釣行記

『五目突き』

突行日 2005.6.15


日曜日の突行の疲れも癒えぬまま、中3日で再び日本海へ。朝4時30分の寝起きも非常にダルく、胃腸の調子も宜しくない。道中はコンビニのトイレにもお世話になった。それでも海へ向かってしまうオレ・・・。バカに付ける薬はどこにも無い。

■ 1本目(サケガシラポイント)

前々回はクチグロの根城、そして前回は超大型キジハタの巣窟を・・・。通うたびに熱くなっていくこのポイントも、今日は完全にハズレな一日だったようだ。潮が悪かったのか、時間が悪かったのか、それともただ単にオレが悪かったのか・・・。

7時30分にエントリーを開始したが、8時過ぎには岩の上で爆睡していた。多少波はあったものの、決して波酔いするほどではない。ウェットを着ているだけで気持ちが悪く、それと同時に睡魔が襲ってきたのだ。

1時間ほど横になっただろうか?気を取り直して小一時間ほど魚探しを開始するも、透明度の悪さと胃のムカツキで、快適なスキンダイビングには程遠い。そんな中でも要所要所だけはしっかり抑えておきたいと、クチグロの根城とキジハタの巣窟を巡回して回ったが、今日も彼等は不在だった。

10時前、予定より3時間も早く、サケガシラポイントを後にする。

■ 2本目(ポイント・SA)

昼から“にいさん”と合流するため、とあるポイント付近にて待ち合わせ。しかし到着時間が早過ぎ、車内にて2時間近く爆睡を。それでも時間を持て余しため、近くのテトラで1本潜る事にした。

12時にエントリー開始。透明度、魚影共にまずまずだが、サイズはどれもパッとしない。セイゴの群れに、サンバソウの群れ、小メジナの群れにペラペラなチヌ達・・・。申し訳ない程度にハコフグを1匹だけ捕獲し、30分も経たない内にエキジット。嗚呼、これで良いのか日本海?

■ 3本目(ポイント・MSP)

13時、予定通りにいさんと合流。久し振りの再会に軽く魚突き談義を交わした後、車を走らせて明太子スパゲッティ−ポイントへ。本日最後の突行を開始する。

エントリーして間もなく、水深4〜5mの枯れたホンダワラが散在する砂地にて、ツチノコのようなシルエットの物体を発見。アイナメか!?かなりデカいね。ヤスを構え、軽く潜行した直後に少し離れたホンダワラの中へと逃げ込まれたが、枯れかかったホンダワラの塊から思いっきり体がはみだしている・・・。

「いただきます♪」

真上から狙いを定め、背中付近をズバっと一突き!難なく44cmをゲットです(自己記録更新)♪

そのまま海面移動を続け、沖にある沈み根付近も探ってみたが、まだ時期が少し早い様子。1ヶ月前に比べ、魚影としては確実に濃くなってきたが、海底付近に群れているのはメジナやメバルばかり。このポイントのフルオープンまではあと1ヶ月程度の辛抱が必要である。

・・・というわけで、やや岸よりの浅場(−7〜10m)に移動し、のんびりとキジハタ探しをすることに。程なくして数m前方の海底に、1匹の根魚のシルエットを確認する事ができた。岩穴を背にホバリングをしている50cm前後の太い魚体・・・、

「あの胸鰭・・・もしやキジハタか??いや、色からすればムラソイのデカいヤツだろう。」

そう思い込み、大胆(雑)にもその魚に向かって真正面から闘いを挑んだ。しかしあと少しで射程圏内というところで、ヤツは穴に逃げ込もうと身を翻す!ソイじゃねぇ〜な。なんだあのマダラ模様・・・?


・・・ん?


「ク、ク、クエじゃん!!!!!!」


身体を翻す際、久し振りに目にしたクエの模様!興奮を抑え、直ぐにクエの入った岩穴を覗き込むが、岩穴の奥には光が射し込んでいる・・・。裏口から逃げられたか!?一先ず浮上し、海面から周囲の状況を読み込む。ヤツが潜んでいそうな穴はどこだ!?

最初に目ぼしを付けて覗いた岩下にはキジハタが1匹佇んでいた。サイズは分からなかったが、地形的にヤスを構えることが難しかったため、捕獲は断念。しかしその隣の岩下は、入り口が狭いものの、中には程好いスペースが・・・。


「ここに居るかも!?」


期待を胸に覗いてみると、中にはイシダイ(35cm前後)が2匹、そしてその奥には大きな胸鰭をゆらゆらさせるビッグなシルエットが・・・おっ!おおおっ!!


・・・コブダイかよ・・・(涙)。


結局ここではコブダイに気を付け、オカズサイズのイシダイを穴撃ちで1匹捕獲。そのイシダイをストリンガーに通した直後、最初とは違う岩穴を背にホバリングをしているクエに1度再会出来たが、今度は慎重になって死角へと回り込んだ隙に見失ってしまう・・・。

簡単なようで、難しい・・・。だが、2度ある事は3度あるはずだ!!そう自分に言い聞かせ、さらに捜索を続けること約30分。とある薄暗い岩穴の内壁に、張り付くように潜むゴツい魚を発見!見つけたぜ!!直ぐにヤスを構えてロックオン!太い茶色の胴体、厳つい顔付き、丸い胸鰭・・・おっ!おおおっ!!


・・・ムラソイかよ・・・(涙)。


結局リミットの2時間ギリギリまで探し回ったが、それ以降クエの姿を拝む事はできず。日本海にまた一つ大きな課題を残したまま、15時30分に納銛としました。

本日の総括

あのクラスのクエだったら回遊魚より身近に感じますね。いつか絶対に捕まえてみせます。
しかし何よりもまず体調を整えなければ話になりませんね。不意に巡ってくる少ないチャンスを確実にモノにするためにも!

・・・番外編・・・

そういえば1本目(サケガシラP)のエントリー直前、先月現地で知り合った突き友達の“水君”が、一足先にワンダイブを済ませており、その突果を見せてくれました。控え目な表情ながらも、クーラーボックスの中には丸々太ったオニオコゼ(推定30cm)が・・・。メチャクチャ美味そうだったなぁ。居るんだね・・・、あの辺にも。


場所 島根県某所
『本日の突果』
天候 曇り時々晴れ
海況 風速5m 波高1.0m
―――
透明度 5〜10m
潜水時間 7:30〜15:45
最大水深 12.8m(19.8℃)
ヤス 3.2mチョッキ銛 
フィン エスカペッツ
突果 アイナメ 44cm(自己記録)
ムラソイ 37cm(自己記録)
イシダイ 34cm
ハコフグ、メバル 各1匹
本日の食卓
■ アイナメ料理
上品な白身魚のアイナメ。今日は刺身、煮付け、吸い物で頂いてみた。
毎度毎度の事ながら、アイナメの刺身は歯応えがイマイチ。薄く切ってポン酢で食べれば美味いのだが…。煮付けは合格点。薄味でも濃い口でもいける!吸い物は・・・最高でした♪このサイズになると頬肉のボリュームが堪りません!





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