魔の山、モン・バントゥーでの頂上決戦・・・。超級山岳、ラルプ・デュエズの連続登坂・・・。
クリストファー・フルームが圧倒的な強さを見せ付けたツールドフランス第100回大会も無事に終わり、いよいよここからが正念場。ツールの聖地がラルプ・デュエズであれば、ケビナーの聖地はこの場所以外にありません。男達は戦いの舞台をシャンゼリゼから標高120mに位置する炊事場へと移し、passion120%で栄光の優勝盾を狙います。今年はサイモン号不出走という悲しみを乗り越えた5名のケビナーが、思い思いのエントリーフィッシュを手に、己の威信と栄誉をかけて凌ぎを削ることとなりました。 |
【参考資料】 |
大手ブックメーカー・Rakuda社より、大会開催に先駆けまして発表された前売りオッズは以下のようになっています。
|
【オッズ】2013.09.09
ヌルキング(2.2)
前年は下馬評を覆し「絶対王者」の座に。最高のブレイン(ママン)は安心&安定の証。「雑用免除」でコンディションも万全。二連覇へ死角無し!!!
ブラックジュゴン(4.6)
やや調整不足との情報だが「2着3回」の安定感はダテじゃない。「勝利の方程式」は既に頭の中で完成済み。今年こそ聖地の頂きまで駈け上がれ!
カンチェラクーダ(4.9)
昨年の雪辱を果たすべく早い段階から本レースの照準を絞ってきた。聖地の「マイヨベール」は果たして王者の器か?長い放牧によるレース勘の鈍化が気になる。
ホリースキー(7.7)
昨年は初出場4着と健闘。大器の片鱗を覗かせた。こちらも本レースに向けて調整を進め、状態も◎。経験を積んだ今年は若い力が躍動する。
サンデーサイモンデス(8.4)
3勝目を狙った前年、タバスコの業火によってその期待はメンバーの舌と共に焼き払われた。今年の仕上がりは未だベールに包まれたまま。地力は間違いなくメンバートップクラスなので侮れない。
ハヤブサ(8.5)
怪我からの復帰とあって状態は未知数。メンバー随一の「トレジャーハンター」。今年はタイトルという秘宝を手にすることができるのか。予想を裏切る大駈けも十分有り得る。
※この時点ではサイモン号の不出走は確定しておらず。
|
笑いの渦に包まれた空気から一変、
徐々に慌しくなる炊事場に、
続々と運ばれるエントリーフィッシュ達。
まずは前年度王者・ヌルハチ氏による国家斉唱でございます。
|
|
|
|
君が代、独唱。
続きまして、出場ケビナーの本馬場入場です!!
『悪童から神童へ。前人未到の連覇を目指し、向かうところ敵無し!』
1枠 1番 ヌルハチ |
調理魚 |
幻の魚 キジハタ |
分野 |
感嘆レシピ |
実績 |
不 → 3位 → 5位 → 1位
|
KOC |
KOC‐ランク 4位 |
備考 |
第4回大会をクエで制した王者ヌルハチ氏が、今年は幻の魚・キジハタと初めて手を組み、夜の聖地に舞い降りる。折り合いが付かず馬群に沈んだ過去2戦は何のその。昨年は入念な調教の末にレース展開も見事にハマり、新たな切り口で鮮やかに他馬を差し切ったのは記憶に新しい。連覇を狙う今年はさらに腕を磨き、万全な仕上がりを見せている。
|
|
『鷹の羽を広げた永遠の本命馬が、聖地の夜空に大きく羽ばたく!』
1枠 2番 らくだ |
調理魚 |
泣く子も黙る残念魚 タカノハダイ |
分野 |
ワールドワイドな創作料理 |
実績 |
2位 → 1位 → 3位 → 2位
|
KOC |
KOC‐ランク 1位 |
備考 |
第2回大会を制し、このままレジェンド街道を走り続けるかと思われた聖地のポイントリーダーも、それからは2年連続で苦杯を舐めさせられている。そんならくだ氏が、ついにタカノハダイという禁断の領域に脚を踏み入れた。らくだ氏の知識と技術を持ってすれば、この魚の臭味を消し、旨味を引き出すことができるのかもしれないが・・・。この危険な選択は、追い詰められた本命馬がとった苦肉の策か、それとも!? |
|
『料理の冒険家が手にしたパンドラの箱。箱の中にあるのは希望か、災いか!?』
2枠 3番 み〜ちん |
調理魚 |
魅惑の肝魚 ハコフグ |
分野 |
冒険料理 |
実績 |
3位 → 4位 → 4位 → 5位
|
KOC |
KOC‐ランク 5位 |
備考 |
3年連続ブービー賞の汚名を返上すべく、2匹のハコフグと共に冒険の旅へ。気合十分、準備万端。これ以上無い仕上がりを自負する料理の冒険家であるが、今回はハコフグ特有の淡白な白身を使うのか?濃厚な肝をどう使うのか?そもそもこいつで一体何を作りたいのか?この魚でなければいけない理由とは?その真実は全て、この箱の中に隠されている!! |
|
『地産地消を掲げる郷土の星。掟破りの新境地を見出し、悲願の王座へ!?』
3枠 4番 ジュゴン |
調理魚 |
大衆磯もの ニナ (シッタカの仲間) |
分野 |
和食 |
実績 |
審 → 2位 → 2位 → 2位
|
KOC |
KOC‐ランク 2位 |
備考 |
デビュー以来3年連続2位に甘んじる和職人・ジュゴン氏。突果で勝負が一般的なKOCにおいて、昨年は釣果(アオリイカ)を用いて話題になったが、今年はとうとう拾果のみという仰天の発想でそのステージに立った。注目のパートナーは幼少期から食卓に親しい磯物・ニナ。KOC初となる魚以外でのエントリーは、吉と出るか、凶と出るか!? |
|
『新星の如く現れた洋職人。真価が問われる2年目の末脚やいかに!?』
3枠 5番 ホリエモン |
調理魚 |
海のスプリンター ヒラマサ |
分野 |
洋食 |
実績 |
不 → 不 → 審 → 4位
|
KOC |
KOC‐ランク 6位 |
備考 |
審査員一同が驚いた、昨年大会のデビュー戦。結果は4位ではあったが、勝利に対して何の要素が欠けていたわけでもない。強いて言うなれば、経験だろうか。しかしその経験というただ一つの要素が、今年は全てのパラメータを底上げするに違いない。鞍上にはヒラマサを迎え、調整も順調。もはやこの男を新人扱いするケビナーは、どこにもいない。
|
|
|
|
予想屋・はやぶさ太郎の直前予想
今年は5名のケビナーがそれぞれ違う食材で勝負するという、非常に珍しい展開になっていますね。KOCの常連魚であるイシダイの姿も見られません。そして何より、全てのケビナーが希望通りの食材を手にしているということが素晴らしい。事前に仕入れた情報では料理のジャンルも重なっていないようですしね。これはもう、かなり見応えのあるレースになりますよ。
さて展開の予想ですが、まずはやはりスタートから飛び出したらくだ号・タカノハダイが目に付きますね。この泣く子も黙るションベン魚をらくだマジックでどう乗りこなすのか。過去2戦続けて優勝から遠退いていますが、今回は優勝も狙えればワーストも在り得ると言う微妙な展開でのレースになるでしょう。安定感で言えば、前年度王者のヌルハチ号ですね。元来、魚の扱いに関してはケビナーの中では圧倒的な実力と経験を誇るエリートですよ。それが昨年以上の仕上がりを見せ、鞍上にはキジハタ。横綱相撲の末に連に絡んでくると考えて、問題無いと思います。連に絡むか絡まないかで言えばもう一人、デビュー以来抜群の安定感を誇るジュゴン号。しかし今年のメイン食材は大きな博打に出ましたね。KOCの規約上「食材は当日の突果および、海での拾得物による」との文言により、ルール上はもちろん白。一見、スピアフィッシングとは無縁な食材のようでありながらも、この味を覚えて海を知り、魚突きの世界を知った者も多いはず。言わば、我々の原点とも言える食材です。そういう側面から見れば、和職人ジュゴン号が最後の叩き合いでどんな走りを見せるのか非常に楽しみでなりませんね。それから昨年度、新星の如く現れたホリエモン号もあなどれないですよ。地元の利を背景に、今年最も日本海の食材を得てきたスピアマンであり、何より昨年のデビュー戦の出来が素晴らしかった。これを下回ることはないとすれば、展開次第では勝ち負けに絡んでくるかもしれません。とにかく良い位置で第4コーナーを回りたいですね。最後に3年連続ブービー賞のみ〜ちん号。成績不振により巷では引退も囁かれるこの男も、魅惑の肝魚を手にして挑む5回目のKOCは何故か自信たっぷり。パドックだけはどのケビナーよりも栄えて見えましたね。流石と言えば流石ですが、やはりこの男は実際に走り出してみなければ分かりません。
そういう観点から見てみますと、連に確実に絡みそうなのはヌルハチ号。そこからジュゴン号、ホリエモン号の2点勝負が妥当な路線か。やや安定感は欠けるものの、単勝で買うならラクダ号、ホリエモン号も面白い。今年もみ〜ちん号はハイリスクか。
私の夢は、ラクダバクシンオーです。
|
|
このような客観的なオッズは別として、各自がガチンコで優勝を予想したとき、現時点で自分を一番人気に予想できていない者は、KOCを制することはないだろう。
実績?前評判?
そんなのクソくらえだ。
二位狙い?上位狙い?
そんなものに何の意味(価値)がある!?
自分が歩むべき道を進めば、必ず優勝できると信じてスタートの時を待つ。
戦う前から気持ちで負けている者は、その戦いのステージに立つ資格すら無い。
KOCとは、そういうものである。
|
|
|
|
|
|
|
第1回 KING OF CABIN
|
|
第2回 KING OF CABIN
|
|
|
|
|
|
|
第3回 KING OF CABIN
|
|
第4回 KING OF CABIN
|
|
|
|
木の葉を揺らす、風の声。
大地を奏でる、雨の声。
秋の聖地に集いし、5名のケビナー達。
これから始まる1時間/365日。
夜空に響く歓声は、誰の耳に届くのか。
あなたの、そして私の夢が走ります。
秋の日本海グランプリ、第5回 KING OF CABIN
ジュゴン委員長が時計を合わせ・・・
「料理、開始ぃぃぃ―――――!!!」
「・・・。」
「・・・。」
|
|
|
|
「10分経過―――。」
毎回思うね。この10分経過の最初のタイムコールが一番焦る。まだ米も炊いていない、魚も完全におろせていない、野菜も切れていない。そんな状況にもかかわらず、もう時間の上では1/6が過ぎている!もうあと5/6しか時間が残っていないのに、何一つ終わっていねぇぞ!って。泣きそうになる。
|
|
|
|
|
「30分経過―――。」
あっという間にやって来る折り返し地点。時間配分としては順調にいっているのか、いないのか?この辺りで気分を落ち着かせたいところではあるが、今年も余裕を持つ者はまだ現れず。一昨年くらいまでは他のケビナーを牽制してみたり、日常的な会話の中で料理を作っていたのだが、今回はここまでほぼ無言or独り言が続くという異様な緊張感の中で時間が進んでいる。
|
|
|
|
|
「50分経過、残り10分です!」
料理の着地地点は見えているが、思い描く完全な仕上がりを求めると時間的に際どいか!?というタイミングでいつも聞くのが、この残り10分コール。おそらく他のケビナー達もそうではないだろうか。ここまで来れば料理の工程を焦るのではなく、本当にこれで良いのか?やり残したことは無いのか?と焦り、考えるのだ。最後の最後まで手を緩めることなく、集中を切らさず走りきる。そして間も無く、完成と同時に身体の底から湧き上がる達成感と開放感に、ケビナー達は酔い痴れるのである。
|
|
|
|
「・・・!」
「・・・!」
「・・・!」
「・・・!」
「・・・!」
|
|
「出来たぁ!!!」
56分で1人目が完成し、59分で5人全ての料理が出揃った。
本当に、未だかつてない痺れる展開だった。
何かの工程で大きなミスが起これば、それは棄権をも意味するスリリングなレシピの数々。
そんな緊張感の中での、一発勝負。
文字通り、365日分の1時間。
無事にその“1時間”を走り終えたケビナー達は、まず安堵の溜息を一つついた。
そしてすぐに敵味方関係なく熱い抱擁を交わし、互いの健闘を称え合った。
誰からでもなく、自然な成り行きで…。
嗚呼、完全燃焼。
こんなに胸が熱くなったのは、開催5回目にして初めてのことである。
|
【デスノートより引用】
22:30 KOC 終了
料理対決、うわさになる。過去最高のギャラリー!!!
56分以降で全員完成、皆で抱き合った。(らしい)
|
|
|
【補足〜KOC概況〜】
今回のKOCは本当に写真枚数が少なかった。撮りたくても撮れなかった。残り時間が5分を切った時点ですら、完成者は一人も居ないという今までに無い緊迫した展開。そう、誰もがのんびりと写真を撮っている暇が無かったのである。さらにこの日は3連休の中日であるため、キャンプ場には他の利用者も多かった。KOCが始まると炊事場の大部分を占拠してしまうため、夕飯時を避けた21時過ぎにKOCを開催したが、『炊事場でもの凄い料理対決みたいなことをやってるよ』という噂話から口コミで見物に訪れるギャラリーも多く、質疑応答にペースを乱すケビナーも現れた。
始まってからはかなりムキになっていたため、他のケビナーの様子を見る余裕も無く、誰が何を作り、どのような過程にあるかなど全く解らなかった。3分間のプレゼンの場で「ジャジャーン!○○○で〜す!!これは△△△で・・・。」と発表してインパクトを与えたかったケビナーも、ギャラリーから「今、これって何を作ってるんですか?」と聞かれれば答えるしかない。
「えっと、これはクレープを作ってます」
「あ、これは春巻きです。」
「あ、え、っと、これは壷焼きカレーを作ろうかと・・・」
自分のことで手一杯な時に、横でそんなことを唐突にカミングアウトされると、さらに調子が狂ってしまう。
KOCのルールを聞かれた時も参ったね。極限まで時間を削り、こちとら手が震えるほど焦っている状態なのに、この一見さん達に一体どこまで喋らなければならないのか。しかし考えてみれば、こちらは炊事場を不法占拠している厄介者の身である。そんな我々に嫌悪感を抱くどころか逆に興味を持って接してくれている人達を邪険に扱うわけにもいかず、時間の経過と共に焦燥感ばかりが増していった。
そんな中でもチビッコ達の「ボクも食べたい!美味しそう!凄く良い香り!」という言葉はピリピリとした空気を純粋に和ませてくれたし、「そのクレープでボクのお尻を包んでよ!」とハイセンスなボケを放った悪ガキの一言には、我々の頬は自然と緩まざるを得なかった。
※炊事場の利用に関しては他の利用者のことも考え、常識的な範囲で柔軟に対応。結果的に迷惑は掛からなかったと思われる。
|
|
そんな第5回 KING OF CABINを無事に完走したケビナーを、先着順に紹介する。
|
|
エントリーN0.1 ジュゴン |
|
|
『磯みやげ』 |
|
|
|
|
|
役職or称号 |
KOC審査委員長 |
|
カテゴリー |
地産地消・和食 |
|
エントリー |
大衆磯もの・ニナ |
|
前回大会 |
準優勝賞 |
|
KOC‐LANK |
2位 27ポイント |
|
|
|
|
|
【レシピ】
@ ニーナ(磯の小巻貝)をジャラジャラと洗って、海水:真水=1:1であわせた希海水に入れて火にかける。
A 沸騰して15分程度で茹で上がり。茹で汁を捨て、裁縫針で1つ1つ中身を出して殻フタをとる。
B 竹の子、フキ、を細かく刻んでおく。(両方とも水煮のもの)
C フライパンに油を注ぎ、AとBを炒める。
D 火が通ってきた頃合で、醤油と酒と砂糖を加えて更に甘辛く炒める。
E 炊きたてご飯に、炒めた具をのせて掻き混ぜたら出来上がり。
お好みで山椒をまぶしてもOK
【概評】
島根の巨匠が奏でるジュゴン協奏曲第4章は、透明感溢れる繊細なバラード。これまでの力強い音色とは一変し、誰もが身近に感じる食材のみを用い、優しさと柔らかさを前面に押し出してきた。それでいて、海の幸と山の幸が奏でる絶妙なハーモニーは今年も健在。聖地の夜空に響き渡る4度目のロンドは、マエストロ・ジュゴンを玉座へと誘うのか!? |
|
|
|
|
|
|
エントリーN0.2 らくだ |
|
|
『タカノハルマキ』 |
|
|
|
|
|
役職or称号 |
Mr.ケビン |
|
カテゴリー |
ワールドワイドな創作料理 |
|
エントリー魚 |
泣く子も黙る残念魚・タカッパ |
|
前回大会 |
準優勝 |
|
KOC‐LANK |
1位 34ポイント |
|
|
|
|
|
【レシピ】
■材料
タカノハダイの身(皮、骨除去後) ・・・ 300g
タカノハダイの皮 ・・・ 1〜2柵分
ココナッツミルク ・・・ 60〜80g
グリーンカレーペースト ・・・4g
※甲殻類の入っていないもの。タカノハの旨味優先。
春巻きの皮(20cm角前後/10枚入) ・・・ 1個
からしマヨネーズ ・・・ 適量
※口が星形ではなく小径丸形のもの。
“からし”でないと微妙な黄色味が出ない。
揚げ油 ・・・ 適量
食塩 ・・・ 適量
大根の輪切り(台用) ・・・ 3cm厚程度
爪楊枝 ・・・ 1本
【作り方】
<具を作る>
@ タカノハダイを三枚におろし、身と皮に分けておく。尾びれも尾柄部辺りから切って保管しておく。
A 身を20g程度に切り分け、フライパンで蒸す。
(中まで火が通るか通らないか程度。水が激しく沸騰してから2〜3分)
B 身の水気を軽く取ってフライパンにので木べらで“そぼろ状”にほぐしていく。
C ある程度ほぐれたらココナッツミルクを投入し、弱〜中火で沸騰しない程度に火を通す。
D 水もしくはココナッツミルクで溶いたグリーンカレーペーストを加え、しっかりと混ぜ火を止める。
E 荒熱を取っている間に皮に塩をふり、魚焼き網を使って皮をバーナーで炙る。縮まなくなる程度でOK。
F 炙った皮を1cm角程度に切り、タカノハDに入れよく混ぜる。
<春巻きの皮で巻く、揚げる>
G 春巻きの皮を半分に切り、長方形を作る。
H 春巻きを横長手方向に広げ、Fを10〜15g程度、春巻きの皮の右隅に置く。
I 向かって右下の角が長方形の上辺に着き、三角形を作るように織って行く。具が三角形の中心になるように。
J 三角形に織れたら余った端を中に入れ込む。
(余りが少ない場合は水や水溶片栗粉などで端を接着し、中の具が出ないようにしっかり封をする)
K Jを油で揚げていく。きつね色を過ぎ、「タカノハダイの尾びれの色」になるまでしっかりと揚げる。
<装飾、盛りつけ>
L 油を切って軽く冷ました後、からしマヨネーズで水玉を描いていく。
(油の切りが悪かったり、冷め切っていないとマヨネーズが分離する恐れがある)
M 取っておいた尾びれの根元に爪楊枝を半分の長さまで刺し、もう半分を大根に刺し上手く尾びれが立つようにする。
N LとMをバランスよく盛りつけ、炊事場の名前の分からない落葉樹の葉を添えて完成。
〜万に一つも無いだろうけど、このレシピを参考にされる物好きな方へ〜
ココナッツミルクとグリーンカレーの分量は魚種やお好みで調整して下さい。
今回は魚の味を残すため比較的マイルドな分量です。
グリーンカレー好きの型はペーストを倍量以上入れても美味しくいただけます。
ただし魚の味は消えて行きますがねkkkk
【概評】
これまで世界各地の味で審査員を魅了してきたらくだ氏が、今回は新ジャンルとなる中華料理(?)で勝負に出る。エントリーフィッシュは泣く子も黙る小便魚・タカノハダイ。中国4000年の歴史を持ってすれば、このタカノハダイが美味しく輝くのだろうか?視覚から得られるファーストインプレッションは流石の一言。レシピを見ればこれがただの中華料理ではないことは一目瞭然であるが、この魚だけは口にするまで決して油断できない! |
|
|
|
|
|
|
エントリーN0.3 ぬるはち |
|
|
『魚麺』 |
|
|
|
|
|
役職or称号 |
ケビン集合総書記長 |
|
カテゴリー |
感嘆料理 |
|
エントリー魚 |
幻の魚・キジハタ |
|
前回大会 |
優勝 |
|
KOC‐LANK |
4位 21ポイント |
|
|
|
|
|
【レシピ】
@ キジハタを三枚に卸し、皮を引き、背腹を割る。
A @をミキサーにかける。その時に、卵一個、塩大さじ1杯も一緒に混ぜる。
B Aに、カップ二分の一の片栗粉を、同量の水で溶いたものをいれながら混ぜる。
C ビニール袋に混ぜたものを移す。麺の生地の完成。
D 鍋に水を入れ、沸騰させる。沸騰したら、生地の入ったビニールの隅を鋏で切り、沸騰した湯に円を描きながら、同一のスピードで押し出して入れ、ゆでる。
E 入れた生地によって下がった水温が、もう一度沸いたら、麺をザルにあける。ゆで汁は出汁に使用するため、下に鍋を置いておく。
F ゆで汁をもう一度沸騰させ、アラを入れる。アラは、@-Eの作業の合間に、一度沸騰した湯にさらし、細かいうろこと臭みを取っておく。アラに対して湯の量が多すぎると、魚の出汁が薄くなるため、アラを入れる前にある程度捨てて量を調整しておく。
G 丁寧にアクをとる。白だしと、塩で、味を調える。
H 椀に6の茹で上がった麺を取り分けて、Gのスープをそそぐ。
I 好みでネギ、のり、絞ったすだちをいれると、より味が良くなる。
※材料は全て、魚肉400g(4人前)での計算。肉量がそれに満たない場合、調整が必要。
【概評】
この1時間という限られた時間の中で麺まで作ってしまうという大胆な発想を、持ち前のテクニックで見事実現させてしまった絶対王者の自信作。淡白なキジハタの白身で作った麺。上品なキジハタのダシで取ったスープ。これが美味くないわけが無い。昨年を上回るパッションとポテンシャルを秘めたこの料理。プレゼンテーションでさらに輝きを増せば、レジェンドへの道程に明るい光が射す事になるだろう。 |
|
|
|
|
|
エントリーN0.4 ホリエモン |
|
|
『ヒラクレープ』 |
|
|
|
|
|
役職or称号 |
ビギナーケビナー |
|
カテゴリー |
洋食・デザート |
|
エントリー魚 |
海のスプリンター・ヒラマサ |
|
前回大会 |
4位 |
|
KOC‐LANK |
6位 7ポイント |
|
|
|
|
|
【レシピ】
【材料】
材料(1)
ヒラマサ片身
塩
レモンの皮
材料(2)
ホットケーキミックス200g
卵 2個
牛乳60CC
バニラエッセンス 少々
材料(3)
ブランデー
チョコソース
【作り方】
1、ヒラマサを三枚におろし、皮を引き、細かく刻む。レモンの皮も同じように刻む。
そこへ塩をふって、混ぜて団子状にしておく。
2、クレープ生地を造る為に材料(2)を全てボールに入れ混ぜる。
フライパンに油をひき、混ぜておいた材料をオタマですくい、分厚くならないように薄く伸ばして焼く。
3、ブランデーをフライパンに入れ火をかけて、団子状にしておいた物を入れ火が通るまで待つ。
4、火が通った団子をクレープ生地にのせ、キレイに折りたたみ、皿にのせる。最後にチョコソースをかけて完成。
【概評】
デビュー2戦目のホリエモン氏は、オサカナデザートで勝負。今回はデザートでの出品が単独であるが故に好印象を与え易いが、そこは未だ誰も勝利を収めたことのない薄闇な領域であり、このジャンルを選んだ時点で審査ポイントに付加価値が付くほどの難攻不落なステージと言われている。思惑通りに勝利を収め、過去にこのステージで散ったケビナー達へ引導を渡す事が出来るか!?それとも歴史の波に飲まれ、華々しく玉砕してしまうのか!?その答えは聖地の神のみぞ知る! |
|
|
|
|
|
エントリーN0.5 み〜ちん |
|
|
『HaCoイチ』 |
|
|
|
|
|
役職or称号 |
ケビン集合創始者 |
|
カテゴリー |
冒険 |
|
エントリー魚 |
魅惑の肝魚・ハコフグ |
|
前回大会 |
ブービー(5位) |
|
KOC‐LANK |
5位 15ポイント |
|
|
|
|
|
【レシピ】
【材料】2人前
・ハコフグ20cm程度×2匹
・カレールウ
・トマト
・ニンニク
・チーズ
・ニンジン
・タマネギ
・塩胡椒
・オリーブオイル
・赤ワイン
・日本酒
・冒険心
・ブーケガルニ
・米
・サブランライスの素(パエリアの素でも可)
※全ての分量は読者の判断に委ねる。
【作り方】
@ 米を水粗いし、パエリアの素(orサフランライスの素)とオリーブオイルを入れ、しばらく放置。20分後から飯盒で炊き始める。
A ハコフグを水でよく洗い、裏返して腹側をハサミで長方形にカットする。中身は全て取り出し、白身と肝以外は捨て、小さなスプーンなどヘラ状の物を使ってハコフグの箱の内側を綺麗に掃除する。
B 肝を日本酒で茹でる。この過程を省くと、とんでもなく臭いカレーが出来る。(完全に火を通し、肝臭さを取り除いたと思ったらザルに上げておく)
C ニンジン、タマネギ、ニンニクを微塵切りにし、オリーブオイルで炒める。
D 火が通ったら、ハコフグの白身を手で潰しながら加え、塩胡椒で炒める。※焦げやすいので注意が必要。
E Dに水を入れ、カレーのルーを入れる。量は箱の裏に書いてあるから自分で見てくれ。
F 沸騰したら超細かく刻んだトマトとブーケガルニ、赤ワインを加えてさらに煮込み、肝とチーズをぶち込む。※肝の入れすぎは生臭さの原因となる。
G とことん煮込む。その間に、ハコフグの殻をバーナーで炙る。※炙り不足は臭味の原因となるが、逆に炙り過ぎると箱が崩れ易くなる。これにより出て来た水分は全て綺麗に取り除くこと。
H 飯盒が良い塩梅になると火を止め、ひっくり返し、小さなクーラーボックスの中に入れて蒸らす。このクーラーボックスが保温庫の役目を果たす。
I ハコフグの腹の中にカレーを充填し、Aで取り除いた蓋をする。そして保温庫の中に入れ、来るべき時が来るのを待つ。
J プレゼンテーション・・・ハコフグを焦がさないように気をつけながら一煮立ちさせる。
【概評】
あのハコフグが、衝撃的な形になって帰ってきた!身体の中にカレーが入っている・・・。
これは真面目にやっているのか、ふざけているのか。はたまた成績不振で気が狂ったか。現段階ではそれすら判らない。ただ、飯盒炊きでサフランライスを用意した点や、使用機材・レシピ等を見れば、本人としてはかなり真剣に取り組んでいるのだろう。だとすれば、この料理・・・。もしかすると、もしかするかもしれない!!!
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|