Computed Radiography



■ 基本原理
 CTは「物体の内部構造は、その物体を複数の方向から投射して得られた情報から再構成することができる」という基本原理に基づいている。実際には生体のある断面に他方向からの幅の狭いX線ビームを曝射し、透過したX線を検出してその断面内でのX線の吸収の度合の空間分解能をコンピュータで計算し画像化している。

■ 装置の進歩
 人体の最初のCT画像は1972年に英国放射線学会でG.N.Hounsfieldにより、computerized axial transverse scanning という名称で発表された。それ以来、X線によるスキャン方法と検出法、さらに画像再構成技術の開発進歩により、空間分解能と濃度分解能に加え時間分解能にも優れた断層撮影法として全身の画像診断に欠かせないものとなっている。
 現在主流となっているCTは、本体に敷かれたレール状の構造から電気供給を受けることによりX線管球の連続回転を可能にし、検査台を移動させながららせん状の情報を得るヘリカル(スパイラル)CTといわれるものである。最近では検出器を体軸方向に複数列配置することにより、従来のヘリカルCTよりさらに時間分解能を向上させ、dynamic CTや画像再構成による3次元画像が容易に得られるようになったマルチスライスCTと呼ばれる装置が臨床応用されている。

■ CT画像

頭部骨折により救急搬送されたクロダイ42cmの症例写真です。

■ 3次元画像

3D-CTとは・・・

■ 3次元画像

ボリュームレンダリング法

■ 3次元画像

最大値投影法 MIP画像

■ 3次元画像

仮想内視鏡モード




参考文献

高速らせんCTの実際 −造影症例を中心に−
メディカル・ジャーナル社

新版 はじめての腹部CT
編著/大友 邦  出版/秀潤社




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