は審査が終わるまで、言い訳どころか失敗すら自分から申告することはない。その理由はただ一つ。目の前に提出した料理が失敗作であると判ったとき、審査員は必ず心象を悪くするからである。。
(もちろん今回も言わなかったが)ぶっちゃけて言うと、製作段階でいくつかのミスが生じてしまった。皮を煮込み過ぎて食感が出せなかったこと。臓物を細切れにするのを忘れ、異様な食感を生み出してしまったこと。テンションが上がり過ぎてサラマカに生命エキスをかけ過ぎ、オイルまみれにして味をボンヤリさせてしまったこと。魚肉をもう少し小さくサイコロ状に切りたかったこと。ガスボンベがいつの間にか空になっており、水を沸騰させるのに必要以上に時間を費やした結果、サラマカを茹でる時間が短くなり、想定外に固めに仕上がってしまったこと。・・・等。自宅では完璧に仕上がっても、ここは聖地の炊事場。そして今夜は10周年記念という緊張の大舞台。正直、やってしまった感は強いが、それでも自信はある。今宵は聖地の感謝祭。聖地の神は、全てを許すであろう。



エントリーN0.5  ジュゴン

『ケビン de グリル』


役職or称号 奈落 兼 審査委員長
カテゴリー 郷土料理
エントリー魚 幻の魚・キジハタ
前回大会 最下位
KOC‐LANK 2位 35ポイント

【レシピ】

<用意するもの>
 魚:白身魚1匹
 具材:ブラウンマッシュルーム1パック、しめじ1パック、冷凍ホウレンソウ1パック、ゆで卵2個、レトルト玉ねぎ少々、パン粉少々
 調味料:藻塩、岩塩、粗びき黒コショウ、バター、白ワイン、生クリーム、レモン
 
<1:餡作り>
・ブラウンマッシュルームとしめじを大まかに切りバターで炒める。
・残りの具材も大まかに切りボールに入れて炒めたキノコ類と混ぜ合わせる。
・塩コショウを適量加え、やや濃い目の味に調整しておく。
要点:@冷凍ホウレンソウはしっかり握って水気をとる。
    Aパン粉を入れすぎると甘たるい味になるので他の具材の1/10程度にしておく。
    B味付けの塩は藻塩を使うと餡の旨味が増す。

<2:魚の下ごしらえ>
・ウロコ、内臓、エラ、血合いをきれいに取り除き、腹側から背びれの下まで包丁を入れて中骨・腹骨を取り去る。
・三枚に卸すのではなく骨だけを取り去った袋状に仕上げる。
要点:@多少中身はグチャグチャになっても良いので骨をとることに専念する。
    Aキッチンばさみでは太い骨を断ちにくいので、100均の剪定ばさみを使うと作業がはかどる。
    B大きい魚だと皮が厚くて食べにくく、火の通りも悪いので魚の皮に切り目を入れておく。

<3:餡詰め>
・1の餡を2の魚の中に詰め込む。
・魚の腹側を竹楊枝で仮止めして塞ぎ、更に木綿糸で縛って袋とじする。
要点:@背びれの付け根に竹楊枝を打ち込み、ヒレをギンギンに立たせる。
    A胸鰭の上側に切り込みを入れてその部分をエラの中に納め、胸鰭も立たせる。
    B竹楊枝だけでは皮に穴を開けにくいので千枚通しで先に穴を開けておくと作業しやすい。

<4:焼く>
・焼きプレートにバターを塗り3の魚を乗せて白ワインをかけ、岩塩と黒コショウで軽く味付け。
・炭火を起こしたBBQコンロの上に鉄板を置き、その上に魚をセッティングした焼きプレートを乗せ、さらに自家製グリル(段ボールの内側にアルミホイルを張ったもの)で覆って40分くらい加熱する。
要点:@家庭で調理するときは220度に余熱したオーブンで20分くらいで焼き上がり。
    A魚のヒレには化粧塩お忘れなく。
    B段ボールグリルは熱効率が悪いので炭火でジワジワと火を入れて、最後に表面をカリッとさせるためグリルの中に直接炭火を入れる。

<5:ソースの下地作り>
・熱したフライパンにバターと生クリームを加え、軽く塩コショウして味を調える。

<6:仕上げ提供>
・焼きあがった魚から竹楊枝を抜き木綿糸を取り除いて5のソース下地をかける。
・魚と野菜の旨味を含んだ汁が白ワインと混ざって焼きプレートにたまっているので、これに5のソース下地が出会って旨味たっぷりのホワイトソースが完成する。
・豪快に魚を崩してソースと中の餡とを混ぜ合わせ、絞りレモン汁をかけてさあどうぞ召し上がれ!!!



【料理の紹介】
ケビンdeグリルは魚の旨味を炭火で十分に引き出し、それを野菜と一緒にほうばるパーティ料理です。
魚やソースに降りかかった炭火の灰までも料理のエッセンスにするワイルドさ、見た目の豪快さ、ワイワイ取り分け合う楽しさ、全てはアウトドアパーティを美味しく盛り上げるためにとの思いを込めて作りました。
料理を思い描いてから形にするまでは多くの障害がありました。
【祝い事=尾頭付き】というお約束的なイメージを崩したくなかったのですが、この料理に求めた見た目のインパクトを想定するとそれなりに大きい魚になるので、一般家庭用の調理道具では小さすぎる事態が発生してしまいます。
そこで調理道具そのものを1からオリジナルで作ることにしました。
60cm前後の魚までなら丸ごと炭火でグリルできるように段ボールでオリジナルグリルを自作しました。段ボールではグリル内の熱が逃げやすく魚に火が通らないので、厚手段ボールを二重にしてさらに内側へアルミホイルを5重に重ね張りして熱効率を上げるように工夫しました。中に金網棚を取り付けて炭火を並べ、程よい焼き焦げが付くような工夫もしました。
また今回はコテージ泊が確定していたので慣れ親しんだケビンが見れないのも寂しいと思い、自作グリルをケビンに見立てて仕上げました。
11月開催が決定した時点で、海況の悪さから潜れない事態も想定していました。
そこで9月中旬以降、自分が潜って突いた魚は冷凍ストックしてKOCエントリー人数分の魚を用意していました。もし潜れない場合はその魚を提供するつもりで準備をしていました。
結局、当日は潜る日程を組んだので、最悪、魚が獲れなかった時の【前座の自分用】に1匹だけ冷凍ストックを持ち込みました。
しかし本当にこれを使うことになるとは・・・
ムルさんの怪我は神風となって私をKOCのステージに押し上げてくれました。皆さんの温情措置に感謝しますm(__)m
料理を作り終えた感想は、備長炭ありがとう!!かな。笑
料理の下準備や作業工程は単純なので苦労はしませんが、炭火での火入れ時間を十分に稼ぐため出来るだけ手早く魚の形成までを済ませる必要がありました。何度も家で練習をしてきましたが、聖地の外気温ではグリル内の温度が想定外に上がらず、火力や火入れ時間が未体験ゾーンに突入してしまいました。これには本当に焦りました。やっぱ、聖地での戦いは何があるか分からないから怖いね!!
グリル中は備長炭の安定した火力に全てを頼らざるを得ない状況になったので、本当に炭火様サマでした。おそらく聖地には火の神も住まうのでしょう。センキュー聖地!!



エントリーN0.6  らくだ

『煮付ケーキ』


役職or称号 Mr.ケビン
カテゴリー デザート
エントリー魚 可憐な根魚・メバル
前回大会 1位
KOC‐LANK 1位 58ポイント

【レシピ】

【スポンジ】
1.ホットケーキミックス(森永)200gに牛乳150ml、卵1個を加えよく混ぜる。
2.クッキングシートで作った型紙をケーキ型の内側に設置し、生地を流し込む。
 スポンジのの角が立つ様に生地を入れてからテーブルに叩き付ける。
3.予熱しておいてレミパンに入れ蓋をする。とろ火で13〜15分加熱する。
4.生地が膨らみ、竹串で中央部を刺して生地が付いてこなかったらクッキングシートで上面を多い、ひっくり返して上面を3分ほど焼く。火が通っているので焼き色が付けばオッケー。あとは火から外し冷ましておく。


【メバルジャムと煮付けクリーム】
1.フライパンに清酒を多めに沸かす。沸いたら砂糖を適量入れて弱火にする。
2.メバルを3枚に卸し、アラ→身の順に入れる。
3.火が通ったら身に醤油を回し掛ける。落としぶたをする。
4.煮付けを作る間に脱水していた豆腐(脱水前500g)を裏ごしする。
5.煮汁にメバルの味が出たら火を止め、煮汁を裏ごしした豆腐に混ぜていく。
 (煮付けクリームの完成)
6.煮汁の無くなったフライパンからメバルを取り除き、別皿に身をほぐし取る。
7.ほぐし取った身を再びフライパンに乗せ中火程度で炒り付けていく。味を濃くするため醤油を加える。
8.水気が取れたら木ヘラなどで実を荒く潰し、冷ましておく。
 (メバルジャムの完成)

【装飾&仕上げ】
1.スポンジをケーキ台に乗せ、ケーキ型を型紙を剥がす。
2.水平に包丁を入れ、二分割する。
3.下のスポンジ上面に薄く煮付けクリームを塗り、メバルジャムを散らす。
 さらに砕いたカシューナッツを振り掛けもう一層煮付けクリームを塗る。
4.上のスポンジを被せ、金ヘラを使って表面と側面部にクリームを塗って行く。
 この間にコップ一杯くらいの湯を沸かしておく。
5.均一に塗れたら残りのクリームを しぼり に入れ、装飾していく。
6.沸かしたお湯を水道水と1:1で割りチョコペンを入れる。
7.チョコペンを使って絵柄やメッセージを装飾する。
8.装飾が完成したら金ヘラと掌を使いケーキをプラシートに移し紙箱に入れる。
9.ロウソクを10本立て火を灯し、肺活量のある人に一気に吹き消してもらいましょう。


【料理の紹介】
今回は「ケビン集合十周年」ということで、バースデーケーキです。「魚でスイーツ」。今まではみ〜ちんさんやホリエモンくんが挑戦して、審査員の神経を「逆撫でスイーツ」に終わってしまったこの難題に自身の三連覇を掛けて挑戦します!
調理時間はこの十年間の自分は勿論、一緒に過ごしたメンバーの事が走馬灯のように頭の中を駆け巡って行きました。
色々あって海をサボりまくる昨今ですが、そんな中でも自分の心を海へ繋ぎ止めてくれる「ケビン集合」への感謝を込めた料理です!











−第7回 KING OF CABIN 審査会−











皆さん、お疲れさまでした! 最後の乾杯は、日本酒で。




炊事場からコテージへと大移動し、いよいよ始まるプレゼンテーション&審査会。

ここまでくれば、あとはその場の空気とライバル達の料理を楽しむだけ・・・、













ではない!















ジュゴン委員長による、乾杯の挨拶。 書記長もスタンバイOKです!












「プレゼンテーション」



この10分間こそ、料理を輝かせるための最後の時間。

過去、ここで手を抜いた男の中で、頂点に立つことができた者は一人も居ない。




















「それでは早速、ホリちゃんからお願いします!」






AM 0:00  1枠1番 ホリエモン  「海鮮オムレツ」




料理の蓋を開け、プレゼン開始の鐘が鳴らされた。
ケビンファンにとっては、これが初めて対峙するKOCの作品。
各人様々な思いを抱き、この料理を口にしたことだろう。
「ついにこの時が来たか。」
「おぉ、これがKOCの料理、KOCの雰囲気か・・・」
「この料理を1時間で・・・」
冗談半分でいろいろなクレームと野次が飛び交うが、
美味いとか、不味いとか、料理の真髄にまで口を挟む者は居ない。
そう、みんな解っているのだ。
これがKOCの完成品であり、2015年のホリエモン氏の集大成。
故に、これ以上もこれ以下もないのである。
そしてこの料理を評する資格があるのはただ一人、第7回KOCの優勝者だけなのである。

【ケビンノートより抜粋】
ほりえもん「海鮮餡かけオムレツ」
ラクさん「おむれつか」
中身はシーフードミックス、ラクさん「レトルトか...」ひはん集中
ホリさん まわりからのヒハンに必死に応戦する みんなタチがわるい。
キメテはシオコショウとおこのみソース、あんかけ、ダイコンおろし
ホリさんパニック みんな攻撃しすぎて、手がふるえる。
「王将っぽい」大阪?ノーマル?どっちでもいい...
イシダイである必要性について、今のところ語られていない。どの魚でも良かった?
(実食)
シーフードミックスの味が強すぎる。イシダイの味が消えている。
水っぽい、まずくはない。「今回の異質な雰囲気にのまれた」(本人談)
イシダイの皮を入れ忘れる最大のミス








「続いて初出場のダネちゃん、いってみましょう!」






AM 0:10  3枠5番 ダネ  「名も無き料理(後にボラッケと命名)」




初めてのKOCが、ファン感謝祭という注目度の高い大一番。
しかし、自己紹介の際に緊張し、カタコトの日本語で話していた姿は過去のもの。
穏やかな口調で目の前の料理について語るダネ氏からは、何処となく自信が漲っていた。
晩飯の時に振舞い、皆から絶賛されたブラジル風のコロッケと同じような路線を歩むこの一品。
一口頬張り衣を破れば、中から南米の風がそっと吹き寄せる。
これだよこれ、美味い美味い。
異国の味でありながらも、決して構えることなく五感が自然と受け入れるのだ。
「さっき食べたヤツも美味かったけど、こっちも・・・」
「これがボラを使った料理か・・・」
皆、上機嫌。
顔を見合わせては、頷いている。
美味しい料理は、人を笑顔にする力を持っている。

【ケビンノートより抜粋】
ボラでエントリー
料理の名前はなし→ミチンの攻撃がキョウレツ!!
タバスコを酢でうすめたもの・調味料がポイント
(実食)
ボラ臭くはない。工夫も見られる。B-だが、ボラなので2ランクアップのB+
皆、フツーにうまくてコメントに困るようだ。フツーのコロッケ。⇒後味がわるい
最初にしてはうまくまとめた。








「同じく初出場のムルさんは・・・、お好み焼きですか!?」






AM 0:15  3枠6番 ムル  「タカノハダイの友愛焼」




大阪府民は「関西風」こそがお好み焼きだと主張し、
広島県民はそもそも「広島焼き」という言葉の存在自体が気に入らない。
政治と宗教は時に戦争の火種ともなり得るが、このソウルフードの本家本元が大阪か広島かという議論に関してもまた同じく・・・
いやいや、そんな醜い争いは止めましょうよと。
ついでに島根県民もブラジル国民も、みんなで仲良くやりましょうよと。
関西風のお好み焼きをベースに、島根の魚を用い、広島のレモスコで風味を付け、ブラジルのソースをかけて一つの色調豊かな料理を作った。それはKOC初参加らしからぬ、思考を凝らしたコンセプト。プレゼンにも熱を入れ、残り10分を有効利用したパフォーマンスも申し分なし。
でも、待ってくれ。
こんな茶番でオレは騙されんぞ。
どれだけ御託を並べようと、結局のところ、ベースは関西風のお好み焼きではないか。それを広島県民に食わせようとは・・・、良い根性してやが・・・、関西、、、広島、、、こいつは、、、、、、
ちくしょー、うめぇじゃねぇか!
四国から唯一の参加であったエヌシさん(香川)のために、お好み焼きの中にうどんを入れてあれば完璧だったか・・・?

【ケビンノートより抜粋】
「ナニワエクスプレス〜友愛〜」
おしゃれな料理をつくると、みんなハードルあげにかかる。
エントリーフィッシュはタカッパ。
アイシ「これってお好み焼きなんかね・・・?」
最後の仕上げに手がかかっている。ニオイはいいが、広島ヒハンが過ぎる
広島をバカにしているようなプレゼンはいただけない。減点対象。
(実食)
上手につくってある。言うだけある。皮も使ってポイント高い。
B+にタカッパに+1のA-か そっから感じわるいから、1コマイナスのB+








「さぁ、今年もプレゼン大賞を狙いましょう!サイモンさん、アシストよろしく!」






AM 0:50  2枠4番 み〜ちん  「ザオラル」




オブザーバー・サイモン氏を巻き込んだ長いプレゼンが終わり、ようやく目の前に料理が並んだ。
魚の臭みを消そうとする世の流れに、一石を投じたこの一品。
普通に調理すれば臭わないはずの魚を用いながら、
あえて魚本来の匂いを迎えに行くという大胆な旅に出た。
もちろん料理を魚臭くすることが目的ではない。
魚の臭みと、魚の匂いとは、根本的に意味合いが違う。
臭うか、匂うか。
この微妙なラインのせめぎ合いだ。
さぁ、死せる屍から命の息吹を感じてくれ!
審査員の反応は・・・うん、、、そうか。
「ちょっと味が○○かな」
「ここを○○すれば、もう少し美味くなるんじゃない?」
「ここで○○を入れてみたいね」
ふふふ。なかなか上手く言葉で表現できないのだろう。
感情表現能力の乏しさ故に、行き場のない心の声が思わず料理へのダメ出しという形となって吐き出されるのだ。
それは解るよ。
まだまだ君達の舌が、五感が、心のキャパシティーが、私の料理に追い付いていないのだから。



【ケビンノートより抜粋】
さすがのこだわり。前置きが長い。流すのはサイモンさん
ミチン「これ見れば、料理は食べなくて良い」
周トミーチン登場!!ウケている。オボカタでウケる。時事ネタもりだくさん!!
スライドショー圧巻。プレゼン9分 拍手
1:00 アイシ、一口食べてハシを置く ジャンル“呪文”
(実食)
試みも良い プレゼンもよい 狙いもいい 気合も入っている。ただ、味が悪い。(マカロニ固い)
ただの料理大会になりつつある中、初心に戻させる作品 Aランク以上をあげたい
味が良いだけではダメである。コレで美味かったら優勝








「はい、みなさん静粛に・・・。続いて奈落のジュゴンさんです!」






AM 1:06  1枠2番 ジュゴン  「ケビン de グリル」




奈落の階段を登り、ジュゴン氏が壇上へ上がった。
冒険料理でザワ付いたコテージの空気が、一気に静まり返った。
右手を掲げるマエストロ・・・。
皆が固唾を呑んで見守る、その木箱の中身とは・・・。
ジュゴン協奏曲第6章・ケビン・デ・グリル
今年のマエストロは、食する者の心を揺さぶるために精一杯の手段を講じた。
視覚で喜ばせ、嗅覚で惹き付け、食感で魅了する。
そして何よりも、料理に対するスタイルの変化・・・。
「男気」「ワイルド」「地産地消」
これまでの曲調と変わらぬ力強いテイストを感じさせながらも、絶対的な自信と味を持って力ずくで振り回すのではなく、食する者の心に寄り添い、あくまで自分の料理を楽しんでもらおうとする慈愛の精神を強く感じるのだ。
口の中に広がる美しい余韻は、最高のアンコールとなる。
奈落の底で暮らした一年は、決して無駄ではなかったのかもしれない。

【ケビンノートより抜粋】
「ケビンdeグリル 白身魚のファルシー」
ガワをケビンに見立てる気合の入れよう。今までの料理・ジュゴンとはちがう。
(実食)
これは低い点がつけられない料理。文句はないだろう。








「さぁ、シンガリから王者らくだ氏の登場です!」






AM 1:25  2枠3番 らくだ  「煮付ケーキ」




王者が見せた、粋な計らい。
箱の中から何が出てくるのか?
いやいや、それは見なくても解っているよ。
だってそれ、ケーキの箱でしょ?
作ってるところも横で見てたしさ。
でも、解っているけど、、、
気になって気になって仕方がない。
そうだ。
やはり、KOCはこうでなくてはならない。
思わず腰を上げて、覗き込んでしまうような料理。
興味を惹き、胃袋を掴み、票を掻き集める。
奇跡の釜飯に、九絵茶漬け。
タカノハルマキに、らくだ鮨。
いつだって勝者の料理とは、皆の視線の先にあるのだ。
さすがは永遠の本命馬。
やはり、ここでの戦い方を知り尽くしている。
メバル1匹で15人前?そんなの、らくだマジックで何とかなるんでしょ?
猜疑心が好奇心へと移り行く中、10本のロウソクに火が灯り、部屋の照明が暗くなった。
静まり返ったコテージに、皆の歌声が響き渡る。
「ハッピーバースデイ、ディア、ケビン集合・・・。」
ケビナーの心に、また一つ、思い出が生まれた。
これほどの余興が、他にあるだろうか。

【ケビンノートより抜粋】
「ニツケーキ」(最後までダジャレ)
ホットケーキのキジ、メバルニツケとカシューナッツ入り
外のクリームはトーフ(脱水)にニツケの煮汁を入れたもの
(実食)
魚が出ているかどうかが気になる。ただの料理から脱却できているか?
煮付けとケーキがどうデザートになっているかが、評価の分かれ目だろう
アイシさん「12が15になって困る料理はどうなん?」さすがのケチつけ
さいごらしい料理
しかし、魚でデザートは難しい。デザートにはなっていない。













AM 1:40 全ての料理の実食が終わった。

それぞれの“らしさ”を存分に味わうことが出来た、とても素晴らしい時間だった。






感謝祭の雰囲気が、余計にそう思わせるのか。

諸刃の剣と言われるKOCの、良い面だけを味わえるひと時。






しかし、ここから先は最も肝を冷やす、審判の時。

夢見心地で自己満足に浸る漢達を、現実世界に連れ戻すための儀式となる。






   【第7回 KING OF CABIN 投票ルール】

今回は投票用紙に順位(コメント付き)を記入し、無記名で投票箱へ。
6名の出場者は投票を行わず、9名の審査員のみで投票を行う。

『ポイント配分』
1位・・・10ポイント   4位・・・3ポイント
2位・・・7ポイント    5位・・・2ポイント
3位・・・5ポイント    6位・・・1ポイント


※エヌシさんが投票用紙に記載中に寝てしまったため、1名無効投票となった。







投票箱は、煮付ケーキの箱で。 悩みに悩む、だるま丸さん。 投票中に寝落ちしたエヌシさん。










投票の集計は、オブザーバー・サイモン氏と、ヌルハチ書記長に一任。













あーでもない、こーでもないと言いながら、待つこと約10分。

別室にて集計を終えた二人が、微妙な笑みを浮かべてリビングへと戻ってきた。












これより、成績発表となる。











今回はぐるナイの「ゴチバトル」のような感じで出場者が全員顔を伏せ、

順に肩を叩かれていくという形式をとった。








ただ、「ごちバトル」と違うのは、

肩を叩かれるのが、最下位から始まるというところ。









故に、肩を叩かれた瞬間・・・、

夢は儚くも砕け散るのである。










見てる側は盛り上がるのだが、

結果を待つ側としては刺激が強過ぎる。

























「それでは、最下位からいきますよー!!!」























どるるるるるるる・・・・

























どるるるるるるるるるるるるr・・・・・・・

























ダン・・・!


「おぉ?」
























ダン…!!


「おぉぉ!?」



























・・・。
































どるるるるるるるるるるるる・・・・・・・




「おぉー(笑)。」






























どるるるるるるるるるるるる・・・・・・・































ダン!



「おぉ!?」


























ダン・・・!!



「おぉっ!?」




























ダンッ・・・!!!


「おおおおっ!!??」























・・・。





































どるるるるるるるるるるるる・・・・・・・


「おおーーーー(笑)。」


























どるるるるるるるるるるるる・・・・・・・

























ダン!




「おぉっ?」


























ダン!!




「おー!?」




































ダンッ!!!



「おぉーーー!!??」






































ダダダァーーーーーン!!!



【第6位 ホリエモン 17ポイント】

美味かった。
洗練された、実にホリエモン氏らしい味をしていた。

思い通りの魚を突き、思い通りの料理を作る。
当たり前のようにこなすルーチンワークではあるが、凄まじいプレッシャーのかかるケビン集合では決して容易いことではない。
それを毎年確実に遂行し続けるスキルは、皆の認めるところである。

しかし、ことKOCのステージにおいては今一つ満足な結果を残せてはいない。
華々しく表彰台デビューを飾った初年度以降、形に捉われ過ぎているせいか、魚本来の味を活かすという根本的な部分を見失ってしまっているのではなかろうか。

料理の味は、十分過ぎるほどのモノを秘めていた。
調理実習も、十分過ぎるほどの練習をしたことだろう。
魚肉の量も、十分過ぎるほどの魚が獲れたはずだ。

それだけに、勿体無かった。

嗚呼、ホリちゃん。
貴方は何故、あんなに味の濃いシーフードミックスに手を染めたのか。。。

【審査員からのコメント】
・イカとエビは市販品
・こ、これは…
・味がボヤけたかなと
・皮忘れる。もうひとつ・・・
・逆にイシダイが料理の邪魔をしている。
・料理の味に素材が活かされていない。
・お好みソースと魚の組み合わせはあり。ただ、オムレツ感に欠ける。
・美味しい。ただ、イシダイの必要性に?











ワーストオブケビン発表の興奮冷めやらぬまま

続いて第5位(ブービー賞)の発表です。






しかし何と言っても、ここは私の指定席。

実食中の審査員の反応等を鑑みると、まぁそろそろ私の出番だろうと。

私は肩の筋肉をリラックスさせ、右の三角筋に書記長の手が触れるその一瞬を待っていた。






ちなみに今回のブービー賞は、なんと「アイシチョッキ」が3本という大盤振る舞い。

うんうん、これはもう十分過ぎるネタと報酬ではありませんか。






さぁ、書記長。

早く来なさいよ、と。
























だが・・・、



























ボクの肩が叩かれることは無かった。



























その結果、第5位で脱落したのは・・・






























どるるるるるるるる・・・・・・・!































ダダダン!!!































王者らくだ!



【第5位 らくだ  27ポイント】

聖地でミスターといえば、らくだ氏。
野球界でミスターといえば、長嶋茂雄だ。

言うまでも無く、ミスターは記録よりも記憶に残る人物である。

レジェンド(三連覇)への大記録が掛かった第7回KOC。
個人の記録を選ぶか・・・、アニバーサリーの価値観を選ぶか・・・

ミスターの心は決まっていた。

百戦錬磨の勝利の方程式を捨て、あえて違う角度から聖地ケビンに華を添えた。
王者らくだは、記録より記憶を選んだのだ。

難攻不落のデザートという真っ暗な道を、たった1匹のメバルという小さな灯火を頼りに歩み寄る。
勝てる見込みの薄い出来レース。登れるはずもない高い壁。
これまで築いてきたプライドと名声。そしてそれを失うかもしれないという底知れぬ恐怖。

どれほど心細かったことだろうか。

しかしその一本の灯火は我々の道標となり、暗がりを照らし、多くの笑顔を映し出した。
それは紛れもなく、皆の心が一つになれた瞬間。

ありがとう、聖地。
そしてありがとう、ミスターケビン。

嗚呼、らくちゃん。
あなたが何故、ミスターケビンと呼ばれるのか・・・。その理由が今はっきりと解った。



【審査員からのコメント】
・たのしかった  しょっぱい
・気持ちの問題
・気持ち伝わる、伝わる、伝わった
・コンセプトは良い  しかし、スポンジケーキと煮付けが独立している
・ケーキ、10周年岩井は良かった 味は…好きではない
・んーーー、、、もう少し甘味がほしかったかな〜〜  でも、なぜか自然と完食できる味
・ルックスと味のギャップにおどろくが、とうふがいい感じ











永遠の本命馬の、早過ぎる離脱。

どよめきと、歓声が入り混じる中、第4位の発表となる。













6年連続のブービーを免れた私に、

見える景色は王者の二文字。















続いて脱落したのは・・・




























ダダダン!!!






































南米からの刺客、ダネ!



【第4位 ダネ 33ポイント】

前座で出されたコロッケを食べた瞬間、
我々ケビナーはこのラテン系の挑戦者に対し、確実に一目を置いたのだった。

引き出しの多さではない。
我々と引き出しそのもの(味の出所)が違うのだ。

甘く見ていたと認めざるを得なかった。
未知なるカテゴリーからの進撃。
戦う相手にとって、これほど脅威に感じることはない。

そして迎えた、運命の戦い・・・。

美味い。本当に美味い。
だが、感動は・・・、新鮮味は・・・、今一つ。

それは、先ほど前座で食べたブラジル風のコロッケと、料理のテイストがあまりに似通っているからだろう。
いくら美味しい料理でも、目新しさに欠ければ票は伸びない。
それを避けるがために、ケビナー達は試行錯誤するというのに・・・。


嗚呼、ダネちゃん。
貴方は何故、自分で自分のハードルを上げたのか・・・。


【審査員からのコメント】
・さわやか、おいしい。でも、とり肉入りの方が好き
・ボラ風味なし
・名が無いならオレが付ける「ボラッケ」「ボラ男へのオマージュ」
・美味!!いくらでも食べたい  しかし魚の主張を感じない…
・料理名忘れる。ブラジル系好きかも
・もう少しボラを感じたかった。味はおいしい!ただ…。最初のチキンコロッケがうますぎた。
・ブラジル仕込みの味付けがGood、ちょっとライムの皮が強すぎたか...
















「さぁ、ここからはトップ3の発表になります!」




















やべーな。

なんという凄まじいストレスなんだ・・・。


















私は顔を上げ、近くに置いてあった誰のかもわからないコップを掴んだ。

そして中に入ってある日本酒を一気に飲み干し、観念したように顔を伏せた。






















目を瞑り、無心を心掛けたが、心のザワ付きは治まらない。

みんなの話し声と物音が、、、聴覚だけが異常に研ぎ澄まされていくのだ・・・。





















「それでは第3位、いきますよーーーーー!」

























どるるるるるるるるるるるる






















どるるるるるるるるるるるる

(長い?)


















どるるるるるるるるるるるる

(うざい?)


























どるるるるるるるるるるるるる・・・
(しつこい?)




















どるるるるるるるるるるる・・・・
(もういい?)
































どるるるるるるるるるr・・・
(もうちょっと付き合って・笑)

























ダダダンッ!!!




























関西の雄、ムル!



【第3位 ムル 38ポイント】

我々を脅かす存在になることは分かっていた。
調理技術はもちろん、KOCに掛ける意気込みも本当に素晴らしかった。

だが、このステージはただの料理対決ではない。
美味しい料理を出すことは前提ではあるが、審査員の心(票)を掴むためには味覚よりも大事な要素がある。
それはケビンらしさであり、KOCらしさ。

さすがにそれをデビュー作から求めるのは過酷ではあるが、こと味覚と言う分野においてはさすがと言わざるを得ない逸品った。
タカッパの臭みを微塵も感じさせず、様々な土地の香りを口の中に響かせ、しっかりと調和も取れている。

話題性もあった。
参加者それぞれの出身地に馴染みのある素材を使い、デビュー作を身近に感じさせようという狙いは、素晴らしく的を得ている。

しかし、万全の状態で臨んだ素晴らしいコンセプトも、10分間のプレゼン内容で印象を大きく変えるのだ。

プレゼンにおける開口一番・・・、

「大阪人でありながら、何故このKOCの舞台で一度もお好み焼きを・・・」
と、まずは聖地の象徴である王者・らくだ氏を挑発する言葉に始まり、
「ブラジルのソース、大阪のお好み焼き、島根の魚、広島のレモスコで・・・」
というフレーズに対し、
「レモン汁をちょろっとかけられたくらいで広島を語られたくないね」
と、み〜ちんが難癖をつけた瞬間、
「広島なんてその程度のもんですよ。」
と嘲笑い、広島県民をも敵に回す。

9名の審査員中(有効投票8名)、広島に所縁のあるケビナーは5名。
もちろん審査の基準は感情論ではなく、厳正に行われてはいるのだが・・・、
審査員もまた人間なのである。

嗚呼、ムルさん。
貴方は何故そのようなヒールの道を選んだのだ・・・。


【審査員からのコメント】
・レモスコ?知らない  けど、美味しかった
・ソース リナグレッチェ
・広島人への挑戦!まさかの関西風!広島ディスリすぎ
・見た目彩やかで美味でした。 しかし魚を感じないし、何の魚でも一緒…
・タレは美味。めんが欲しい
・うまい!!タカノハの存在を隠さず、上手に溶け込ませた料理。味も良し!
・タカッパは感じられないが、ソースとの組み合わせがGood.












「これより、優勝者の発表となります!!!」











ちなみにこの二人は、昨年度の第6回KOCにて前座を務めた二人である。

言ってみれば、前年度の奈落とブービーによる頂上決戦。










ちょうど一年前にも同じ立ち位置で二人が並んで、審判の時を待ちましたよね。


いやー、なんだか凄く不思議な感覚だなぁ・・・。


自分がこの場に立っていることも信じられないけど、


去年の妄想と理想が形になり、ケビンを見下ろすコテージの中で多くの仲間に囲まれて・・・


こうして同じ立ち位置に二人が並んでさ・・・


本当に幸せだなーって。


もう勝負の行方とかさ、そんなのどうでも良いよね?って。








































良いワケねぇだろ!!!




















前座の舞台と表舞台とでは、価値があまりにも違い過ぎる!

ここで勝ってナンボ!ここで勝てなきゃ、意味がない!!!
















さぁ、運命の再戦です!

シルバーコレクター・ジュゴン VS ブービーキング・み〜ちん

もちろん、どちらが勝っても初優勝!
































それでは、発表します・・・






























第7回 KING OF CABIN・・・




































・・・、































新チャンピオン・・・



































































ジュゴン!



【第1位 ジュゴン 72ポイント】


間違いなく力はあった。
KOCに対する熱い気持ちもあった。
常に視界はその頂を捉えていた。

しかし、これまでは掛ける力の矛先が、一点に集中されていなかった。
氏にとっては、頂を目指すルート(レパートリー)があまりにも多過ぎたのだ。
今年はどの道を歩いて、山頂を目指そうかな?と。
そう腕組みをして考えるジュゴン氏と、迷う事のない一本道を突き進む他の者の違い・・・。

しかし、今年のジュゴン氏は違った。

一本道の前に立ち、脇目も振らずその道を歩むための準備を入念に行った。
その道を歩むために必要なものを揃え、不必要なものを捨て去った。
そして地に足を着け、一歩一歩確実に突き進んで行った。

その姿は雄々しく、その様はまさに横綱相撲。
一年間奈落に沈んだ漢とは思えぬ、威風堂々たるその料理。
味、コンセプト、プレゼン、そしてこの日に掛ける熱意。
過去最高の単勝支持率が、その全てを如実に物語る。

圧倒的な存在感でコテージを支配した、ケビンdeグリル。
幾多の困難を乗り越え、ついに郷土の星が一番星に輝いたのである。



【審査員からのコメント】
・もとい This is CABIN!
・やっと魚でてきた
・すばらしい 文句無し ただ、、、ザオラルのあとではなぜかものたりなさを感じる?
・コンセプト、プレゼン、見た目、味共に抜群  仕上げのソース、レモンも味をまとめ、絶品でした
・これは旨い。中から具がある。骨なし良い。
・味良し、インパクト良し、言う事なし!!!
・見た目、味、ともにGood.










Congratulations!!













【第2位 み〜ちん 39ポイント】

一方、敗れた料理の冒険家は、39ポイント。

準優勝という位置付けでありながらも、ジュゴン様とは大差の完敗。

えぇ。王者の影すら踏ませてもらえませんでしたよ・・・。


【審査員からのコメント】
・This is CABIN プレゼン負け…
・これぞみーちん このために聖地にやってきたといっても過言ではない
・プレゼン 攻めの味
・ちょっと味がうすい  イシダイももう少し小さく切って もっと良くなったかな
・味がうすい?ドレッシングかけたい プレゼンは最高
・なんとか完食しました。口の中で突然起こる素材のバトル。。少し恐怖を感じました。BUT!!楽しい!
・プレゼン9:料理1






いやぁーーーー、終わった終わった!

悔しさも感じられないほどの完敗でしたからね。

気分的には清々しいものですよ。

多少のミスはありましたけど、この環境でのベストは尽くせましたしね。

そしてその結果、昨年苦汁を飲んだ二人が、こうして優勝争いをすることができた。

こんな結末を誰が予測していたでしょうか。

逆に、昨年のワンツーが、今年のワースト・ワンツーになっていたりと。

ま、それがKOCというものでしょうね。

笑いの中で、酸いも甘いも経験できる。

そして常に、天国と地獄は紙一重。

少しでも風が吹けば、結果はどうにでも転がるのだ。




この二人が来年もまた脚光を浴びる保障など、どこにも無いのである。



















−第7回 KING OF CABIN 表彰式−













それではこれより、表彰式に移ります。

いつの間にか優勝盾は授与されていましたので、副賞の贈呈を行います。






ヌルハチ書記長による副賞・悪童賞 創始者み〜ちんによる副賞・冒険賞





続きまして、おこぼれ賞の授与でございます。





ヌルハチ書記長による敢闘賞 アイシさんによるブービー賞





副賞をご提供いただいたヌルハチさん、アイシさん、ご協力ありがとうございました!

そして“ついでに言ってる”感を強く感じるかもしれませんが、

日本酒や焼酎等の飲み物を始め、酒の肴や麺類等を差し入れしてくださった参加者の皆様にも、

ケビナーを代表し、この場をお借りして御礼申し上げます。

本当にありがとうございました!











それではKOC最後の儀・チャンプによる説教と自戒の念をお聞き下さい。







優勝:ジュゴン 72ポイント

【本人談】
今回のKOCは【温情措置】で戦わせて頂いた形だったので、正直言ってファイナリストまで残ることなど思ってもいませんでした。
潜りの一本目が終わった時点で狙っていた獲物にも全く巡り合えず、二本目は最初にみんなで降りた荒れ模様の外海ポイントに1人で入って結果を出すしかないと覚悟を決めていました。
しかし創始サマから頂いた「聖地は全て許す」という言葉に救われて出走できたこと心から感謝しております。ありがとうございました。
決勝まで残った時、去年の前座組が下剋上の末この場に立っていると思うとなんか嬉しかったです!
自分の料理の味には絶対の自信があったんですが、創始サマの【正にKOCらしい料理】はこの大会の趣旨を捉えた探求心があるので自分が審査員なら趣向を凝らした創始サマの挑戦に票を入れるか…それとも…と本当にドキドキして結果を待ちました。 
念願のチャンピオンに成れましたが、自分としてはやはり上記の理由で喉の奥の詰まりをうまく呑み込めません。
だからこそ来年も【この座を防衛して自他共に認める真のチャンピオン】に成ります!!
戦ったケビナー、審査員の皆さま、本当にありがとうございました!!!






2位:み〜ちん 39ポイント

【チャンプからの説教・ケビンノートより】

おめでとう、呪文はよくわからんかった

プレゼンはすごく良かったよ。

あとでサイモンさんにお礼を言っておくように

【本人談】
あの場に居た誰もが耳を疑うようなことを言いますが、今回の料理は試作段階では本当に美味しかったんです。だから試食中に審査員からダメ出しの言葉が聞かれた時は、正直心外でした。たしかに味だけで見れば、今回の私の冒険は失敗に終わったのかもしれません。試食の際には「み〜ちんの料理って、頑張れば食べれるギリギリの路線を行くから凄いよね」との言葉も聞かれました。しかし、この言葉こそ、冒険家の生き様を表しているのではないでしょうか。危険を冒すと書いて、冒険です。どこぞの料理本やwebに書いてあるレシピを右から左へなぞる様な、そんな生ぬるい道を歩いていくつもりはありません。もちろん、ゲテモノ路線で誤魔化し、場を乱すようなつもりもありません。いつだって私は、真剣な眼差しで頂を見ています。

結果的には過去最高の準優勝という順位を頂きましたが、KOCは優勝できなければ2位も5位も同じです(6位は別格)。これに甘んじるわけにはいきません。また新たな冒険の旅に出て、かならずや頂へのアタックを決めてみせます!





3位:ムル 38ポイント

【チャンプからの説教・ケビンノートより】

初の挑戦、ごくろうさま。

カンサイ風のお好み焼きで勝負するのは挑戦的だった。

今は何を言ってもむなしい、やめておけ。

【本人談】
4位までの発表が終わった時点では「これは2位いったな」って思ってた。ジュゴンさんが頭一つ抜けてたんは分かってたから、実質み〜ちんさんとの2位争い一騎打ちやった訳で。み〜ちんさんは言わずと知れたブービーキングやし、ザオラルはまあ、なんだ、決してオイシクハナカッタシ。そんなもんやから3位発表で肩を叩かれたときは正直びっくりしたよ。え、おれ?マジで?みたいな。でも講評を聞き1位、2位が決まりとするうちに悟ったね。自分の甘さ、至らなさを。KOCに対する情熱、執念、あるいは怨念?それらすべての濃度が薄かった。KOCを解ってなかったと言わざるを得ない。食べた人が笑顔んなる料理を、と思ってたのにそれができなかった。いや、やりようによってはできたはずやのに詰めが甘かった。エントリーフィッシュにタカノハダイを選んだことの必然性の無さ。広島県人の心を沸き立たせる要素の欠如。ノープランで挑んだプレゼンのグダグダ感。もっとうまくできたんじゃないかって後悔でいっぱいやった。次があるなら、なんてそれ自体甘い考えやけど、どうしても考えてしまう。次こそはとことん突き詰めた一品で頂点を、と。
嗚呼、聖地の神よ、我に今一度のチャンスを。





4位:ダネ 33ポイント

【チャンプからの説教・ケビンノートより】

外国風の味を感じた

もっと和のテイストを入れたら票が伸びたのでは?

来年はつまみと同じものを出さない方が良いと思う。

【本人談】
順位は意見さまざまだと思います。
あの順位に不服はあるかって?
あるに決まってるでしょ!!
1位は自分の中と周りの表情からして完全一致していたので。
結果聞いた時に、いや〜美味かった!ジュゴン兄貴完敗とありがとうの二言やなw
その後レシピ・調理法を家で真似てみるも、凄さが本当に理解した。ジュゴン兄貴は一時間でアウトドアで!まじかよ><ってなりました!
2位は・・・考えやコンセプト、パフォーマンス、プレゼンともに最高いや〜紙一重ってこの事かな?
3位は融合友愛という素晴らしい企画。しかもうまし!が広島焼きとかなんとか・・・・
   遠征先で地雷を・・・・><きっと投票に響いたであろう・・・
4位・・・出来から言うと、家で作った時よりは味も歯ごたえもダメでした
味は具材の混ぜ方が悪かったのか塩が足りなかったり多かったり部位また個で違ったり
していたと思った、また水分良くきれていなかったか雨を少しかぶったかでコロッケがしっかりしていなかったのかな。
でも見た目も味もそんなに悪くなかったかな?悔しいです><
5位・・・KOCへの思いが暑く伝わってきたぜ!ピーナツバター入ってればもう少し美味しかったのかな
6位皮が・・・・・・・・・・・・・・・
来年はあの二文字しか見えない!
いや〜プレゼンで幻術呪文に掛かったのか夢のような短い二日間でした。ありがとう!





5位:らくだ 27ポイント

【チャンプからの説教・ケビンノートより】

自転車に乗りすぎだ

ケーキに挑戦したのは良かった

デザートで優勝、いつかやりとげてほしい。

【本人談】
ブービーというKOC参加以来最低の結果でした。参加メンバーの料理は全て素晴らしく、然るべき結果だと思います。
ただ自分の「形にしたい」と思っていた事は出来たと思います。「形にするのが精一杯で味の方が…」という意見は受け付けません!
また来年に向けて修行(「美味しんぼ」を読む)を再開し、再び聖地の王として返り咲きます!
サンキュー・ベリーマッチ・聖地&メンバー






最下位:ホリエモン 17ポイント

【チャンプからの説教・ケビンノートより】

海から上がってイシダイを見せつけ、

40分で料理が終わると言っていた
時点で、

キミの負けはきまっていたよ。

【本人談】
悔しい気持ちもありましたが、正直納得もしました。アニバーサリーという事でケビナー達の料理に感動しましたし、準備も意気込みもさすがだと思いました。
今回ケビン集合で初めてケビンファンが参加されると聞いた時からずっとゾクゾクで、物凄く楽しみにしてました。しかも人数の多さにも驚いてました。初対面の人からSNSでのみやり取りした事ある人まで、たくさんの方々に会って話せて本当に最高な2日間でした。
ですが、終わってみたら正直まだまだ話し足りない気持ちでいっぱいでした!
夜はみんなともっと話したかったですがKOCの事を考えるとソワソワしてしまったり(笑)
来年のケビン集合でもそれまででもたくさん関わっていける仲間が増えて最高でした!またいつでも魚突き行きましょー!
2日間ありがとうございました(^^)♪











委員長総括の後、創始者より来季の展望が発表され、第7回KOCは幕を下ろした。







今年は10周年記念ということで、特別にファンに募集をしました。ですからファンの方々の参加は今年限りです。来年からはまた我々だけでひっそりと・・・
というわけにはいかないでしょう。もうすでにファンの皆さんは聖地で一夜を明かした仲間ですよ。同志ですよ。同じ穴のケビナーですよ。それにKOCに出てしまった二人に対し、誇り高きケビナーは勝ち逃げするなんてことは許されません。もちろん、今年は審査員として参加し、来季以降王座を狙う危険因子からも逃げるつもりは毛頭ありません。
感謝祭にお集まりいただいたファンの皆さま。今日からケビナーを名乗る事を許可します。ご都合が宜しければ是非来年も聖地へお越し下さい。っていうか、必ず来るように!!!以上。

注:次回のケビナー志願者の募集は、20周年記念開催まで行いません。












以上、第7回KING OF CABINの戦況をお届けしました。









AM 02:30


盛況裏に終えたKOCの後は、10周年記念・み〜ちんオリジナル企画、「深夜のケビナー検定」が開催された。

簡単に言えば、この中で誰が一番ケビンマニアなのかを決めてやろうという非常にくだらない企画なのですが、さすがに今回ケビン集合に初参加となったファンと比較すると、これまでケビン集合に参加してきたケビナー達が有利であると容易に察しが付くため、ファンの方々には事前にこう伝えておいたのである。

『ケビン集合に纏わるクイズ大会のような余興をするから、ちょっと時間があったらレポートを読んでみて。この余興の存在は、ケビナー達には絶対に内緒ですよ・・・』と。

完全にサプライズだったケビナーも驚いたが、お気楽なクイズ大会ですよと言っておきながら、こんな真夜中に問題用紙の紙束を押し付けられたファンの方達も大いに驚いたことだろう。

※ちなみに成績優秀者(上位9名)には、創始者が生まれ育った広島県に纏わる素敵な粗品を用意させていただきました。






そんなこんなで、2時30分過ぎ。

コテージでは悪夢のような筆記試験が始まった。

センター試験を控えた予備校の合宿でも、こんな時間にテストなどしないだろう。

それを良い大人達が、くだらない問題を、黙々と・・・。

試験終了までの20分。

勝手に企画しておきながら、こんなコトを言うのは大変失礼であると重々承知の上で言いますが、

この人達ってほんとバカだよなぁーって思いながら、ボクはソファに座って酒を嗜み、そのテスト風景を楽しんでいた。

みんなの姿を見る度に、何故だか変な笑いが止まらなかった。






答え合わせをしながら、珍解答に笑い、難問正解者には賛辞を送る。

元気な者はそれなりに楽しめたようだが、睡魔と闘う者にとっては地獄のような時間になったことだろう。

結果としては、やはりこれまで参加してきたケビナーに有利だったか・・・。



【検定結果】

1位 らくだ  58点
2位 ぬるはち  38点
3位 ジュゴン  30点
4位 マツ  28点
5位 ムル  27点
6位 ホリエモン  18点
7位 ジン  15点
8位 テル  14点
9位 里崎  13点
10位 だるま丸  11点
10位 ダネ  11点

第1回からの参加者二人がワンツーフィニッシュ


総評:みなさん、こんな夜更けに大変ご苦労様でした!
本音:みなさん、点数が低過ぎます。平均点が50点くらいになると予想していただけに、この結果にはかなり衝撃を受けました。検定1位のらくだ君は、さすがの一言。さすがはミスターケビン。そして点数は低いながらも、偏差値的に見ればマツ君とムルさんの健闘も称えられるべきでしょうか?しかし“パイ返し”の里崎くん。メールのやり取りの中で「ケビンレポは初回から熟読していますよ」と、創始者を喜ばせておきながら、結果は平均を下回る13点。創始は激おこプンプン丸ですよ。これからは少なくとも1日1回はケビンレポートを読むようにして下さい。最後は・・・、ホリちゃんだね。18点?キミは一体聖地で何年過ごしているのだ?奈落の底で一年猛省しなさい。そして暗記するまでレポートを読むように。以上。









その後、どういう流れでそうなったのか、スネ相撲が始まり・・・






東西の横綱対決!






拷問のようなスネの痛みに耐えかね、手押し相撲へとシフトチェンジ。









これがえらく盛り上がってね。

スネ相撲のように痛みは無いし、腕相撲のように力勝負でもないので、妙にハマっちゃうんですよ。

とくに熱かったのが、ジュゴンさんとジン君の師弟対決。

なかなか決着が付かなくてね。この人達、いつかキスするんじゃねーか?とか騒ぎながら。







あの場に居た人しか伝わらないかもしれないけど、この画像を見ているだけで思い出し笑いが出ちゃうほど。

ナチュラルハイになる時間帯ともあって、とにかく異様な盛り上がりを見せた。

そんな中でも、私にとってお気に入りのワンショットはこの一枚。













題して…、















奈落の歓喜



この男は先程のKOCで奈落の底に沈んだホリちゃんである。そんな聖地で最も冴えない立場にありながらも、これだけの笑顔を見せるのだ。これから1年、皆から「奈落」と罵られ、恥辱に塗れた一年間を過ごさなければならないというのに・・・。しかし、そんな事すら忘れさせてしまうほどの面白さが、この聖地には溢れている。そんなケビン集合の魅力をこの奈落のベストスマイルが如実に物語っているのではないだろうか。さらに、これだけはしゃいでいる奈落の後ろで、思いっきり爆睡している里崎君とエヌシさんの画が絶妙なコントラスを生み出している。実にシュール。聖地の縮図とも言えるべき、素晴らしい一枚である。








こんな感じで、テストが終わってからはまるで修学旅行中の学生気分。

生活指導をする先生が居ないから、何時までも起きて遊んでるんですよ。

で、最後に時計を見たのは5時頃だったか。






それからまた少し飲んで・・・、

しんみりと語らいながら・・・、

部屋が暗くなった瞬間にソッコーでスリープ。。。









こうしてあっという間の、長い長い一日が終わった。