釣行記


『変わらぬ突果』

突行日 2004.6.16


フェリーに揺られて30分、広島県東部に位置する小さな島へ到着。ここは魚突きを始めたばかりの頃(去年の4月11日)に潜って以来となる場所。この1年間で自分がどのくらいスキルアップできたのかを知る良い機会になりそうだ。

フェリー乗り場からポイントまでは徒歩3分程度。相変わらず島周辺の潮通しは非常に良いが、鏡のように凪いた海面のすぐ隣に白波が立つほどの複雑な流れ。一歩間違えると流れに逆らって泳ぐことすらできず、簡単に沖へと流されてしまう。今日は大潮のため、流れの速さだけでなく濁りもかなり酷かった。透明度は2m前後。1.8mのヤス先が見えたり見えなかったり。そんな中、去年早々と諦めたこの急流ポイントに、今年こそはと挑戦したが、やはり現実は厳しく、一潜りで100m近く流されてしまう。2度3度繰り返し流されるうちに、このまま続けるのは体力的に厳しいと判断。結局潮止まりまでは少し離れた別のポイントで潜ることにした。

2ポイント目も透明度は最悪。流れが緩いため潜ることはできたが、魚影はかなり薄く、見た魚はベラ(ギザミ)がメインで、その他はカサゴとメバルくらい。とりあえず晩のオカズ程度にカサゴとメバルを捕獲して潮止まりを待った。

15時15分。潮の流れが緩くなってきたところで最初のポイントにてリスタート。とりあえず沖にある沈み根まで懸命に泳ぎ、そこを拠点に周囲を探索するが、やはり濁りのため視界はかなり不明瞭。しばらく待っても何も寄って来ないので、根魚狙いに切り替えて岩穴、岩下を徹底的に覗いて回った。しかし魚影自体が薄く、たまに顔を見せる魚も2ポイント目と同じく小魚のみ。サザエがたくさん居るポイントなので、イシダイに会えることを期待していたが、初めて現れた大物は50cmオーバーのコブダイ・・・。チヌはかなりの数が至近距離まで寄ってくるが、どれも20〜30cmと小型のスルーサイズ。何をやっても思うようにいかない。終了間際、泳ぎの苦手なウマヅラが岩陰で休んでいるところを発見。頭を狙って撃つもヤスが刺さらず脳震盪・・・!すぐにゴムを引き直して2度目のアタック!ウマヅラ1匹獲るだけでかなりムキになっている自分がいました・・・。

満足のいく魚には出会うことすら出来ませんでしたが、16時を回ると再び潮が動き出し、状況が厳しくなってきたところで半強制的に納銛となりました。

この約一年の成長は、残念ながら突果には表れませんでした。潮の流れがきつく、透明度が悪かったのもありますが、そんな状況下でも去年見れなかった魚(コブダイ・チヌ・ウマヅラ等)が見れるようになっただけでも、今日は良しとしましょうか。

来年また行ってみよう!今度は突果で違いを見せ付けたいです!




場所 MS
『本日の突果』
天候 晴れ
海況 風弱く 波高50cm
大潮 干潮16:00
透明度 2m
潜水時間 12:45〜16:15
表面水温 22.0℃
最大水深 5.8m(21.5℃)
ヤス 2又手銛 1.8m 
フィン ワープフィン
突果 ウマヅラハギ 1匹
カサゴ 3匹
メバル 3匹
クジメ 1匹
本日の食卓
【左:カサゴの煮付け】  【右:カサゴ汁】
今日のメインはやはりカサゴでしょう。上品で身離れの良い煮付けと、1匹丸ごと使ったカサゴ汁はいつ食べても最高!!メバルは刺身にして美味しくいただきました。ウマヅラは5枚に下ろし、天ぷらに。





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