タナゴを突く

瀬戸内では小さいタナゴは5月くらいに大群で回遊している。ただ大きくても10cm程度なので突くと真っ二つに千切れてしまうぞ。なかには大きな固体もいるがなかなか警戒心が強く、目が合っただけで一瞬のうちに視界から消えてしまうほどのスピードで逃げる。
しかし産卵期のタナゴは水深2mに満たない砂場の岩陰にじっとしていることが多く、気付かれない様に除いて一気に突くと比較的簡単!身が柔らかいので取り込みにはご注意を!
ただこのタナゴ、稚魚を産むのでもちろん産卵期のお腹の中には小魚が・・・ちょっと可哀想である。


タナゴを釣る

堤防や磯で釣ることができる魚だがここ広島で一番良いのはカキ筏での浮釣りだね!30cmクラスの大型が揃う冬場にオキアミを撒いて寄せてから釣る。エサは剥きエビ。同時にウマヅラも狙えて楽しいぞ。引きはなかなか強いのでカキづるに巻き込まれないように取り込もう!


タナゴを食う
多少身がベタついている感じがするため敬遠する人もいるかもしれないが個人的にはそうは思わない。おすすめは煮付けかな。なかなか上品な味になるぞ!小骨が多少多いが身離れが良いためそれほどそんなに気にはならない。普通に食べて美味いと思うが、唐揚げやフライには向かない。


独り言&プチ情報
メバルやカサゴと同じく胎生魚である。出産シーズンは春。稚魚は産出時で全長約5cmもある。文献には平均13尾程度生まれるとあるが、体長を考えると驚きの大きさである。人間でいうと160cmの妊婦さんが40cmの赤ちゃんを13人も・・・!例えが悪いかな。
ちなみに写真の個体は21匹もの稚魚を抱えていた・・・。凄く申し訳無くて、供養のために稚魚も食べたよ。かき揚風にしたら美味かった・・・悪趣味かな?




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ウミタナゴ
スズキ目 ウミタナゴ科
突きレベル ☆☆☆☆★★★★★★
釣りレベル ☆☆☆☆★★★★★★
美食レベル ☆☆☆☆★★★★★★
遭遇レベル ☆☆☆☆★★★★★★
総合評価 ☆☆☆☆★★★★★★

写真データ
2003.5.21  21cm
み〜ちん  手銛 1.8m  広島(HO)