釣行記


『たかがウマヅラ、されどウマヅラ』

突行日 2005.2.20


友達数人とスノーボードへ行く予定が、諸事情により急遽中止に。開いた休日を家でゴロゴロ過ごすのも勿体無いので、近場のポイント・FGで一仕事する事にしました。

■ 1本目(ポイントFG)

強風&白波混じりの中、13時より突行開始。晴天だったものの海がやや荒れ気味だったせいか、透明度は良い所で4m前後。しかし何より寒過ぎる・・・。この冬体験する一番の低水温を前に、インナーを忘れてしまったのがかなり痛かった。

寒さに耐えること開始から30分。まだチヌらしきシルエットを数回見ただけで、ウマヅラにいたっては1匹も見れていない。薄い魚影に早めに見切りを付け、沖へと漁場を移す。潮通しが良くなるにつれ、多少濁りも出てきたが、魚影は大幅にUP!最初のチャンスはそれから数分後にやってきた。

水深6〜7mのポイントに良型のチヌを3匹発見。サイズはどれも40cmクラス。死角から近寄ろうと動いた瞬間、不覚にも左右のフィンが擦れてしまった。

「コツッ…」

ハッとした瞬間、奥にいた2匹は警戒して逃げ去ったが、何故か手前の1匹だけは微動だにしない。これぞ不幸中の幸い。そのまま予定通り近寄り射程圏内に入ったところで一発!やや焦り気味に放ったヤスは腹部(肛門付近)にヒットしたものの、チョッキのカエシがしっかり効いているため安心して取り込み完了。44cm。とりあえずボウズを逃れて一安心。

その後しばらくは我慢の時間帯が続いたが、30分程して丸々と太った良型のウマヅラを1匹捕獲。さらにその数分後、突如として現れた2匹の激痩せスズキ(50cm級)をスルーした後、藻の中に頭を突っ込んだ『頭隠して尻出しまくり』状態のチヌを発見。推定サイズは40cm強。捕食中なのだろうか?とりあえずここは慎重になって時間をかけるよりも、素直に手早く行った方が良いと判断し、魚に対してストレートに近寄ってみた。案の定射程圏内に入っても逃げる気配がないため、今度は落ち着いてヤスを撃ち込んだ!しかし何故か今回も再び腹部(肛門付近)にヒットし、不意を突かれたチヌは大暴れ。「チョッキ銛に変えて良かった〜」と思える一瞬でした。余裕でラインを手繰り寄せ、取り込んだのは今年一番の47.5cm!納得の寒チヌです♪

開始から1時間。当初は2時間2本勝負を予定していたが、そろそろ寒さも限界に。ふと水面から顔を上げると、いつの間にか雪が降り始めていた。気分的にもここらが潮時と判断し、エキジットポイントに向かいながら空潜りを繰り返す。5分後、水深3〜4mの浅場にて放心状態のウマヅラを発見。サイズは35cm程度か?やや細身ではあるが、そんな事はお構いなし!と、口元目掛けて一突き。そのまま浮上し、水面にて手尺で魚寸確認。予想以上にでかい!いや、な、長いっ(笑)!!こいつ、もしかしたら40cmあるかも??

上陸後に早速メジャーを当てる・・・ん?・・・んん!?・・・出たぁ〜〜ジャスト40cm♪♪

これまで200匹以上のウマヅラを獲ってきたが、なかなか越えられなかった大きな壁。手が届きそうで届かなかった不思議な壁。ついに2年越しで夢が実現です。たかがウマヅラ、されどウマヅラ。緑の下で潜る者として、個人的には越えなければならなかった壁を、やっと一つ超えることができた気がします。 

■ 本日の総括

とても達成感のある突行でした。寒チヌも2匹揃えれたしね。寒い中頑張った甲斐がありましたよ。



・・・本日出会った捕獲対象魚達・・・
クロダイ35cm〜50cmまでを20匹程度 ウマヅラハギ40cm弱までを5匹程度
激痩せスズキ 50cm前後を2匹 



場所 FG
『本日の突果』
天候 晴れ時々雪
海況 風強く ベタ凪
中潮 干潮 13:30
透明度 3〜4m
潜水時間 13:00〜14:30
最大水深 8.2m(10.0℃)
ヤス チョッキ銛 3.2m 
フィン ワープフィン
突果 クロダイ 47.5cm 44cm
ウマヅラハギ 40cm
(自己記録) 36cm
本日の食卓
嫁の実家にて。
ウマヅラは鍋と刺身。寒チヌは刺身とアラ煮にして美味しくいただきました。
チヌの歯応えはまだまだグッド!旬(脂の乗り)のピークは若干過ぎたような気はしますが、もうしばらくは美味しくいただけそうですね。あと1ヶ月が勝負です。
食卓風景





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