釣行記


広島産天然真鯛

突行日 2004.7.18


今日は親父と嫁と3人で船釣りをする予定でしたが、風が強く、白波が立っていたために断念。すぐに船酔いするであろう嫁を家に残し、親父と2人で明日のBBQの食材確保に出ることになった。

向かった先は最近親父と良く行く『ポイント・MJ』。波に揉まれながら小船で15分・・・。さすがにオレも船酔い寸前でした。ウェットを着ているだけで、かなり気持ち悪かったです。

ちなみに今日の一番の狙いはスズキ。これからが旬な魚だし、いろんな料理法がありますからね。ちょうど風裏になっていたために比較的波は穏やかで、透明度も3m前後と、この辺りではそう悪くも無いコンディション。魚影はいつもより薄く、チヌはある程度見かけるもののウマヅラの群れが見当たらない。それでも潜り始めて10分ほどすると偶然にも70cm前後のスズキと遭遇。かなりゆっくりと近づいて来たが、射程に入った途端、急に見せた予測とは違う魚の挙動に慌ててしまい、撃ったヤスはかすりもせず(涙)!・・・う〜ん・・・いきなり嫌な流れだ。とりあえずスズキ狙いは後回しにし、まずはウマヅラを5〜6匹確保して気分的にも落ち着こうと思い、ポイントを少し移動してウマヅラ探しへ。
 
30cmオーバーのみの良型狙い。1匹目は簡単に獲れたのだが、なかなかその後が続かない。いつもの群れはどこへ行ったのだろう?今日は単発的で、しかもサイズが小さい。良型の群れを探して泳ぎ回っていると、局所的に潮の流れが速くなっている場所に到着。そこの上流に向かって良型のウマヅラが7、8匹ほど集まり停滞していた。水深は7mくらい。どいつにしようかな?どれもあまり変わらないか・・・と迷っていたら、突然オレの背後から泳いできた大きな魚がウマヅラの群れに加わり、こちらを向いて並んだ。真っ赤で綺麗な魚体!マダイだ!

初めて海の中で見る魚だが、コイツは間違えるはずも無い魚種!マダイとの距離は3m程度。さて、どう攻略するか!?

ところがこのマダイ・・・、

「私も是非あなたの捕獲対象に入れてください!」

と言っているかのように、こちらを向いたまま動かない。こいつは好奇心旺盛な自殺志願者なのか?しかしこのまま正面から兜に撃ち込んでも、2叉手銛では深く刺さらず振り切られてしまう。

「横を向いてくれ!ゆっくりと!」

願いが通じたのか、ほんとに自殺志願者なのか、マダイは意外にもあっさりと横を向いた。正直な話、どこを狙って撃ったのかは自分でも覚えていない。ただ、とっさにヤスを放った直後に目にしたのは、胴体の厚い部分に深々と刺さっているヤス先。そして次の瞬間、押さえ付ける間もなく今までに味わったことの無いパワーがシャフト越しに伝わって来た。シャフトの後端しか握っておらず、その上魚に完全に主導権を握られているため、押さえようにも魚を上手く誘導できない。全長2.7m・13mm径のステンレスパイプのシャフトが、今にも曲がってしまいそうなほど撓っている。かなり長く感じたが、実際には数秒のやり取りだったかもしれない。一瞬動きが緩んだところでシャフト先端部分に手をかけ、海面へと急上昇しながら反対の手で強引に魚を押さえ付けてシャフトまで貫通!海面に上がってもなお激しく暴れ続けるマダイ!しかし厚い部分を貫通しているため、動じることなくエラに手を入れて・・・、最後はマダイと一緒にツイスト&シャウトしてました!!

そして近くで待っている親父の下へ急ぐ。

「おぉ〜ぉ〜ぃい、やったど!やったどぉ〜!×5」

「何?何かおったんか!?」

「いや〜マジやったよ!何獲ったと思う?マジびびるよ!見る?見る?見てよ!ジャジャ〜ン!!マダイ!!!」

「うわっ!お前どしたんやそれ!?ひどいな〜(笑)!えぇ〜!!??」

「すげ〜じゃろ?これマジですげくね〜?」

「凄いなんてもんじゃないぞ。めでタイな〜(笑)、写真だ!写真!」

白波の立つ中、辺りには漁船など1隻も無く、1匹の魚相手に親子二人で無邪気に盛り上がっていました(笑)。やっぱり一人で海に行くよりも、こうして捕獲した魚をタイムリーで喜んでくれる人が傍にいると、嬉しさも倍増しますね!

その後はスズキなんてどうでも良くなり、ウマヅラを我が家のリクエスト分だけ捕獲して、早々と撤収しました♪

そういえばここ、イシダイも狙えるポイントなんだけど、今日は1匹も見なかったなぁ・・・。




場所 MJ
『本日の突果』
天候 晴れ
海況 風強く波高1m
大潮 干潮 16:30
透明度 3〜4m
潜水時間 13:15〜15:00
表面水温 26.0℃
最大水深 10.1m(25.3℃)
ヤス 2又手銛 2.7m 
フィン ワープフィン
突果 マダイ 61cm  (初突果)
ウマヅラハギ 7匹
本日の食卓
【左:真鯛の刺身】
この時期、歯応えという面では満足できないが、身のもつ本来の味は流石!

【右:真鯛のアラ煮】
こってり煮付けても失わない上品さ。目玉周りのゼラチン、お好きですか?




翌日のBBQ前に・・・。 2004.7.19 晴れ 場所 IL 27.5℃
コウイカ 胴長約30cm!!
翌日は天候にも恵まれ、予定通りのBBQ!
職場のO先生のご家族と、とある海岸沿いの海の家にて。
魚を獲る所が見てみたいというリクエストにお応えして、ヤスを持っていざビーチへ!スクーバダイバーの視線が少し気になりましたが(笑)。
制限時間は1時間。延々と続く砂地の海底に、出会う魚はボラの大群を始め、ギザミやハゼ、チヌの幼魚ばかり。やはり海水浴場では無理か〜と諦めかけたその時、水深4mの海底にてホバリング中のコウイカを発見!マンモスラッキー♪♪
身を傷つけないように落ち着いて甲羅の端っこ部分部分に一撃!なんとかボウズを逃れると同時にコウイカの自己記録を更新♪
BBQに用意してくださった肉、野菜の他に、コウイカのゲソ、マダイの塩焼きが並びO先生も「美味い!」と絶賛して下さいました!
「美味い!美味い!」と言って笑顔で食べていただけるのもまた幸せの一つですよね。
O先生!また声かけて下さいね〜♪次回も食料調達係長として奮闘する事をお約束します(笑)。





REPORT TOP NEXT REPORT