タカノハダイを突く

ヤスを向けても逃げる気配は無い。しかも遊泳があまりお好きではないらしく、常に磯場や岩陰などの障害物を背にウロウロしている。そのため大きな個体であっても比較的容易に押さえることができるだろう。青ヤスでも十分獲れる魚だ。


タカノハダイを釣る

雑食性で何でも良く食べるため、いろいろな釣りの外道として釣り人を困らせている。


タカノハダイを食う
身の磯臭さはあまりにも有名。どうしても食べたい場合は捕獲直後に血抜きをして、調理の際にも内蔵等を傷つけないようにしよう。刺身やあらいで食べるよりも味噌漬け等にして少しでも臭みを消す努力をした方が良いのではないだろうか?
極一部では美味いという情報もあり、確かめるべく一度は食べてみたい魚だが、1匹完食できる自信が無いため未だ捕獲には踏み出せていない。


独り言&プチ情報
比較的水深の浅い岩礁域に生息する暖海性の魚で、北海道を除く日本各地に広く分布しているようだが、広島県内での確認は無い。名前の由来は鷹の羽のような模様をしていることから。しかしタカノハダイなどというカッコ良い名前を付けられているわりには商業的価値も無く、釣り人にも突き人にも消費者にも愛されない可愛そうな魚でもある。ここまで完全に名前負けしている魚も珍しい。

そういえば以前、広島市南区にある古汚い魚屋で、パックに入ったタカノハダイが『タイ 天然 100円!』と札書きされて売られていたのを見たことがある。もちろん血抜きも内臓の処理も何もされていない様子。いや〜、さすがにこの時ばかりは店主が鬼に見えたね(笑)。



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タカノハダイ【鷹羽鯛】
スズキ目 タカノハダイ科 地方名:タカッパ タカノハダイ
突きレベル ☆☆☆★★★★★★★
釣りレベル ☆☆★★★★★★★★
美食レベル ★★★★★★★★★★
遭遇レベル ☆☆★★★★★★★★
総合評価 ☆☆★★★★★★★★

写真データ
2005.6.15  40cm弱
にいさん アルミ手銛 島根県