釣行記


『開拓紀行 山口編』

突行日 2004.10.27


今回は開拓目的の山口遠征。前回はわりと良い魚が見れましたからね。今回も引き続き、納得のいくポイントを見つけたいところです。

朝は6時前に広島市内の自宅を出発。外はかなり寒くなってきました。札幌ではもう雪が降っているらしいじゃないですか。10月下旬でこの寒さ・・・。今年からオフシーズンの設定を本気で考えてしまいます。

■ 1ポイント目

通勤ラッシュで渋滞する中、8時過ぎに現地到着。さっそく準備を済ませていざ海へ。河口付近からのエントリーだったため、ケツの破れたウェットスーツでは水が非常に冷たく感じる。それを我慢して沖へ200mほど泳ぐと、程好い岩場があった。ポイント付近の水深は遠浅だったので全体的に−10m前後。透明度は5〜6mとまずまず良く、潮の流れは西から東へ良い感じ。

1回目の潜行で45cmのチヌ、2回目には60〜70cmのブリと立て続けに遭遇。もしかしてここはかなり良いポイントなのか?30分程空潜りを繰り替えしながら、徐々に潮当たりの良さそうなポイントへ。そこの魚影は凄まじかった。まず目に付いたのは80cmクラスのスズキが2本、それからメジナは40cmオーバーがうじゃうじゃ。メバルは当たり前のように居着き、ウマヅラはお腹を膨らませた35cmオーバーが数枚。お目当てのイシダイは30cm弱が数匹いただけだったが、チヌは40cm前後を中心に25〜50cmまでが次から次へと寄ってくる。

しかし時折現れる80cm超級のビッグスズキに夢中になり、50cm弱のチヌをスルーしてしまってからはやや感覚が狂い始めた。一度スルーしたサイズより小さい魚は獲る気が起こらない。イシダイもサイズ的にスルー、ウマヅラは獲ろうと思えばいつでも獲れるから、今はあえてスルー。ん〜。と、獲る魚がなくなってしまった・・・が、その時微かだが地鳴りのような音と共に前方から凄い勢いでアジの大群がオレに向かって突っ込んできた。身震いするほどの大群がギリギリの所でオレを避けて後方へ・・・。もしあの突っ込んできたアジの大群がダツの大群だったら、オレは間違いなく剣山のようになってたね。と、まぁ冗談はさておき、マジで怖かったが間違いなく何者かに追われてるような雰囲気。やはりその正体はブリでした。数秒後にブリがゆっくりと現れて、オレに気付くなり猛ダッシュ。その後も小アジの大群が頻繁に現れるので、7〜8mの所でぼーっと待っていると、再びやって来たのは7〜8匹のブリの群れ!ゴムは最大張力で発射準備OK。

「来るなら来い!」

しかしヤツらはそんなオレを完全に無視。4〜5m前方を優雅に泳ぎ、数秒の後に視界から消えていきました。回遊魚は何考えてんのかさっぱり分からねぇ〜。どうすればヤツらの射程には入れるんだろうか?

もちろんその後も1時間ほど粘り、単発的に現れるブリに対して数回にわたり勝負を挑んだが、どれも不戦敗。こんなに熱い魚影の中、ヤスを一度も撃つことなく1ポイント目を引き上げました。

■ 2ポイント目

前回永吉さんと一番最初に潜ろうとしたポイント。実際には潜らなかったので試しに調査してみた。結果は潜らなくて正解。遠浅の砂地で、沈み根もなければ魚も居ない。ベラに小メジナ、小メバル、スズメダイ。10分で終了。

■ 3ポイント目

さらに車を走らせて、とある漁港付近へ。少しばかりの緊張の中で潜ったが、2ポイント目同様かなり冴えない。透明度もあまり良くなく、これといった魚も居ない。おそらくいつ潜っても寒いポイントだろう。こちらも10分で終了。

■ 4ポイント目

前回永吉さんと潜ったポイント。テトラ付近で40cmオーバーのイシダイを!・・・と期待していたが、干潮と重なったために小魚ばかり。メジナの群れの中に“みにくいアヒルの子”状態のイシダイを何度か見かけたが、サイズは全て30cm弱。テトラは諦めて前回魚影が激熱だった“崖っぷちのポイント”へ。

今日も中潮で潮の流れはまずまず良い。透明度も前回同様5mほど。ここは海底が傾斜になっており、沖へ出るたびにどんどん深くなっていく。しかし船の通りが気になり、あまり沖には出れない。仕方なく水深7〜10mのポイントで魚突き。今回はマダイは見なかったが、ブリを見た。もちろん相手にされなかったが、いつか絶対にやってやろうと思った。コブダイの70cm強をヤス先50cmのところで数秒間ロックオンしたが、頭にレシピが思い浮かばなかったので撃つのを諦める。相変わらずクロダイや良型のメバルは多い。しかし、結局ここでもヤスを撃つことなく、1時間30分が経過。潮の満ち上がりと共に濁りが出だしたために、撤収。

■ 5ポイント目(1ポイント目)

さらに島の奥を目指そうと車を走らせたが、崖崩れのため行き止まり。最終目的のポイントへは引き返してからの回り道を余儀なくされたため、時間的にも断念。オカズを一匹も獲っていなかったので今日一番の好感触だった1ポイント目に戻ってリベンジ。

強烈な眠気が襲ってきたので車内にて仮眠をとるが、30分も経たないうちにウェットスーツの締め付けによる息苦しさにて目が覚める。起きるなりハァハァと肩で息をしている状態。とても良い目覚めとは言えなかった。冷水にて目を覚まそうと再び河口付近からエントリーを開始。魚影は潮の関係からか朝よりかなり薄め。相変わらず40cm前後のメジナはうじゃうじゃいるが、ブリは一度も見えなかった。ウマヅラは1匹だけデカイのが居たが、シャフトを握る手が滑って不用意にビビらせてしまい、一目散に逃げられる。スズキは70cmくらいの個体が泳いでいたので、ゴムを引いたままゆっくりと近付き、岩陰の死角になったところで一気に距離を詰め、再び視界に入った瞬間を見逃さずタイミングを合わせて一撃!!・・・のはずだったが、ヤスは体の僅かに下を通過。。。タイミングはバッチリだったんだけど・・・。

結局ヤスを撃ったのは空砲に終わったこの一度だけ。チョロチョロと鬱陶しいメジナ達がオレを嘲笑うかのように戯れてたので、見せしめのために1匹捕まえて塩焼きにでもしてやろうと思ったが、道理に反するので許してあげた。ま、こんな日があってもいいだろう。

■ 本日の総括

今日は回遊魚に何度となく遭遇したものの、一度も相手にしてもらえず、スキル不足を実感。ま、チヌだって去年の初め頃は全く相手にしてもらえなかったもんな。いつかそのうちブリだって獲れる日が来るだろう!





場所 山口県某所
『本日の突果』





見事な坊主でした・・・。





天候 晴れ
海況 風強く 波高1.5→1.0m
大潮 満潮 8:30
透明度 3〜5m前後
潜水時間 8:30〜16:15
表面水温 22.2 ℃
最大水深 10.3m(22.3 ℃)
ヤス 2又手銛 2.7m 
フィン ワープフィン
突果 ―――
本日の一枚
号数は解りませんが、新しそうな餌木を2個と電気ウキを一つ・・・。
・・・。
あ〜虚しい・・・。





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