釣行記

『大雨洪水警報』

突行日 2005.7.3


数日前より降り続いた大雨の影響で、どこもかしこも激濁り。特に大きな河川から流れ出る泥水の影響は酷く、河口付近の海面はまるでガンジス川のように茶色く染まっている。加えて今日も大雨だ。地域によっては大雨・洪水警報も出ている。こんな日に海に行くヤツがいるとしたら、それはド根性野郎なんかじゃない。ただの馬鹿野郎だ。

■ 1本目(サケガシラポイント)

陸から海面状況を見ただけで突行を断念。透明度はおそらく1m未満だろう。泥濁りに加え、浜辺には波もガンガン打ち寄せる絶好のサーフィン日和。日曜日という事もあり、数多くのサーファーが波乗りを楽しんでいたが、オレにはまるで縁の無い場所だったようだ・・・。

■ 2本目(絶壁の砂浜ポイント)

車を10分程走らせ、とある海水浴場に到着。初めてのポイントだが、波も穏やかで海面状況も悪くない。しかも西側の沖には雰囲気の良さそうな離れ磯も見える。さすがにここで潜らない手はないだろ?

手早く準備を済ませ、9時過ぎより突行を開始。湾内の透明度は3〜4m。多少雨水で濁っているが、これだけ見えれば十分だ。贅沢が言える状況ではない。まずはそのまま湾内の浅場にて砂地の探索を行ったが、何故か今日はヒラメの幼魚(10cm程度)がやたらと目に留まる。その数なんと1時間弱で10匹前後。もちろんその後は期待値MAXでヒラメの成魚を探しまくったのですが・・・、獲れたのはシタビラメが2匹。なかなかそう上手い具合にはいかないものです。

開始から2時間近くが経過。そろそろ砂地のポイントを諦め、湾外の磯場へと移動することに。しかしそこでオレを待ち構えていたのは、強烈な濁りと強い風・・・。海面に積もった雨水の層は、厚い所で3〜4mにもなり、透明度は悪いところで1m未満。さすがにここでは話にならないと、沖合いに見える離れ磯まで15分程泳いだが、透明度に大きな変化は見られなかった。

半ば諦め気味のモチベーションで、潜行を開始。潜ればそれなりに濁りの層からは抜けられるが、それでも視界は良くて3〜4mといったところ。あまり深いポイントを攻める気にもなれず、10m以浅の岩周りにて潜行と浮上を繰り返す。地形的には砂地がメインになるが、局所的に大きな岩穴や岩下、割れ目等も存在し、雰囲気としてはかなり良いポイントだった。
ちなみにここでの魚影を構成していたのは、カサゴ、メバル、イソベラ、ハコフグがメイン。1匹だけ確認できた40cm弱のキジハタは、真上から数秒間ロックオンした後、頭部付近へ確実にヒットさせるも、チョッキが効かずに痛恨のバラし。致命的なダメージを与えていただけに、海底付近をくまなく探し回ったのですが、この濁りの前では再会も果たせず・・・。このショックは大きかった。イシダイに関しても絶対数が少なく、最大サイズも40cm弱。透明度が良ければもっと違った結果になっていただろうが、それは次回のお楽しみということで。

結局ここではオカズ用のメバルを2匹だけ捕獲し、やや不完全燃焼気味でエキジット。突行内容としては悔やまれる点が幾つかあるが、こんな海況の中で新地開拓が出来ただけでも良しとするべきかな。

■ 3本目(ポイント・MSP)

雨は昼過ぎから徐々に勢いを増し、風と共に波も出始めた。日曜日には必ず釣り人が居るこのポイントも、さすがに今日は貸し切り状態。海岸から見える海面状況(透明度)は決して良いとは言えなかったが、すでにウェットスーツも着ているし、時間的にも開拓は不可能であるため、ここでの突行を決意した。

13時30分、薄茶色の海へエントリー。

海面からの透明度は予想通りの1〜2mで、手銛の先は全く見えない。開始から5分も経たないうちに突行意欲は失せてしまう。とりあえず前回の突行でクエを見た岩穴周辺だけは捜索したが、今日は外出中とのこと。ここで見れた良い魚と言えば、出会い頭に爆走された大型のムラソイ(40cm弱)くらい。イシダイは30cm前後までしかおらず、その他はタカノハやメバル、メジナ・・・っていうか、ほとんど何も見えんよ(怒)!

帰り際、水深2m前後の岩陰にて40cm前後の茶色っぽいシルエットを発見。薄っすらと見える程度だが、おそらくキジハタかアイナメ。「神様。どうかキジハタでありますように…。」と、ヤスを構えて祈りながらジャックナイフを試みるも、その正体は丸々太ったアイナメ39cm。落胆しながらもサクッと捕獲し、そのままエキジットとしました。

■ 本日の総括

こんな日に贅沢な事は言いません。日本海の早い復帰を望むばかりです。



場所 島根県某所
『本日の突果』
天候 雨時々大雨
海況 風速7m 波1.5m
―――
透明度 3〜4m
潜水時間 9:30〜14:45
最大水深 8.7m(24.0℃)
ヤス 3.2mチョッキ銛 
フィン ワープフィン
突果 アイナメ 39cm
メバル 2匹 29、26cm
クロウシノシタ 2匹 35、21cm
本日の食卓
■ アイナメ鍋(左)
キジハタが獲れなかったので、今日もアイナメで代用。これでアイナメ鍋は3回目ですが、やはりキジハタのピンチヒッターとしては荷が重いね。
■ メバルのしそ巻き天ぷら(右)
メバルは2匹とも筋肉マンメバルだったため、刺身にも煮付けにも出来ず、天ぷらへ。ヤバいメバルもこうすれば美味い!





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