釣行記


『関西の猛者達』

突行日 2004.9.19


「この3連休、rioさんと島根遠征をします。よろしければ一緒にどうですか?」

こんな内容のメールをjimmyさんよりいただいた。
jimmyさん、rioさんといえば関西を代表する魚突きの猛者だ。こんな人達とご一緒できる機会を逃すわけにはいかないでしょ。・・・ってなわけで、はしけんさんを誘い、早朝より一路島根へと車を走らせた。

集合場所に指定されたとあるキャンプ場に8時30分着。そこでjimmyさん、rioさんを始め、mariさん、道楽者さん、臨床検査技師さんと合流し、現地へと向かう。
車酔いしそうな山道を30分ほど走ったところで目的の海に到着。その海を見て、はしけんさんとオレは声を合わせてこう言った。

「は?まさかこんな波の中潜る気なの?波酔いなんて時間の問題じゃん・・・。」

しかし関西から来た猛者達は、こんなの序の口だよとばかりに早々と潜る準備を始める。マジかよ・・・。心の底からそう思ったが、こちらとしてもこの状況でここまで来た以上、海に入らないわけにはいかない(涙)。かなりのローテンションの中で着替えをしていると、一足先に海へ入ったrioさんが、「すぐそこの浅場にイシダイの50cmクラスが泳いでいるよ!」と海から教えてくれた。単純なオレとはしけんさんは一気にテンションUP!我先に着替えて海へ急いだが・・・、イシダイはすでに逃げた後でした。(ま、当たり前か。。。)

jimmyさんとrioさんはエントリーポイントから東側の沖を攻めるという。ならばとオレははしけんさんと西側の沖を目指した。これが完全なミスチョイス。魚影薄過ぎ!泳げど泳げど何も居ない。60cmクラスの真鯛らしき魚影を一度見ただけで、30分も経たないうちに波酔いで頭がフラフラになってきた。休憩するため一旦上陸できそうなポイントを探すと、そこにはすでに一人の人影が・・・、はしけんさんだった。広島素潜ラー、早くも撃沈・・・OTL

「瀬戸内育ちのオレ達って、ほんとショボイねぇ〜。やっぱ時間の問題だったか。」

そんな会話をすること約15分、ようやく重い腰を上げて再び海へ。再スタート直後、水深5mのところで40cm前後のイシダイの群れ(5、6匹)に遭遇。本日初のまともなチャンス!しかし、ロックオンしたと思って撃ったヤスは、何故かかすりもせずに逃げられる。そうこうするうちにいつの間にかエントリーポイントへと戻っていた。まだ誰も海から上がっている様子は無い。とりあえず一番にエキジットするのだけは避けたいと、もう一度荒波の中へ。その直後、水深2mの岩下に10匹くらいのサンバソウの群れを発見。よ〜く覗き込んで見てみると穴の奥に一回り大きな魚が・・・。イシガキダイ!?ヤスを構えて超至近距離から一撃。頭部に良い感じに直撃したように思えたが、返しが効かずに取り込みの最中にバラしてしまう。しかし頭へあれだけのダメージを与えてそんなに簡単に逃げられるものか!?やや焦り気味で岩の周りを探すと・・・、やっぱりいました♪海面付近でクルクル回っているところを、今度は落ち着いて無事捕獲。初イシガキダイ、ゲットです!

後から聞いた話だが、近くを泳いでいたmariさんはオレより早く瀕死のイシガキダイを発見したらしい。ごっつぁんショットをしようかと思ったらしいが、たいしたサイズじゃなかったのでスルーしたとかしないとか。。。

結局その後も良い魚には巡り会えず、波酔いする前に海から上がりました。上がって驚いたのはrioさんの漁獲!イシダイ60オーバー×2匹、ヒラスズキ60オーバーにマダイ!?一体何者なんだ、この人は!?同じ海で潜っていたとは思えない魚達。さっと自分の獲ったイシガキダイをクーラーBOXへ入れ、何事も無かったかのように写真撮影(笑)。遅れて上がってきたjimmyさんもイシダイ60cm弱を腰にぶら下げているし・・・。この人達、絶対おかしいって(笑)!

2本目はポイントを移動することに。ここで道楽者さんと臨床検査技師さん、そして途中から一緒になった銛部のぽんさん、あかりちゃんとはお別れです。

「道楽者さん、臨床検査技師さん、ありがとうございました。今度お会いしたときはお酒を飲みながらゆっくりお話したいです。ぽんさん、あかりちゃん、また近いうちに是非!」

またまた車を走らせること約30分。次のポイントに選んだのは先月アクアのおがりょう君がクエを獲ったポイント。こんな事なら彼等から詳しくポイント聞いておけば良かったよ。。。

14時より2本目の突行を開始する。波はさほど気にならないものの、透明度が3m前後とまるで瀬戸内海。ま、最近の広島を考えると3m見えれば十分かな?

魚影の薄い浅場を抜け、沖へ沖へと泳ぐこと10分。一番沖にある磯の周り水深6mの所に雰囲気の良さげな溝を発見。そこを覗くと20cmのメジナの群れの中に良型のイシダイが1匹。溝の上からヤスを構え、数秒待つとそいつはヤス先50cmくらいのところまでスルスルと寄って来た。いただきます!もちろんヤスはイシダイを直撃したが、刺さったイシダイはそのままの勢いで深さ3mほどの溝の底へ・・・(汗)。良い所に刺さっているはずだが、溝の幅が狭くイシダイの背鰭や身体が引っ掛かり、ヤスを溝から引き抜いて取り込むことは不可能な状況。慎重にいくべきだが、突破口が見当たらない。弱るのを待つか・・・。とりあえずヤスが刺さったままの状態で25分間、イシダイを放置してみた。そしてその後、強引に穴から引っ張り出す。案の定イシダイはヤスから外れてしまったが、溝の底でグロッキー状態。今度は取り込みやすい角度に回り込み、腕を伸ばしてなんとか捕獲に成功!瀕死のイシダイはジャスト40cm!とりあえず今年初の40cmが獲れて一安心。

ちなみに2本目で見れた夕食対象魚は、このイシダイ1匹だけ。魚影が薄いのか、濃いけど見えないだけなのか?よく分からないまま1時間が経過する前に引き上げました。

■ 突行を終えて・・・

やっぱりあの二人は凄かった!会話のレベルも聞いていて呆れるほどでしたね。しかし何よりも自分の波に対する耐性の弱さを改めて痛感し、同じフィールドで潜りながら、同じ土俵に立っていないことが非常に情けなく思いました。
そしてもう一つ悔しいこと。それは魚突き歴が半年に満たないmariさんのイシダイ自己記録が43cmだということ。ちなみにオレの記録は42cm・・・。これは早急になんとかせねば!!

良い刺激と良い目標を得た今回の遠征。来週の単独日本海突行で結果を残したいですね!




場所 島根県某所
『本日の突果』
天候 曇り時々雨
海況 風弱く波高150cm
中潮 満潮 15:15
透明度 7m→3m前後
潜水時間 10:00〜15:15
表面水温 26.8℃
最大水深 10.5m(26.2℃)
ヤス 2又手銛 2.7m 
フィン エスカペッツ
突果 イシダイ 40cm
イシガキダイ 34cm  
(初突果)
本日の食卓
【左:カマの塩焼き】 【右:味噌汁】
イシダイは実家に置いて帰ったため、オレが食べたのはイシガキダイのみ。初めてイシガキダイを食べたけど、やっぱりイシダイと味は変わらないね。脂がのってて美味かったよ!刺身は1日置いた方が旨みが出て美味しい♪今後はサイズアップしていろんな料理にチャレンジしたいですね!





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