釣行記


『ブラボー日本海!!』

突行日 2003.10.12


この季節、日本海はぼちぼち荒れ出すのかな?波酔いするかな?もしダメだったら水族館・アクアスにでも行って帰ろう・・・。なんて超弱気なモチベーションのまま、やってきました日本海!とりあえず、魚突き以前に透明度の高い綺麗な海で泳ぎたいと、朝5時に起きて車をかっ飛ばすこと3時間。8月に開拓してサンバソウを3匹捕まえた目的地に到着。さっそく着替えて潜行開始!

まずその透明度の高さに感動&感激。やっぱり日本海は良いね!こんなの夏以来だよ。エントリー直後に30cmオーバーのカサゴを岩場で発見するも、後ろが岩だったのでヤス先が気になり、躊躇している間に逃げられる。瀬戸内ではなかなか見ないサイズだから、かなり悔しくてその後も結構探し回ったんだけどな・・・。

メインポイントまでの道中、手の平サイズのサンバソウの群れと数回にわたり遭遇。しかし今日はサンちゃんはスルーです。タカノハダイは結構大きいのが泳いでいて簡単に射程に入ってくるが、これも美味しくないらしいのでスルーです。最初は透明度の高い海で泳いでいるだけで満足してたのですが、1時間もすれば波酔いが始まり、『あぁ今日のオレもここまでか。。。』と完全に負け犬モードへ。突いた魚はカサゴ1匹・・・ってこれじゃ先週の結果と一緒じゃん(涙)!

一度近くの岩場に上がって休憩をとり、せっかくここまで来たのだから、というよりも『このままじゃオレはいつまでたっても瀬戸内でしか潜れないヘタレで終わるぞ!ド阿呆!がんばれ!』と自分を叱咤激励しながら…&酔いながら(笑)、、、インターバルを小まめに挟んで潜り続けること2時間、やっと魚突きらしい時間帯がやって来ました。

大きな岩の向こうに群れているスズキ達が目に入ったのです。ちょっと離れた所からジャックナイフし、徐々に距離を詰める・・・。そして岩陰からヤスと顔を出して数秒後、1匹のスズキ(60くらい)がこちらに気付き『いかがなさいましたか?』と尋ねて来たので、真正面・至近距離からヤスを打ち込みました!放ったヤスはヒットしたもののスズキの流線型な体型がヤスを逸らしてクリーンヒットせず、一瞬のうちに暴れて逃げられました。。。今日の初大物だったので、完全に焦ってました。横を向くまで我慢すれば、あるいは・・・。直後70クラスのコブダイと遭遇、ほんとに手の届くくらいの距離をゆっくりと移動するヤツに対し、ヤス先は向けていたんだけど、これを突いて@失敗時のヤス破損A成功時に重いコブダイを腰にぶら下げての魚突き・・・、どちらもシワイなぁ〜と考え、結局撃たずにスルーを選択。

しかし、それから後は何故か大きなメバル達が頻繁に射程圏内に入るようになり、内海では厳しいといわれた25cmオーバーをいとも簡単に数匹ゲット、そして岩穴に逃げ込んだメバルを追いかけてその穴を覗き込んだ時の事でした。縞模様の魚が1匹、オレの背後から顔の横を抜けて穴に入って行き、射程圏内でウロウロしているのです。広島では見かけないサイズのイシダイだったので、こいつはラッキーだ!と、メバルに向けていたヤス先をそいつに向け代え、ヤスを発射!両方のエラを貫通したので押さえもいらず、初のイシダイと言えるサイズの捕獲の瞬間は思いもよらずあっさりと迎えることができました!
そんな中でも、グッ、グッと鳴くイシダイを持って浮上する時にふと海面に目をやると、太陽の光がとても綺麗に見えたのが凄く印象的でしたね。

その後もメバルを数匹ゲット。もう今日はこれで十分だろう!大きなメバルも獲れたし、初の30cmオーバーイシダイだって獲れた。ちょっとその辺をフラフラして帰るとしますか!と考えていた矢先にまた海底を泳ぐイシダイファミリー(4匹)を海面より発見!そのうちの1匹だけは白黒はっきりしない模様の一回り大きなサイズだ。こいつに狙いを定めて潜行開始!一定の距離を保ちながら尾行し、ヤツを岩下に追い込むことに成功!それほど警戒している訳でも無さそうだ!これならもしや・・・!?と追いかけ岩穴を覗くと、反対側にももう一つ穴が開いていて、その出口に向かってゆっくり泳いでいる後姿が!・・・と、ここで一瞬の判断。

・このまま向こうから出られたら、今日はもうこのイシダイには会えない
・向こうの穴に先回りは不可能
・今ならまだ変な刺さり方をしたとしても間に合うかも

・・・と考え、ヤスを撃った!たしかに斜め後ろから刺さったはずなんだけど押さえようとしても全然暴れない!

あれ・・・、ま、まさか外したか???いや、当たった感触はあったけど。。。

期待と絶望の入り混じった微妙な気持ちの中、ヤスを岩穴の奥からゆっくりに引き出す。

あっ!・・・ちょっと重い?いる!いるぞ〜!!!

これまた偶然にも刺さりどころが良かったのか、脇腹から反対側のエラを貫通していて全然暴れない・・・。岩穴の奥から慎重かつ手早くに引き出し、無事に取り込み成功!



『よっしゃ―――!さっきのよりデカイでぇ―――!!!』



歓喜のあまり片手ガッツポーズのまま浮上!そしてヤスから外す前に確実にスカリに通してもう一度歓喜の雄叫び!いやー、嬉しかったなぁ〜。

調子にのって、こりゃもう1匹いっちゃいますか?なんて思っていたが、少し離れた所にいた釣り人が、荷物をまとめて帰って行った。ちょうどその頃から海は少しずつ濁りだし、魚の雰囲気もしなくなったのでオレも便乗して納銛。期待以上の突果を上げる事ができた第2回日本海遠征(海水浴メインを除く)は、気分上々で幕を下ろしました!

今回は無欲で臨んだ突行だっただけに、この突果には本当に大満足。綺麗な海でのスキンダイビングも出来たし、良かった良かった×10倍。それに広島では見れない魚もいろいろ見たぞ。優雅に泳ぐミノカサゴや、ちょくちょく顔を出すタカノハダイ、スカリしか持ってなくて捕れなかったけどマダコも2匹、それからエチゼンクラゲ。真っ青なまるで熱帯魚のような小魚。メジナもメバルもデカかった!サンバソウは全部で30〜40匹は見たかな。チヌやコブ、タナゴと言った広島での常連も顔を出してくれました。

・・・が、なんと言っても一番印象に残ったのはサメかな!初めて生で見たサメ。大きさは80cmくらいで距離も7〜8m離れていたので、怖いというよりは『おぉ〜っ、サメじゃん(汗)!』って感じだった。あれは何サメだったんだろ!?

まぁとにかく日本海は魅力が多いね!年内にもう一回行けるといいな・・・。

夜は実家でささやかな宴を開きました。イシダイはやっぱり旨かった!メバルは広島産と違って大味で身が硬く、不味くはないけど美味くもないって感じ。これは何故!?




天候 晴れのち曇り
『本日の突果』
透明度 8m→5m
潜水時間 8:15〜12:30
大潮 満潮12:40
表面水温 24.1℃
最大水深 8.0m(23.0℃)
場所 島根県某所
突果 イシダイ 2匹 42cm(自己記録)35cm
メバル 6匹 28
(自己記録)〜23cm
カサゴ 21cm
ハコフグ 21cm 
(初突果)
本日の食卓
(左)イシダイお造り・・・一日置いても歯応え十分、ほのかな磯の香りの裏側に、甘みが出て最高でした!また食べたいな・・・。
(右)ハコフグの姿焼き・・・これがなかなか美味いもので、肝好きな人にはたまらないんじゃないかな?味噌、日本酒、ネギ、ハコフグの肝でオーソドックスに仕上げました。

それにしてもこのポイントで獲れたメバルの味にはホントがっかりさせられたよ。。。





REPORT TOP NEXT REPORT