3年目の日本海シーズンをほぼ終了し、舞台を瀬戸内に遷して冬の海を楽しむ。今日はその山口ステージの開幕戦。ターゲットはもちろんブリとイシダイ。日本海での勢いそのままに、山口でも好調ぶりをアピールしたかったが・・・現実はそう甘くはなかった。
■ 1本目(沖合いのテトラポイント)
去年のデータを元に、最初に向かったのは沖合いのテトラP。満潮が14時のため、テトラ周囲の水深は6〜7mと浅め。あまり期待はしていなかったが、魚影の薄さは想像以上だった。しかも小潮にも関わらず、透明度は2m前後。ベタ凪なのは嬉しいが、魚突きをする上ではかなり厳しい透明度。結局ここで見たイシダイは、オール30cm未満。ブリはおろかスズキやチヌ(40cm超)の姿は一度も見ることが出来なかった。
車に乗り込み2本目へ。その途中、“にいさん”からグッドタイミングで連絡をいただき、久々の合同突行が実現した。
■ 2本目(もりまん島)
潮が満ち上がるまで砂地で底物を探すことに。加えてここは沖の瀬付近でブリの目撃例もある。
10時30分、エントリー開始。
その直後、水深3〜4mの浅場にてかなり不自然な海底模様を目にする。シタビラメの姿を模った窪みがあちこちに・・・。少し潜って目を凝らすと・・・やっぱり居ましたシタビラメ。ゴムを使わずにプスプスとヤスを突き刺し、3匹のシタビラメをキープ。目的としていたカレイやヒラメ、マゴチの姿は無かったが、瀬戸内海で初めて目にしたシタビラメにほんの少しだけご満悦。
その後は漁場を沖磯へと移し、水深10m前後で空潜りを繰り返した。小アジはある程度群れており、流れは微妙にあるものの、大物の匂いが全くしない。30分、1時間・・・。時間だけが順調に過ぎていき・・・タイムアップ。
こんな透明度じゃ気分が全然乗ってこないね。
■ 3本目(崖っぷちのポイント)
ブリとイシダイ、共に実績のあるこのポイント。一番の障害となる釣り人は、今のところ見当たらない。車を降りるなり、やや急ぎ足でエントリーを開始した。
小アジの回遊が比較的多く、イシダイも30cmオーバーはちらほらと現れた。ただ相変わらずの透明度が視界を遮り、何がなんだかさっぱり解らない。ここでも水深8〜12m付近での勝負となったが、さすがにそこまで潜ると透明度は2mを下回った。ヤス先はもちろん、伸ばした指先すら霞むほど。3m向こうにブリが現れても気付けるはずがない。抹茶ミルクの中に薄っすらと確認できる小アジの群れを見つめ、彼等からのメッセージを待つより他に無い。
そんな緑の下での魚突き。開始から1時間後に30〜40匹前後のブリの群れに一度だけ遭遇できた。ヤスを構えて目を凝らす・・・。かなりの数が回っているようだが・・・サイズは・・・。チラッ、チラッと確認できる銀色のシルエット。射程圏内でありながら、サイズがオール40cm前後だと気付くまでには少し時間がかかってしまった。
イシダイも同様、緑の下では手も足も出せず。
ただ、アイツらは寄せれば近くに来てくれる。今日は透明度が悪かった分、執拗にゴリ寄せを続けた。時には10m付近で軽く1分は寄せていたと思う。ゴリゴリゴリゴリやりまくった。現れたイシダイは40〜50cmクラスまで。稀にパッと視界(射程圏内)に入ってくるが、一瞬の猶予も与えずに緑幕の彼方へ・・・。
恐るべし・・・UNDER THE GREEN・・・。
時間の都合により、にいさんとはここでお別れとなった。久しぶりににいさんの元気な笑顔が見れて、ほっとしましたね。海辺で両手を上げ、「復活!!」と叫んでいた時の顔がとても印象的でした。またご一緒しましょう!
■ 4本目(ダイナミックなポイント)
にいさんと別れ、本日最後の海へと向かう。
エントリー前から透明度が悪いのは解っていた。で、実際は・・・思っていたよりもさらに悪かった。もうお手上げ。潮当たりの良い磯場でも、透明度は2mほど。小さなメバルやベラ、スズメダイしか目に付かない。小アジは1匹も回ってこなかった。
よくこんな中で1時間も潜ったものだ。16時過ぎ、疲労感たっぷりでエキジット。
■ 本日の総括
今日は山口ステージの開幕戦という事で、時間の許す限り多くのポイントを回り、情報収集がしたかった。もちろん突果が伴えばそれに越したことは無かったのだが、結局激濁りの海を前にデータも突果も満足に得ることができず、少々ほろ苦い開幕戦となってしまった。
この濁りの原因は一体何なのか?山口ステージが開幕したとはいえ、ブリ&イシダイを狙うにあたり、残された時間はそう多くは無い。一刻も早い回復を願うまでです。
場所 |
山口県某所 瀬戸内側 |
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天候 |
曇り時々晴れ |
海況 |
風速3m 波50cm |
潮 |
小潮 満潮14:00 |
透明度 |
1〜3m |
潜水時間 |
9:00〜16:15 |
最大水深 |
11.5m(21.5℃) |
ヤス |
3.2mチョッキ銛 |
フィン |
ワープフィン |
突果 |
クロウシノシタ 3匹 36cm〜27cm
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本日の食卓 |
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シタビラメ(クロウシノシタ)の煮付け
あっさり煮付けてホクホクのうちに頂きました♪シタビラメって皮がペリペリ〜っと簡単に剥げるんですね・・・知らなかった。。。あまりに綺麗に剥げるもんだから、刺身にもしてみました。臭みも無く、味の方はまずまずだったのですが、歯応えがイマイチでしたね。次は干物にチャレンジしてみたいです。 |
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