テナガダコを突く

タコであることに変わりは無いが、マダコと比較すれば捕獲難易度は極端に下がる。その理由としては・・・
@砂地で目撃することが多いため、逃げ場が無い。見つけたら獲ったも同然。
Aサイズ的にもマダコほど大きくならないため、力が弱い。
手掴みでも結構簡単に獲ることができるはずだ。


テナガダコを釣る
マダコで使用するタコテンヤ等に反応するかどうかは不明。この種のタコを専門的に狙う釣り人はおそらくいないだろう。市場に流通するテナガダコのほとんどは底引き網により水揚げされたもの。釣りでは砂地でゴカイ等を用いた五目釣りの外道として釣れる。堤防等で釣れた場合、海面からの抜き上げは網などを使って慎重に行うこと。


テナガダコを食う
マダコに比べると食味はやや劣るが、煮付けや唐揚げ、天ぷらなどにすると美味しく食べられる。
また韓国で有名なナクチ料理とはこのテナガダコを使った料理を指し、和え物、鍋物から生きたままの踊り食いまで様々な料理法がある。ちなみに踊り食いはサンナクチと呼ばれ、ニョロニョロと動くテナガダコの足を、ごま油と塩で食べるらしい。
ただ今世間は韓流ブーム。近い将来、私達のお茶の間にもサンナクチが登場する日が・・・・・・来ないだろう。


独り言&プチ情報
名前の由来はもちろん手(足?)が長いから。比較的浅場の砂泥地帯を好み、時には水深数十cmの所まで上がってくる。日中は砂の中に潜み、夜になって活動。市場価格はマダコに遠く及ばないが、何故か釣れると嬉しい外道である。北海道から九州まで広く分布するが、特に瀬戸内海に多い。




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テナガダコ
八腕形目 マダコ科 
突きレベル ☆☆★★★★★★★★
釣りレベル ☆☆☆★★★★★★★
美食レベル ☆☆☆☆★★★★★★
遭遇レベル ☆☆☆★★★★★★★
総合評価 ☆☆☆★★★★★★★

写真データ
2005.2.9  
み〜ちん 手銛(陸から捕獲) 広島県