全身CTを施行した結果、頭部に極めて致命的な骨折を認めた。
骨折が確認できた位置は、吻より尾側ヘ50〜60mmのレベル。右図に示す赤い矢印の位置(左側頭部)に、鋭利な突起物(おそらくチョッキ銛?)をかなりの勢いで突き刺され、それが赤い点線のような軌道を通り、右側頭部まで貫通。@とAの差が5mmであることから、ほぼ真横・斜め上から撃ち込まれたことになる。これにより、患者は相当油断していたと推測される。
またここで注目すべきは黄色い実線の先にある骨に囲まれた灰色の部分。これはおそらく位置からするとクロダイの脳であると思われる。右図の通り、ヤスは脳の直上をかすめるように通過。あと数mm下を貫いていたら、綺麗にキルショットが決まったのだろう。
その他に異常所見は見当たりませんでした。
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