釣行記


『2時間仕事』

突行日 2004.12.12


今日の突行はリニューアル(補修)したウェットスーツの保温性を試すのが主な目的。昨年、冬仕様に作った起毛のウェットは浸水が多過ぎて話にならず。今回の補修では少しでも浸水を防ぐため、両手足首のファスナーを取り除き、ジャケットを被り仕様にしてみた。それでも首周りなどに多少のゆとりがあるのが気になるが、はたして海ではどんな感じになるのだろうか・・・。

■ 1本目(ポイント・AA)

夕方から夜勤という事で、近場のポイント・AAを選択。まずはウェットを着てみる・・・。さすが起毛素材、ジャストサイズでもスルスルと肌を滑り、かなり着易い。入水直後にジャケットのファスナーを通して入ってきた海水は、数分我慢すれば温まり快適な温度に。手足首や首周りからの浸水も稀に極微量入ってくる程度で、思ったほど気にならない。この時期いつもなら30分も経てば肌寒くなり、1時間ほどで震えがくるが、今日は1時間以上経っても体がポカポカとして温かかった。

ちなみに今日の透明度は2〜4mほど。大潮だったせいか前回に比べると濁りがキツく、魚があまり見えなかった。チヌの警戒心も日に日に増しているようで、40cm以上の個体になると気付かれた瞬間、視界から消えていく。こういう状況が重なると捕獲はホントに厳しくなる。チヌが先にオレの存在に気付いてしまった場合、勝ち目がほとんど無いからだ。この時期のチヌは気付かれない(警戒されない)ことが最善の策。まずチヌより先に相手を見付けること。距離がある程度あれば進行方向に先回り。身を隠してひたすら待ち、現れたところを間髪入れずにヤスを撃つ!下手に寄せようとしても反応は悪く、あと数十cmが寄り切らない場合が多い。

ウェットの具合を確かめるだけと言いながら、気付けば1時間が経過。腰には申し訳ない程度にウマヅラが1匹だけぶら下がっている。40cm以下のチヌは何度か射程内を通過したのだが・・・。

ヤスを撃たないままさらに30分以上が経過。時折顔を見せていたチヌも、ほとんど姿を現さなくなった。1匹だけ見た70cm前後のスズキは痩せこけてガリガリ。とても突く気にはなれなかった。ウマヅラも愛想無く逃げて行き・・・。もう完全に諦めモード。そんな中、1匹の無防備なチヌが突然視界に入ってきた。

水深は5〜6m。オレの前方3m程の所で横を向いたまま停滞しているが・・・、はたしてこちらに気付いているのだろうか?とりあえずヤスを構え、藻の影から万全の態勢でチヌの動きを探る。それからわずか数秒後、チヌは横に向かってゆっくりと泳ぎ始めた。警戒された様子は無いが、このままでは地味に逃げられて終わりだ。そう思い、できるだけ静かに、そして距離を離されないように平行移動・・・。するとヤツは幸運にも泳いで直ぐに立ち止まった。ここぞとばかりにワンダッシュして一突き!やや後ろ目から強引に撃ち込んだヤスは、不細工にも肛門付近に突き刺さった!思わず仰け反るチヌ。ヒットした場所も場所だけにバラしを覚悟したが、身切れ寸前でなんとかキャッチ。今シーズン2匹目となる冬チヌは、ややスマートな体型ながらも42cm。この時期のチヌにはサイズ以上に苦労させられます。

レシピ的にはもう1〜2匹ウマヅラが欲しいところでしたが、その後は何故か一匹も見ることができず。開始からちょうど2時間、いつまで経っても寒くはなりませんでしたが、あまり時間も無いのでここで納銛としました。

■ 本日の総括

どの魚種も難易度が上がってきた。今シーズンもコンスタントにこのサイズを上げていきたいところだが・・・。
ウェットの具合は思ったよりは良い感じだが、これで2月3月の極寒期を満足に過ごせるかは微妙。欲を言えばサイズ的にももう一絞りしたいところだが、時期も時期だし時間もかかるし・・・。贅沢は言ってられないんだよね。気合いを入れてがんばろうか。
そういえば今日は一度も耳抜きをしなかった。浅場で潜っていたとはいえ、違和感すら覚えていない。このまま続けていれば、将来絶対に耳が悪くなるんだろうなぁ。。。



・・・本日出会った捕獲対象魚達・・・
チヌ30〜50cmを15〜20匹  ウマヅラ30〜35cm前後を5〜10匹  アイナメ30cm前後を1匹
メバル(小、中・多数) タナゴ(中) スズキ70cm前後・激痩せを1匹



場所 AA
『本日の突果』
天候 晴れ
海況 風弱く 波高0.5m
大潮 満潮 15:30
透明度 2〜4m
潜水時間 12:00〜14:00
最大水深 7.1m(17.4℃)
ヤス 2又手銛 2.7m 
フィン ワープフィン
突果 クロダイ 42cm
ウマヅラハギ 34cm
本日の食卓
今日も写真、撮り損ねました・・・。
チヌは半身を皮付き、半身を普通の刺身にしたのですが・・・もはや何も言う事は無いですね。これからさらに冬が深まるにつれ、大きな個体は脂が乗ってきます。考えただけでワクワクしますね〜♪





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