今日の合同突行者はいつもの広島組(はしけんさん、アイシさん)に加え、久し振りの登場となるNORIべっちーさん。個人的には前回の突行にて今年の最大目標を達成してしまったため、モチベーションはかなり低め。たかが回遊魚、されど回遊魚。サイズは60cmそこそこで、上を見ればまだまだキリが無いのは解かっているのだが・・・具体的な目標が浮かんでこない。昔は純粋に海(突行)を楽しんでいたはずなのに、いつしか目標に向かって突っ走っていたようだ。ま、それはそれで全く悪くは無いのだが・・・。まさかこんなテンションで島根遠征を迎えるとはね。
■ 1本目(カミナリポイント)
まず最初にやって来たのは、魚影アツアツの雷ポイント。行きの車内ではこのポイントにおける突果話で持ち切りだったが・・・残念ながら現地は大荒れ。沖は白波ガンガンで、エントリー&エキジット共に命懸け。こんな状況にも関わらず海へ入る場所を探す4人・・・。大バカです。10分ほど付近で悩んだ末、ようやく断念。ふぅ〜。
■ 改めまして1本目(ポイント・OH)
波の高さは相変わらず。しかしこのポイントはエントリー&エキジットが安全だったため、強行突行を試みることに・・・。結果から言うと、ボウズでエキジット。海に居た時間は1時間弱、そのうち魚突きに使った時間はものの数分。そもそも潜れると思った判断自体が、大きな過ちだった。
透明度は良い所で3〜5m。魚影はやや薄め。波は激高。それでもヒラマサが回って来ることを信じ、ひたすら沖合いを目指す4人。
それから約10分後・・・。とある沖磯周りにて、はしけんさんが水深5mくらいの根のトップに必死でしがみ付いているところを水面より確認。「頑張ってるなぁ〜」と他人事のように眺めていたら・・・ん?みるみるうちに、はしけんさんが遠くなっていくではないか!?「うわっ、流されてる!」ロングフィンを漕ぎまくり、比較的流れの緩やかなエリアに逃げ込んで魚突きを再開。水深7〜8mの根の中腹で、激しいウネリに揺られながら小アジの群れの中に身を潜め、ヒラマサが寄って来るのを待ってみることに・・・。
1回目の潜行から40cmクラスのイシダイが銛先まで寄ってきたが、ここはとりあえずスルー。その後も空潜りを繰り返すこと数回・・・あれ?ココハドコ?またいつの間にか流されてました・・・。水面から根が見え難かったため、薄っすらと見える小魚の群れを目標に、フィンを漕ぎながらその場に停滞していたつもりだったのだが、どうやら小魚も一緒になって流されてたようである(汗)。
ふと水面から顔上げると、先程とは全く違う景色。キツイなぁ・・・。軽い気持ちでフィンを漕ぎ、先程の場所へ戻ろうとしたのだが・・・戻れない。いや、それどころかさっきよりも確実に流されている!!この時に初めて自分の置かれた状況がヤバイことを認識。岸壁を横目に全力でフィンダッシュをするも、ほとんど進まず・・・しかも少し気を抜くだけであっという間に流される。波は高い所で軽く3m以上。突然横から襲ってくる高波に、何度マスクを剥ぎ取られそうになったことか・・・。瀬や磯周りは白泡だらけで前も後ろも良く解からない。とにかくパニック状態だけには陥らないように、この激流から脱出することだけを考えた。流れに直に逆らうのではなく、横へ横へ・・・。そして沖へ沖へ・・・。海はオレをどこへ連れて行く??
無我夢中で泳ぎまくること約30分後・・・なんとか無事に安全圏まで生還。。。気が緩んだ途端、空嘔吐×10連発。これもまた死ぬほど苦しかった・・・。マスクの内側を涙で濡らしながらエントリーポイントへ。
一番乗りでエキジット。そんなオレを待ち受けていたのは一台のパトカーと警察官。今日は話の解かるオマワリさんだったので、とても気分が良かった。釣り人からの通報で来たらしいが、「魚突きはOK、でもこの海況で海に入るのは危険だから止めに来た」と。もちろん職務質問にも快く対応。
で、他の3人はというと、NORIベッチーさんは沖まで出なかったらしく、パトカーが去ると同時にエキジット。アイシさんはオレがエキジットしてから30分後。やはりオレと同じコースを通って沖まで流されたらしい。一番遠くまで流されたはしけんさんは、アイシさんから遅れることさらに30分。最後は死滅回遊魚のように波打ち際に打ち上げられてました・・・。怖いね、海は。自然は。もっと謙虚に接しないと、いつか大きな事故に繋がるよ。
1本目を終え、波打ち際で海の恐ろしさについて語っていると「何か獲れましたか?」と気さくに話し掛けてくる一人の男性が・・・。「も、もしかしてninwaruさん!?」こんなところで会えるなんて・・・ちょっぴり感激!という訳で、2本目は近くのポイント・GWにてninwaruさんと初の合同突行が実現しました。
■ 2本目(ポイント・GW)
北風が完全にシャットアウトされるため、海は瀬戸内のようなベタ凪だった。しかし透明度は5m前後で、魚影も激薄。そのうえ釣り人が多く、ボートがかなり出ていたため、エンジン音が気になって快適に潜れない。結局2時間近く潜って捕獲対象魚には1匹も出会えず。イシダイなんて最大で35cm程度しか見れなかった。エキジット間際、岩陰にてバッタリ遭遇したマハタの幼魚を咄嗟的に突いてしまい、ブーイング覚悟でストリンガーへ。少なくとも30cmはあるだろうと思っていたが、何度手尺で測っても30cm未満・・・。マハタを見た時のアイシさんの意味深な笑顔は今でも忘れられません(涙)。
■ 3本目(ポイント・GW)
昼飯休憩を挟んでの3本目。海のコンディションは相変わらず。制限時間の1時間、ヤスゴムを引くことも無く時間だけが経過。もちろんボウズでエキジット。
■ 本日の総括
海の恐ろしさを再認識できた一日。そしてサイプライズゲストのninwaruさんにも会うことができた。とても貴重で、意味ある時間を過ごせたと思う。ただ、魚突きという面で見れば、かなり消化不良な一日でした。パッとしない透明度と魚影に、意味不明な突果。どうしてあの時、あの魚を突いてしまったのか・・・ん〜。今考えても良く解かりません。ただ一つ言える事、それはその魚が非常に美味しかったということです。
場所 |
島根県某所 |
今日の突果
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天候 |
晴れ |
海況 |
北風強く 波2.5m(OH) ベタ凪(BW) |
潮 |
――― |
透明度 |
3〜5m |
潜水時間 |
9:30〜15:00 |
最大水深 |
12.5m(23.7℃) |
ヤス |
3.2mチョッキ銛 |
フィン |
エスカペ |
突果 |
マハタ 28.5cm (初突果) |
今日の一品 |
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■ マハタの煮付け
ちょっと可愛いサイズだが、メバルだと思えばナイスサイズだろう!少し濃い目に味付けし、肝がデカかったので一緒にグツグツと煮込んでみた…。で、お味の方は・・・う、美味いっ。しっかりした肉質と、上品な口当たり。何が美味いって肝が最高に美味しかった!また食べたい。でも・・・今度はもう少し大きいのを獲らなきゃね(笑)♪ |
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