−第7回 KING OF CABIN 審査会−
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皆さん、お疲れさまでした! |
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最後の乾杯は、日本酒で。 |
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炊事場からコテージへと大移動し、いよいよ始まるプレゼンテーション&審査会。
ここまでくれば、あとはその場の空気とライバル達の料理を楽しむだけ・・・、
ではない!
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ジュゴン委員長による、乾杯の挨拶。 |
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書記長もスタンバイOKです! |
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「プレゼンテーション」
この10分間こそ、料理を輝かせるための最後の時間。
過去、ここで手を抜いた男の中で、頂点に立つことができた者は一人も居ない。
「それでは早速、ホリちゃんからお願いします!」
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AM 0:00 1枠1番 ホリエモン 「海鮮オムレツ」 |
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料理の蓋を開け、プレゼン開始の鐘が鳴らされた。
ケビンファンにとっては、これが初めて対峙するKOCの作品。
各人様々な思いを抱き、この料理を口にしたことだろう。
「ついにこの時が来たか。」
「おぉ、これがKOCの料理、KOCの雰囲気か・・・」
「この料理を1時間で・・・」
冗談半分でいろいろなクレームと野次が飛び交うが、
美味いとか、不味いとか、料理の真髄にまで口を挟む者は居ない。
そう、みんな解っているのだ。
これがKOCの完成品であり、2015年のホリエモン氏の集大成。
故に、これ以上もこれ以下もないのである。
そしてこの料理を評する資格があるのはただ一人、第7回KOCの優勝者だけなのである。 |
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【ケビンノートより抜粋】
ほりえもん「海鮮餡かけオムレツ」
ラクさん「おむれつか」
中身はシーフードミックス、ラクさん「レトルトか...」ひはん集中
ホリさん まわりからのヒハンに必死に応戦する みんなタチがわるい。
キメテはシオコショウとおこのみソース、あんかけ、ダイコンおろし
ホリさんパニック みんな攻撃しすぎて、手がふるえる。
「王将っぽい」大阪?ノーマル?どっちでもいい...
イシダイである必要性について、今のところ語られていない。どの魚でも良かった?
(実食)
シーフードミックスの味が強すぎる。イシダイの味が消えている。
水っぽい、まずくはない。「今回の異質な雰囲気にのまれた」(本人談)
イシダイの皮を入れ忘れる最大のミス |
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「続いて初出場のダネちゃん、いってみましょう!」
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AM 0:10 3枠5番 ダネ 「名も無き料理(後にボラッケと命名)」 |
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初めてのKOCが、ファン感謝祭という注目度の高い大一番。
しかし、自己紹介の際に緊張し、カタコトの日本語で話していた姿は過去のもの。
穏やかな口調で目の前の料理について語るダネ氏からは、何処となく自信が漲っていた。
晩飯の時に振舞い、皆から絶賛されたブラジル風のコロッケと同じような路線を歩むこの一品。
一口頬張り衣を破れば、中から南米の風がそっと吹き寄せる。
これだよこれ、美味い美味い。
異国の味でありながらも、決して構えることなく五感が自然と受け入れるのだ。
「さっき食べたヤツも美味かったけど、こっちも・・・」
「これがボラを使った料理か・・・」
皆、上機嫌。
顔を見合わせては、頷いている。
美味しい料理は、人を笑顔にする力を持っている。 |
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【ケビンノートより抜粋】
ボラでエントリー
料理の名前はなし→ミチンの攻撃がキョウレツ!!
タバスコを酢でうすめたもの・調味料がポイント
(実食)
ボラ臭くはない。工夫も見られる。B-だが、ボラなので2ランクアップのB+
皆、フツーにうまくてコメントに困るようだ。フツーのコロッケ。⇒後味がわるい
最初にしてはうまくまとめた。
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「同じく初出場のムルさんは・・・、お好み焼きですか!?」 |
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AM 0:15 3枠6番 ムル 「タカノハダイの友愛焼」 |
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大阪府民は「関西風」こそがお好み焼きだと主張し、
広島県民はそもそも「広島焼き」という言葉の存在自体が気に入らない。
政治と宗教は時に戦争の火種ともなり得るが、このソウルフードの本家本元が大阪か広島かという議論に関してもまた同じく・・・
いやいや、そんな醜い争いは止めましょうよと。
ついでに島根県民もブラジル国民も、みんなで仲良くやりましょうよと。
関西風のお好み焼きをベースに、島根の魚を用い、広島のレモスコで風味を付け、ブラジルのソースをかけて一つの色調豊かな料理を作った。それはKOC初参加らしからぬ、思考を凝らしたコンセプト。プレゼンにも熱を入れ、残り10分を有効利用したパフォーマンスも申し分なし。
でも、待ってくれ。
こんな茶番でオレは騙されんぞ。
どれだけ御託を並べようと、結局のところ、ベースは関西風のお好み焼きではないか。それを広島県民に食わせようとは・・・、良い根性してやが・・・、関西、、、広島、、、こいつは、、、、、、
ちくしょー、うめぇじゃねぇか!
四国から唯一の参加であったエヌシさん(香川)のために、お好み焼きの中にうどんを入れてあれば完璧だったか・・・? |
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【ケビンノートより抜粋】
「ナニワエクスプレス〜友愛〜」
おしゃれな料理をつくると、みんなハードルあげにかかる。
エントリーフィッシュはタカッパ。
アイシ「これってお好み焼きなんかね・・・?」
最後の仕上げに手がかかっている。ニオイはいいが、広島ヒハンが過ぎる
広島をバカにしているようなプレゼンはいただけない。減点対象。
(実食)
上手につくってある。言うだけある。皮も使ってポイント高い。
B+にタカッパに+1のA-か そっから感じわるいから、1コマイナスのB+
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「さぁ、今年もプレゼン大賞を狙いましょう!サイモンさん、アシストよろしく!」
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AM 0:50 2枠4番 み〜ちん 「ザオラル」 |
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オブザーバー・サイモン氏を巻き込んだ長いプレゼンが終わり、ようやく目の前に料理が並んだ。
魚の臭みを消そうとする世の流れに、一石を投じたこの一品。
普通に調理すれば臭わないはずの魚を用いながら、
あえて魚本来の匂いを迎えに行くという大胆な旅に出た。
もちろん料理を魚臭くすることが目的ではない。
魚の臭みと、魚の匂いとは、根本的に意味合いが違う。
臭うか、匂うか。
この微妙なラインのせめぎ合いだ。
さぁ、死せる屍から命の息吹を感じてくれ!
審査員の反応は・・・うん、、、そうか。
「ちょっと味が○○かな」
「ここを○○すれば、もう少し美味くなるんじゃない?」
「ここで○○を入れてみたいね」
ふふふ。なかなか上手く言葉で表現できないのだろう。
感情表現能力の乏しさ故に、行き場のない心の声が思わず料理へのダメ出しという形となって吐き出されるのだ。
それは解るよ。
まだまだ君達の舌が、五感が、心のキャパシティーが、私の料理に追い付いていないのだから。
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【ケビンノートより抜粋】
さすがのこだわり。前置きが長い。流すのはサイモンさん
ミチン「これ見れば、料理は食べなくて良い」
周トミーチン登場!!ウケている。オボカタでウケる。時事ネタもりだくさん!!
スライドショー圧巻。プレゼン9分 拍手
1:00 アイシ、一口食べてハシを置く ジャンル“呪文”
(実食)
試みも良い プレゼンもよい 狙いもいい 気合も入っている。ただ、味が悪い。(マカロニ固い)
ただの料理大会になりつつある中、初心に戻させる作品 Aランク以上をあげたい
味が良いだけではダメである。コレで美味かったら優勝 |
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「はい、みなさん静粛に・・・。続いて奈落のジュゴンさんです!」
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AM 1:06 1枠2番 ジュゴン 「ケビン de グリル」 |
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奈落の階段を登り、ジュゴン氏が壇上へ上がった。
冒険料理でザワ付いたコテージの空気が、一気に静まり返った。
右手を掲げるマエストロ・・・。
皆が固唾を呑んで見守る、その木箱の中身とは・・・。
ジュゴン協奏曲第6章・ケビン・デ・グリル
今年のマエストロは、食する者の心を揺さぶるために精一杯の手段を講じた。
視覚で喜ばせ、嗅覚で惹き付け、食感で魅了する。
そして何よりも、料理に対するスタイルの変化・・・。
「男気」「ワイルド」「地産地消」
これまでの曲調と変わらぬ力強いテイストを感じさせながらも、絶対的な自信と味を持って力ずくで振り回すのではなく、食する者の心に寄り添い、あくまで自分の料理を楽しんでもらおうとする慈愛の精神を強く感じるのだ。
口の中に広がる美しい余韻は、最高のアンコールとなる。
奈落の底で暮らした一年は、決して無駄ではなかったのかもしれない。 |
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【ケビンノートより抜粋】
「ケビンdeグリル 白身魚のファルシー」
ガワをケビンに見立てる気合の入れよう。今までの料理・ジュゴンとはちがう。
(実食)
これは低い点がつけられない料理。文句はないだろう。
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「さぁ、シンガリから王者らくだ氏の登場です!」
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AM 1:25 2枠3番 らくだ 「煮付ケーキ」 |
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王者が見せた、粋な計らい。
箱の中から何が出てくるのか?
いやいや、それは見なくても解っているよ。
だってそれ、ケーキの箱でしょ?
作ってるところも横で見てたしさ。
でも、解っているけど、、、
気になって気になって仕方がない。
そうだ。
やはり、KOCはこうでなくてはならない。
思わず腰を上げて、覗き込んでしまうような料理。
興味を惹き、胃袋を掴み、票を掻き集める。
奇跡の釜飯に、九絵茶漬け。
タカノハルマキに、らくだ鮨。
いつだって勝者の料理とは、皆の視線の先にあるのだ。
さすがは永遠の本命馬。
やはり、ここでの戦い方を知り尽くしている。
メバル1匹で15人前?そんなの、らくだマジックで何とかなるんでしょ?
猜疑心が好奇心へと移り行く中、10本のロウソクに火が灯り、部屋の照明が暗くなった。
静まり返ったコテージに、皆の歌声が響き渡る。
「ハッピーバースデイ、ディア、ケビン集合・・・。」
ケビナーの心に、また一つ、思い出が生まれた。
これほどの余興が、他にあるだろうか。 |
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【ケビンノートより抜粋】
「ニツケーキ」(最後までダジャレ)
ホットケーキのキジ、メバルニツケとカシューナッツ入り
外のクリームはトーフ(脱水)にニツケの煮汁を入れたもの
(実食)
魚が出ているかどうかが気になる。ただの料理から脱却できているか?
煮付けとケーキがどうデザートになっているかが、評価の分かれ目だろう
アイシさん「12が15になって困る料理はどうなん?」さすがのケチつけ
さいごらしい料理
しかし、魚でデザートは難しい。デザートにはなっていない。
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AM 1:40 全ての料理の実食が終わった。
それぞれの“らしさ”を存分に味わうことが出来た、とても素晴らしい時間だった。
感謝祭の雰囲気が、余計にそう思わせるのか。
諸刃の剣と言われるKOCの、良い面だけを味わえるひと時。
しかし、ここから先は最も肝を冷やす、審判の時。
夢見心地で自己満足に浸る漢達を、現実世界に連れ戻すための儀式となる。
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【第7回 KING OF CABIN 投票ルール】
今回は投票用紙に順位(コメント付き)を記入し、無記名で投票箱へ。
6名の出場者は投票を行わず、9名の審査員のみで投票を行う。
『ポイント配分』
1位・・・10ポイント 4位・・・3ポイント
2位・・・7ポイント 5位・・・2ポイント
3位・・・5ポイント 6位・・・1ポイント
※エヌシさんが投票用紙に記載中に寝てしまったため、1名無効投票となった。 |
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投票箱は、煮付ケーキの箱で。 |
悩みに悩む、だるま丸さん。 |
投票中に寝落ちしたエヌシさん。 |
投票の集計は、オブザーバー・サイモン氏と、ヌルハチ書記長に一任。
あーでもない、こーでもないと言いながら、待つこと約10分。
別室にて集計を終えた二人が、微妙な笑みを浮かべてリビングへと戻ってきた。
これより、成績発表となる。
今回はぐるナイの「ゴチバトル」のような感じで出場者が全員顔を伏せ、
順に肩を叩かれていくという形式をとった。
ただ、「ごちバトル」と違うのは、
肩を叩かれるのが、最下位から始まるというところ。
故に、肩を叩かれた瞬間・・・、
夢は儚くも砕け散るのである。
見てる側は盛り上がるのだが、
結果を待つ側としては刺激が強過ぎる。
「それでは、最下位からいきますよー!!!」
どるるるるるるる・・・・
どるるるるるるるるるるるるr・・・・・・・
ダン・・・!
「おぉ?」
ダン…!!
「おぉぉ!?」
・・・。
どるるるるるるるるるるるる・・・・・・・
「おぉー(笑)。」
どるるるるるるるるるるるる・・・・・・・
ダン!
「おぉ!?」
ダン・・・!!
「おぉっ!?」
ダンッ・・・!!!
「おおおおっ!!??」
・・・。
どるるるるるるるるるるるる・・・・・・・
「おおーーーー(笑)。」
どるるるるるるるるるるるる・・・・・・・
ダン!
「おぉっ?」
ダン!!
「おー!?」
ダンッ!!!
「おぉーーー!!??」
ダダダァーーーーーン!!!
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【第6位 ホリエモン 17ポイント】
美味かった。
洗練された、実にホリエモン氏らしい味をしていた。
思い通りの魚を突き、思い通りの料理を作る。
当たり前のようにこなすルーチンワークではあるが、凄まじいプレッシャーのかかるケビン集合では決して容易いことではない。
それを毎年確実に遂行し続けるスキルは、皆の認めるところである。
しかし、ことKOCのステージにおいては今一つ満足な結果を残せてはいない。
華々しく表彰台デビューを飾った初年度以降、形に捉われ過ぎているせいか、魚本来の味を活かすという根本的な部分を見失ってしまっているのではなかろうか。
料理の味は、十分過ぎるほどのモノを秘めていた。
調理実習も、十分過ぎるほどの練習をしたことだろう。
魚肉の量も、十分過ぎるほどの魚が獲れたはずだ。
それだけに、勿体無かった。
嗚呼、ホリちゃん。
貴方は何故、あんなに味の濃いシーフードミックスに手を染めたのか。。。
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【審査員からのコメント】
・イカとエビは市販品
・こ、これは…
・味がボヤけたかなと
・皮忘れる。もうひとつ・・・
・逆にイシダイが料理の邪魔をしている。
・料理の味に素材が活かされていない。
・お好みソースと魚の組み合わせはあり。ただ、オムレツ感に欠ける。
・美味しい。ただ、イシダイの必要性に?
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ワーストオブケビン発表の興奮冷めやらぬまま
続いて第5位(ブービー賞)の発表です。
しかし何と言っても、ここは私の指定席。
実食中の審査員の反応等を鑑みると、まぁそろそろ私の出番だろうと。
私は肩の筋肉をリラックスさせ、右の三角筋に書記長の手が触れるその一瞬を待っていた。
ちなみに今回のブービー賞は、なんと「アイシチョッキ」が3本という大盤振る舞い。
うんうん、これはもう十分過ぎるネタと報酬ではありませんか。
さぁ、書記長。
早く来なさいよ、と。
だが・・・、
ボクの肩が叩かれることは無かった。
その結果、第5位で脱落したのは・・・
どるるるるるるるる・・・・・・・!
ダダダン!!!
王者らくだ!
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【第5位 らくだ 27ポイント】
聖地でミスターといえば、らくだ氏。
野球界でミスターといえば、長嶋茂雄だ。
言うまでも無く、ミスターは記録よりも記憶に残る人物である。
レジェンド(三連覇)への大記録が掛かった第7回KOC。
個人の記録を選ぶか・・・、アニバーサリーの価値観を選ぶか・・・
ミスターの心は決まっていた。
百戦錬磨の勝利の方程式を捨て、あえて違う角度から聖地ケビンに華を添えた。
王者らくだは、記録より記憶を選んだのだ。
難攻不落のデザートという真っ暗な道を、たった1匹のメバルという小さな灯火を頼りに歩み寄る。
勝てる見込みの薄い出来レース。登れるはずもない高い壁。
これまで築いてきたプライドと名声。そしてそれを失うかもしれないという底知れぬ恐怖。
どれほど心細かったことだろうか。
しかしその一本の灯火は我々の道標となり、暗がりを照らし、多くの笑顔を映し出した。
それは紛れもなく、皆の心が一つになれた瞬間。
ありがとう、聖地。
そしてありがとう、ミスターケビン。
嗚呼、らくちゃん。
あなたが何故、ミスターケビンと呼ばれるのか・・・。その理由が今はっきりと解った。
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【審査員からのコメント】
・たのしかった しょっぱい
・気持ちの問題
・気持ち伝わる、伝わる、伝わった
・コンセプトは良い しかし、スポンジケーキと煮付けが独立している
・ケーキ、10周年岩井は良かった 味は…好きではない
・んーーー、、、もう少し甘味がほしかったかな〜〜 でも、なぜか自然と完食できる味
・ルックスと味のギャップにおどろくが、とうふがいい感じ |
永遠の本命馬の、早過ぎる離脱。
どよめきと、歓声が入り混じる中、第4位の発表となる。
6年連続のブービーを免れた私に、
見える景色は王者の二文字。
続いて脱落したのは・・・
ダダダン!!!
南米からの刺客、ダネ!
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【第4位 ダネ 33ポイント】
前座で出されたコロッケを食べた瞬間、
我々ケビナーはこのラテン系の挑戦者に対し、確実に一目を置いたのだった。
引き出しの多さではない。
我々と引き出しそのもの(味の出所)が違うのだ。
甘く見ていたと認めざるを得なかった。
未知なるカテゴリーからの進撃。
戦う相手にとって、これほど脅威に感じることはない。
そして迎えた、運命の戦い・・・。
美味い。本当に美味い。
だが、感動は・・・、新鮮味は・・・、今一つ。
それは、先ほど前座で食べたブラジル風のコロッケと、料理のテイストがあまりに似通っているからだろう。
いくら美味しい料理でも、目新しさに欠ければ票は伸びない。
それを避けるがために、ケビナー達は試行錯誤するというのに・・・。
嗚呼、ダネちゃん。
貴方は何故、自分で自分のハードルを上げたのか・・・。
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【審査員からのコメント】
・さわやか、おいしい。でも、とり肉入りの方が好き
・ボラ風味なし
・名が無いならオレが付ける「ボラッケ」「ボラ男へのオマージュ」
・美味!!いくらでも食べたい しかし魚の主張を感じない…
・料理名忘れる。ブラジル系好きかも
・もう少しボラを感じたかった。味はおいしい!ただ…。最初のチキンコロッケがうますぎた。
・ブラジル仕込みの味付けがGood、ちょっとライムの皮が強すぎたか... |
「さぁ、ここからはトップ3の発表になります!」
やべーな。
なんという凄まじいストレスなんだ・・・。
私は顔を上げ、近くに置いてあった誰のかもわからないコップを掴んだ。
そして中に入ってある日本酒を一気に飲み干し、観念したように顔を伏せた。
目を瞑り、無心を心掛けたが、心のザワ付きは治まらない。
みんなの話し声と物音が、、、聴覚だけが異常に研ぎ澄まされていくのだ・・・。
「それでは第3位、いきますよーーーーー!」
どるるるるるるるるるるるる
どるるるるるるるるるるるる
(長い?)
どるるるるるるるるるるるる
(うざい?)
どるるるるるるるるるるるるる・・・
(しつこい?)
どるるるるるるるるるるる・・・・
(もういい?)
どるるるるるるるるるr・・・
(もうちょっと付き合って・笑)
ダダダンッ!!!
関西の雄、ムル!
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【第3位 ムル 38ポイント】
我々を脅かす存在になることは分かっていた。
調理技術はもちろん、KOCに掛ける意気込みも本当に素晴らしかった。
だが、このステージはただの料理対決ではない。
美味しい料理を出すことは前提ではあるが、審査員の心(票)を掴むためには味覚よりも大事な要素がある。
それはケビンらしさであり、KOCらしさ。
さすがにそれをデビュー作から求めるのは過酷ではあるが、こと味覚と言う分野においてはさすがと言わざるを得ない逸品った。
タカッパの臭みを微塵も感じさせず、様々な土地の香りを口の中に響かせ、しっかりと調和も取れている。
話題性もあった。
参加者それぞれの出身地に馴染みのある素材を使い、デビュー作を身近に感じさせようという狙いは、素晴らしく的を得ている。
しかし、万全の状態で臨んだ素晴らしいコンセプトも、10分間のプレゼン内容で印象を大きく変えるのだ。
プレゼンにおける開口一番・・・、
「大阪人でありながら、何故このKOCの舞台で一度もお好み焼きを・・・」
と、まずは聖地の象徴である王者・らくだ氏を挑発する言葉に始まり、
「ブラジルのソース、大阪のお好み焼き、島根の魚、広島のレモスコで・・・」
というフレーズに対し、
「レモン汁をちょろっとかけられたくらいで広島を語られたくないね」
と、み〜ちんが難癖をつけた瞬間、
「広島なんてその程度のもんですよ。」
と嘲笑い、広島県民をも敵に回す。
9名の審査員中(有効投票8名)、広島に所縁のあるケビナーは5名。
もちろん審査の基準は感情論ではなく、厳正に行われてはいるのだが・・・、
審査員もまた人間なのである。
嗚呼、ムルさん。
貴方は何故そのようなヒールの道を選んだのだ・・・。 |
【審査員からのコメント】
・レモスコ?知らない けど、美味しかった
・ソース リナグレッチェ
・広島人への挑戦!まさかの関西風!広島ディスリすぎ
・見た目彩やかで美味でした。 しかし魚を感じないし、何の魚でも一緒…
・タレは美味。めんが欲しい
・うまい!!タカノハの存在を隠さず、上手に溶け込ませた料理。味も良し!
・タカッパは感じられないが、ソースとの組み合わせがGood. |
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「これより、優勝者の発表となります!!!」
ちなみにこの二人は、昨年度の第6回KOCにて前座を務めた二人である。
言ってみれば、前年度の奈落とブービーによる頂上決戦。
ちょうど一年前にも同じ立ち位置で二人が並んで、審判の時を待ちましたよね。
いやー、なんだか凄く不思議な感覚だなぁ・・・。
自分がこの場に立っていることも信じられないけど、
去年の妄想と理想が形になり、ケビンを見下ろすコテージの中で多くの仲間に囲まれて・・・
こうして同じ立ち位置に二人が並んでさ・・・
本当に幸せだなーって。
もう勝負の行方とかさ、そんなのどうでも良いよね?って。
良いワケねぇだろ!!!
前座の舞台と表舞台とでは、価値があまりにも違い過ぎる!
ここで勝ってナンボ!ここで勝てなきゃ、意味がない!!!
さぁ、運命の再戦です!
シルバーコレクター・ジュゴン VS ブービーキング・み〜ちん
もちろん、どちらが勝っても初優勝!
それでは、発表します・・・
第7回 KING OF CABIN・・・
・・・、
新チャンピオン・・・
ジュゴン!
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【第1位 ジュゴン 72ポイント】
間違いなく力はあった。
KOCに対する熱い気持ちもあった。
常に視界はその頂を捉えていた。
しかし、これまでは掛ける力の矛先が、一点に集中されていなかった。
氏にとっては、頂を目指すルート(レパートリー)があまりにも多過ぎたのだ。
今年はどの道を歩いて、山頂を目指そうかな?と。
そう腕組みをして考えるジュゴン氏と、迷う事のない一本道を突き進む他の者の違い・・・。
しかし、今年のジュゴン氏は違った。
一本道の前に立ち、脇目も振らずその道を歩むための準備を入念に行った。
その道を歩むために必要なものを揃え、不必要なものを捨て去った。
そして地に足を着け、一歩一歩確実に突き進んで行った。
その姿は雄々しく、その様はまさに横綱相撲。
一年間奈落に沈んだ漢とは思えぬ、威風堂々たるその料理。
味、コンセプト、プレゼン、そしてこの日に掛ける熱意。
過去最高の単勝支持率が、その全てを如実に物語る。
圧倒的な存在感でコテージを支配した、ケビンdeグリル。
幾多の困難を乗り越え、ついに郷土の星が一番星に輝いたのである。
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【審査員からのコメント】
・もとい This is CABIN!
・やっと魚でてきた
・すばらしい 文句無し ただ、、、ザオラルのあとではなぜかものたりなさを感じる?
・コンセプト、プレゼン、見た目、味共に抜群 仕上げのソース、レモンも味をまとめ、絶品でした
・これは旨い。中から具がある。骨なし良い。
・味良し、インパクト良し、言う事なし!!!
・見た目、味、ともにGood.
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Congratulations!!
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【第2位 み〜ちん 39ポイント】
一方、敗れた料理の冒険家は、39ポイント。
準優勝という位置付けでありながらも、ジュゴン様とは大差の完敗。
えぇ。王者の影すら踏ませてもらえませんでしたよ・・・。 |
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【審査員からのコメント】
・This is CABIN プレゼン負け…
・これぞみーちん このために聖地にやってきたといっても過言ではない
・プレゼン 攻めの味
・ちょっと味がうすい イシダイももう少し小さく切って もっと良くなったかな
・味がうすい?ドレッシングかけたい プレゼンは最高
・なんとか完食しました。口の中で突然起こる素材のバトル。。少し恐怖を感じました。BUT!!楽しい!
・プレゼン9:料理1 |
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いやぁーーーー、終わった終わった!
悔しさも感じられないほどの完敗でしたからね。
気分的には清々しいものですよ。
多少のミスはありましたけど、この環境でのベストは尽くせましたしね。
そしてその結果、昨年苦汁を飲んだ二人が、こうして優勝争いをすることができた。
こんな結末を誰が予測していたでしょうか。
逆に、昨年のワンツーが、今年のワースト・ワンツーになっていたりと。
ま、それがKOCというものでしょうね。
笑いの中で、酸いも甘いも経験できる。
そして常に、天国と地獄は紙一重。
少しでも風が吹けば、結果はどうにでも転がるのだ。
この二人が来年もまた脚光を浴びる保障など、どこにも無いのである。
−第7回 KING OF CABIN 表彰式−
それではこれより、表彰式に移ります。
いつの間にか優勝盾は授与されていましたので、副賞の贈呈を行います。
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ヌルハチ書記長による副賞・悪童賞 |
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創始者み〜ちんによる副賞・冒険賞 |
続きまして、おこぼれ賞の授与でございます。
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ヌルハチ書記長による敢闘賞 |
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アイシさんによるブービー賞 |
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副賞をご提供いただいたヌルハチさん、アイシさん、ご協力ありがとうございました!
そして“ついでに言ってる”感を強く感じるかもしれませんが、
日本酒や焼酎等の飲み物を始め、酒の肴や麺類等を差し入れしてくださった参加者の皆様にも、
ケビナーを代表し、この場をお借りして御礼申し上げます。
本当にありがとうございました!
それではKOC最後の儀・チャンプによる説教と自戒の念をお聞き下さい。
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優勝:ジュゴン 72ポイント
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【本人談】
今回のKOCは【温情措置】で戦わせて頂いた形だったので、正直言ってファイナリストまで残ることなど思ってもいませんでした。
潜りの一本目が終わった時点で狙っていた獲物にも全く巡り合えず、二本目は最初にみんなで降りた荒れ模様の外海ポイントに1人で入って結果を出すしかないと覚悟を決めていました。
しかし創始サマから頂いた「聖地は全て許す」という言葉に救われて出走できたこと心から感謝しております。ありがとうございました。
決勝まで残った時、去年の前座組が下剋上の末この場に立っていると思うとなんか嬉しかったです!
自分の料理の味には絶対の自信があったんですが、創始サマの【正にKOCらしい料理】はこの大会の趣旨を捉えた探求心があるので自分が審査員なら趣向を凝らした創始サマの挑戦に票を入れるか…それとも…と本当にドキドキして結果を待ちました。
念願のチャンピオンに成れましたが、自分としてはやはり上記の理由で喉の奥の詰まりをうまく呑み込めません。
だからこそ来年も【この座を防衛して自他共に認める真のチャンピオン】に成ります!!
戦ったケビナー、審査員の皆さま、本当にありがとうございました!!!
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2位:み〜ちん 39ポイント
【チャンプからの説教・ケビンノートより】
おめでとう、呪文はよくわからんかった
プレゼンはすごく良かったよ。
あとでサイモンさんにお礼を言っておくように
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【本人談】
あの場に居た誰もが耳を疑うようなことを言いますが、今回の料理は試作段階では本当に美味しかったんです。だから試食中に審査員からダメ出しの言葉が聞かれた時は、正直心外でした。たしかに味だけで見れば、今回の私の冒険は失敗に終わったのかもしれません。試食の際には「み〜ちんの料理って、頑張れば食べれるギリギリの路線を行くから凄いよね」との言葉も聞かれました。しかし、この言葉こそ、冒険家の生き様を表しているのではないでしょうか。危険を冒すと書いて、冒険です。どこぞの料理本やwebに書いてあるレシピを右から左へなぞる様な、そんな生ぬるい道を歩いていくつもりはありません。もちろん、ゲテモノ路線で誤魔化し、場を乱すようなつもりもありません。いつだって私は、真剣な眼差しで頂を見ています。
結果的には過去最高の準優勝という順位を頂きましたが、KOCは優勝できなければ2位も5位も同じです(6位は別格)。これに甘んじるわけにはいきません。また新たな冒険の旅に出て、かならずや頂へのアタックを決めてみせます!
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3位:ムル 38ポイント
【チャンプからの説教・ケビンノートより】
初の挑戦、ごくろうさま。
カンサイ風のお好み焼きで勝負するのは挑戦的だった。
今は何を言ってもむなしい、やめておけ。
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【本人談】
4位までの発表が終わった時点では「これは2位いったな」って思ってた。ジュゴンさんが頭一つ抜けてたんは分かってたから、実質み〜ちんさんとの2位争い一騎打ちやった訳で。み〜ちんさんは言わずと知れたブービーキングやし、ザオラルはまあ、なんだ、決してオイシクハナカッタシ。そんなもんやから3位発表で肩を叩かれたときは正直びっくりしたよ。え、おれ?マジで?みたいな。でも講評を聞き1位、2位が決まりとするうちに悟ったね。自分の甘さ、至らなさを。KOCに対する情熱、執念、あるいは怨念?それらすべての濃度が薄かった。KOCを解ってなかったと言わざるを得ない。食べた人が笑顔んなる料理を、と思ってたのにそれができなかった。いや、やりようによってはできたはずやのに詰めが甘かった。エントリーフィッシュにタカノハダイを選んだことの必然性の無さ。広島県人の心を沸き立たせる要素の欠如。ノープランで挑んだプレゼンのグダグダ感。もっとうまくできたんじゃないかって後悔でいっぱいやった。次があるなら、なんてそれ自体甘い考えやけど、どうしても考えてしまう。次こそはとことん突き詰めた一品で頂点を、と。
嗚呼、聖地の神よ、我に今一度のチャンスを。
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4位:ダネ 33ポイント
【チャンプからの説教・ケビンノートより】
外国風の味を感じた
もっと和のテイストを入れたら票が伸びたのでは?
来年はつまみと同じものを出さない方が良いと思う。 |
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【本人談】
順位は意見さまざまだと思います。
あの順位に不服はあるかって?
あるに決まってるでしょ!!
1位は自分の中と周りの表情からして完全一致していたので。
結果聞いた時に、いや〜美味かった!ジュゴン兄貴完敗とありがとうの二言やなw
その後レシピ・調理法を家で真似てみるも、凄さが本当に理解した。ジュゴン兄貴は一時間でアウトドアで!まじかよ><ってなりました!
2位は・・・考えやコンセプト、パフォーマンス、プレゼンともに最高いや〜紙一重ってこの事かな?
3位は融合友愛という素晴らしい企画。しかもうまし!が広島焼きとかなんとか・・・・
遠征先で地雷を・・・・><きっと投票に響いたであろう・・・
4位・・・出来から言うと、家で作った時よりは味も歯ごたえもダメでした
味は具材の混ぜ方が悪かったのか塩が足りなかったり多かったり部位また個で違ったり
していたと思った、また水分良くきれていなかったか雨を少しかぶったかでコロッケがしっかりしていなかったのかな。
でも見た目も味もそんなに悪くなかったかな?悔しいです><
5位・・・KOCへの思いが暑く伝わってきたぜ!ピーナツバター入ってればもう少し美味しかったのかな
6位皮が・・・・・・・・・・・・・・・
来年はあの二文字しか見えない!
いや〜プレゼンで幻術呪文に掛かったのか夢のような短い二日間でした。ありがとう!
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5位:らくだ 27ポイント
【チャンプからの説教・ケビンノートより】
自転車に乗りすぎだ
ケーキに挑戦したのは良かった
デザートで優勝、いつかやりとげてほしい。 |
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【本人談】
ブービーというKOC参加以来最低の結果でした。参加メンバーの料理は全て素晴らしく、然るべき結果だと思います。
ただ自分の「形にしたい」と思っていた事は出来たと思います。「形にするのが精一杯で味の方が…」という意見は受け付けません!
また来年に向けて修行(「美味しんぼ」を読む)を再開し、再び聖地の王として返り咲きます!
サンキュー・ベリーマッチ・聖地&メンバー
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最下位:ホリエモン 17ポイント
【チャンプからの説教・ケビンノートより】
海から上がってイシダイを見せつけ、
40分で料理が終わると言っていた時点で、
キミの負けはきまっていたよ。 |
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【本人談】
悔しい気持ちもありましたが、正直納得もしました。アニバーサリーという事でケビナー達の料理に感動しましたし、準備も意気込みもさすがだと思いました。
今回ケビン集合で初めてケビンファンが参加されると聞いた時からずっとゾクゾクで、物凄く楽しみにしてました。しかも人数の多さにも驚いてました。初対面の人からSNSでのみやり取りした事ある人まで、たくさんの方々に会って話せて本当に最高な2日間でした。
ですが、終わってみたら正直まだまだ話し足りない気持ちでいっぱいでした!
夜はみんなともっと話したかったですがKOCの事を考えるとソワソワしてしまったり(笑)
来年のケビン集合でもそれまででもたくさん関わっていける仲間が増えて最高でした!またいつでも魚突き行きましょー!
2日間ありがとうございました(^^)♪
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委員長総括の後、創始者より来季の展望が発表され、第7回KOCは幕を下ろした。
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今年は10周年記念ということで、特別にファンに募集をしました。ですからファンの方々の参加は今年限りです。来年からはまた我々だけでひっそりと・・・
というわけにはいかないでしょう。もうすでにファンの皆さんは聖地で一夜を明かした仲間ですよ。同志ですよ。同じ穴のケビナーですよ。それにKOCに出てしまった二人に対し、誇り高きケビナーは勝ち逃げするなんてことは許されません。もちろん、今年は審査員として参加し、来季以降王座を狙う危険因子からも逃げるつもりは毛頭ありません。
感謝祭にお集まりいただいたファンの皆さま。今日からケビナーを名乗る事を許可します。ご都合が宜しければ是非来年も聖地へお越し下さい。っていうか、必ず来るように!!!以上。
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注:次回のケビナー志願者の募集は、20周年記念開催まで行いません。 |
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以上、第7回KING OF CABINの戦況をお届けしました。
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AM 02:30
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盛況裏に終えたKOCの後は、10周年記念・み〜ちんオリジナル企画、「深夜のケビナー検定」が開催された。
簡単に言えば、この中で誰が一番ケビンマニアなのかを決めてやろうという非常にくだらない企画なのですが、さすがに今回ケビン集合に初参加となったファンと比較すると、これまでケビン集合に参加してきたケビナー達が有利であると容易に察しが付くため、ファンの方々には事前にこう伝えておいたのである。
『ケビン集合に纏わるクイズ大会のような余興をするから、ちょっと時間があったらレポートを読んでみて。この余興の存在は、ケビナー達には絶対に内緒ですよ・・・』と。
完全にサプライズだったケビナーも驚いたが、お気楽なクイズ大会ですよと言っておきながら、こんな真夜中に問題用紙の紙束を押し付けられたファンの方達も大いに驚いたことだろう。
※ちなみに成績優秀者(上位9名)には、創始者が生まれ育った広島県に纏わる素敵な粗品を用意させていただきました。
そんなこんなで、2時30分過ぎ。
コテージでは悪夢のような筆記試験が始まった。
センター試験を控えた予備校の合宿でも、こんな時間にテストなどしないだろう。
それを良い大人達が、くだらない問題を、黙々と・・・。
試験終了までの20分。
勝手に企画しておきながら、こんなコトを言うのは大変失礼であると重々承知の上で言いますが、
この人達ってほんとバカだよなぁーって思いながら、ボクはソファに座って酒を嗜み、そのテスト風景を楽しんでいた。
みんなの姿を見る度に、何故だか変な笑いが止まらなかった。
答え合わせをしながら、珍解答に笑い、難問正解者には賛辞を送る。
元気な者はそれなりに楽しめたようだが、睡魔と闘う者にとっては地獄のような時間になったことだろう。
結果としては、やはりこれまで参加してきたケビナーに有利だったか・・・。
【検定結果】
1位 |
らくだ |
58点 |
2位 |
ぬるはち |
38点 |
3位 |
ジュゴン |
30点 |
4位 |
マツ |
28点 |
5位 |
ムル |
27点 |
6位 |
ホリエモン |
18点 |
7位 |
ジン |
15点 |
8位 |
テル |
14点 |
9位 |
里崎 |
13点 |
10位 |
だるま丸 |
11点 |
10位 |
ダネ |
11点 |
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第1回からの参加者二人がワンツーフィニッシュ |
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総評:みなさん、こんな夜更けに大変ご苦労様でした!
本音:みなさん、点数が低過ぎます。平均点が50点くらいになると予想していただけに、この結果にはかなり衝撃を受けました。検定1位のらくだ君は、さすがの一言。さすがはミスターケビン。そして点数は低いながらも、偏差値的に見ればマツ君とムルさんの健闘も称えられるべきでしょうか?しかし“パイ返し”の里崎くん。メールのやり取りの中で「ケビンレポは初回から熟読していますよ」と、創始者を喜ばせておきながら、結果は平均を下回る13点。創始は激おこプンプン丸ですよ。これからは少なくとも1日1回はケビンレポートを読むようにして下さい。最後は・・・、ホリちゃんだね。18点?キミは一体聖地で何年過ごしているのだ?奈落の底で一年猛省しなさい。そして暗記するまでレポートを読むように。以上。
その後、どういう流れでそうなったのか、スネ相撲が始まり・・・
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東西の横綱対決! |
拷問のようなスネの痛みに耐えかね、手押し相撲へとシフトチェンジ。
これがえらく盛り上がってね。
スネ相撲のように痛みは無いし、腕相撲のように力勝負でもないので、妙にハマっちゃうんですよ。
とくに熱かったのが、ジュゴンさんとジン君の師弟対決。
なかなか決着が付かなくてね。この人達、いつかキスするんじゃねーか?とか騒ぎながら。
あの場に居た人しか伝わらないかもしれないけど、この画像を見ているだけで思い出し笑いが出ちゃうほど。
ナチュラルハイになる時間帯ともあって、とにかく異様な盛り上がりを見せた。
そんな中でも、私にとってお気に入りのワンショットはこの一枚。
題して…、
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奈落の歓喜
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この男は先程のKOCで奈落の底に沈んだホリちゃんである。そんな聖地で最も冴えない立場にありながらも、これだけの笑顔を見せるのだ。これから1年、皆から「奈落」と罵られ、恥辱に塗れた一年間を過ごさなければならないというのに・・・。しかし、そんな事すら忘れさせてしまうほどの面白さが、この聖地には溢れている。そんなケビン集合の魅力をこの奈落のベストスマイルが如実に物語っているのではないだろうか。さらに、これだけはしゃいでいる奈落の後ろで、思いっきり爆睡している里崎君とエヌシさんの画が絶妙なコントラスを生み出している。実にシュール。聖地の縮図とも言えるべき、素晴らしい一枚である。
こんな感じで、テストが終わってからはまるで修学旅行中の学生気分。
生活指導をする先生が居ないから、何時までも起きて遊んでるんですよ。
で、最後に時計を見たのは5時頃だったか。
それからまた少し飲んで・・・、
しんみりと語らいながら・・・、
部屋が暗くなった瞬間にソッコーでスリープ。。。
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こうしてあっという間の、長い長い一日が終わった。
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