釣行記


『リハビリテーション』

突行日 2004.2.15


「とにかく気分良く潜りたい!」

前回、前々回と起こったサイナスのスクィーズ。陸上生活では違和感が全く無いので、ぼちぼち完治したかな?と、今日の突行は受診&リハビリ気分での突行。今日もボラ男師匠とご一緒することができ、リハビリに適したポイント・THへ向かった。

10時過ぎにポイント・THに到着。ここは初めてのポイントなので、師匠にある程度のポイント説明をしてもらいながら、仲良く着替えてエントリーを開始する。

海水が超冷たい。久々の海はオレの顔を刺すように刺激してくる。奥に向かって続くホンダワラの林を海面から眺め、お休み中のクロダイやスズキを探してみた。しかし、探せど探せど居るのはメバルやタナゴのみ。大物といえばコブダイすら居なかった。たまたま通りがかった紐の用なクジメを海面から捕獲。ここで初めてジャックナイフを試みたが、頭痛はまったく起こらない。「おぉ!?治ったのか?」と、恐る恐るフィンキック・・・。「よし、痛くないぞ!」ごく普通の出来事でこれだけ喜べるのは久しぶりだ。

あまりの魚影の薄さに、そのまま少しだけ沖の沈み根に行ってみた。ホンダワラがぎっしり生えていて潮の流れも速い。ま、そんなに深くないのでリハビリにはもってこいの場所だろうと探索開始。しばらくして大きな岩に窪みを発見。中を覗くと大きなタコの足が!しかもそれは2キロクラスの大きな足。しかし、このサイズ、この穴の形状、取り込みはかなり骨が折れる仕事になりそうだ。そう思ってはみたが、みすみすこのタコを逃すわけにはいかない。何度か潜行を繰り返し、岩の周囲を回りながら抜け穴、穴の形状の予測をして、いざヤス発射・・・!

もちろんヒットは当り前。問題はここからである。
魚と違って押さえたからってどうにかなるものでもない。とにかくセオリー通りにヤスを押し込んでみた。穴の中の大ダコは引っ張っても絶対に出て来ない。反対に小刻みに押し込むとタコは嫌がって手を伸ばしてくる。そこである程度まで出てきたら一気に引っ張り出すか、もしくはタコが嫌がって完全に穴から這い出て来たところでヤスを撃って捕まえる。しかし今日は思い通りにはいかなかった。予測していたよりもはるかに穴が深く、しかも穴の奥にはスペースが広がっている。ヤスを刺して押し込むとかなり奥へ入り込んでしまい、なかなか出てきそうな気配が無い。ヤスを刺したままシャフトを回転させ捲きつけようとしたがこれもダメ。大ダコと分かっていながら穴に手を突っ込むのはちょっと危険な行為。これは長期戦になるぞ・・・。30分が経過。まだ出てこない。完全に引き篭られての膠着状態である。そして45分経過。リハビリにしてはがんばり過ぎなくらいの反復潜行。相変わらずヤスをグイグイ押し込んでいたのだが、いつの間にかタコのムニュっとした感覚が伝わらなくなった。それもそのはず、海面から穴出口がホンダワラ等で全く見えず、しかも45分も繰り返し潜っていると疲れて海面休息時間が増えてくる。いつ逃げられてもおかしくない状況下での勝負だった。これだけ粘って逃がすとさすがに絶望感が大きいが、とりあえず一旦差し込んでいたヤス先を穴から引き出してみることに。。。・・・ん?何だこれ?足!?なんとヤス先にはマダコの足が1本ぶら下がっているじゃないですか!?軽く2キロオーバーだったことが伺える大きな太い足。ん〜。なんだか微妙な気分。喜ぶべきか悲しむべきか。運がいいのか悪いのか。ま、ヘタクソってことだけは確かに言えるね。

その後はポイントを少し移動して良型ウマヅラを1匹捕獲。海から上がろうとすると先に着替えを済ませた師匠が「み〜ちん、ヒトデを捕ってきてよ!デカイ奴!」と。何に使うんだろう?と思いながらヒトデを拾って上陸。

するとボラ男師匠が一言。

「よし、食べよう!」

「えっ・・・(汗)!?」

銛部の皆が来た時に師匠のアウトドアにおける食生活について話が盛り上り、一同驚いていたが、まさか次に試食するのがオレとは・・・。目の前にはコンロで焼かれたヒトデ。なんだか香ばしくも良い香りが辺りを包む。一口食べてみる。あら、意外と普通に食えるのね・・・。知らなかった・・・。ん〜でもやっぱ微妙だわ(笑)。





場所 TH
『本日の突果』
天候 晴れ
海況 風弱く波高50cm
長潮 干潮11:00
透明度 3〜4m
潜水時間 10:30〜12:30
表面水温 10.8℃
最大水深 4.3m(11℃)
ヤス 2又手銛 2.7m 
フィン エスカペッツ
突果 ウマヅラハギ 32.5cm
クジメ 18cm
マダコ 足1本・・・。
本日の食卓
(左)マダコのカルパッチョ・・・霜降りにしたものを冷やしてカルパッチョに。かなり美味かったぞ(笑)残りの足も食べたかった・・・。

(右)クジメの干物・・・これはいつ食べても美味い。クジメだといって馬鹿に出来ない1品だ!





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