■ アナゴを突く

基本的には夜行性のため、夜間や海が濁った日でなければ会うのは難しいかもしれない。そんな悪条件の中でまで無理して探すほどの獲物ではないだろう。
<ハモを突いた経験から突き方を推測>
突いた後は押さえとかそういうレベルの話じゃなく、ヤスに巻きついてくると思うので、気味悪がらずに手早くビクの中へいれるべし(笑)。


■ アナゴを釣る

やはり狙うなら夜釣り。湾内などの波の穏やかな浅い砂泥地が釣り場となる。エサはイソメ系の物からエビ、魚やイカの切り身までなんでも食い付き、タックルも特に拘る必要はない。アタリはカレイに似た感じで、食ったか食わないのかはっきりしないタイプ。アタリを感じたらややラインを送り込み、少し待ってから軽く合わせよう。
針は飲み込んでいることが多いため、針外しと代えの仕掛けは必需品。


■ アナゴを食う

天ぷら、蒲焼、アナゴ丼など美味しく食べれるレシピはたくさんあるが、ふっくらとした上品さを失わせないためにも火のかけ過ぎは禁忌!それから一度は食べておきたいのが刺身かな。ピンク色の新鮮な薄造りはフグをも凌ぐとも言われている!
また瀬戸内海の穏やかな潮流で育ったアナゴは特に美味しく、ここ広島でも宮島周辺の穴子飯等は広島の隠れ名産品の一つとなっている。


■ ワンポイント

水温が安定して上昇する5月中旬ころから活性が高くなり、夏が盛期で10月頃まで漁期が続く。その行動は夜行性で昼間は砂に潜り、辺りが暗くなるとエサを求めて動き出す。
日本近海にアナゴの仲間は約20種存在するが、釣りの対象となるのは本種・マアナゴ。味覚もこのマアナゴが一番美味とされている。
またアナゴの仔魚・レプトセファルス幼生は、瀬戸内で『べらた』、四国で『ノレソレ』とよばれる珍味?で山葵醤油や三杯酢で食べるとかなり美味いそうだ。

※アナゴは体表にヌメリの強い魚です。アナゴを掴む場合はタオルや布切れ等を使わないと、手がヌルヌルになり、水で洗ってもなかなか汚れが落ちません。さらにそのヌメリで汚れた手を洗わずそのまま放置しておくと、手に幕が張ってそれをパリパリパリっと剥がすのは……フェイシャルパックを剥がす時のような感覚で、案外気持ちよかったりします(笑)。
注意:間違っても顔には塗らないように・・・。




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アナゴ 【穴子】


ウナギ目 アナゴ科
突きレベル ☆☆☆☆★★★★★★
釣りレベル ☆☆☆☆★★★★★★
美食レベル ☆☆☆☆☆☆★★★★
遭遇レベル ☆☆☆☆★★★★★★
総合評価 ☆☆☆☆☆★★★★★

写真データ
2004.5.22  40cm
み〜ちん 投げ釣り(夜) 広島・風早漁港