釣行記


『クロダイフィーバー』

突行日 2003.8.13


今日は2時間×2本の短時間勝負。場所は魚突きでは初めてとなる近場のポイント・AAに。まずやはり思ったのが透明度の悪さ。覚悟はしていたけど、良い天気がこれだけ続いているのに視程は2m〜良い所で5mくらい。この濁りが魚の警戒心を薄れさせ、かつ自分の身を隠す“吉”と出るか、居るはずの魚に気付けない“凶”と出るかは、突き人次第。

で、肝心の魚影の方はと言うと・・・。濃い。濃過ぎる!
とくに思ったのがこの季節にしてはウマヅラの身の付き方・太り方から肝の大きさ。他で獲れるウマヅラとは一味違う。しかも潜って身を隠し、ヤス先をちらつかせると『何だ何だ!?』と言わんばかりに、凄い勢いで一目散にやって来る。それは不思議とチヌでも同じ。もちろんチヌは好奇心だけでなく警戒心も旺盛だけど、稀に40cmまでの輩は水深5〜7mくらいの場所で寄せをすると、ヤス先20cmくらいの超至近距離まで寄って来ることがある。そこで焦って正面から頭撃ちでもしようものなら、刺さり方の甘さから一気に暴れられてバラシてしまうので、横を向くまでのワンテンポ、もしくはツーテンポ遅らせることが肝心。チヌがヤスと向き合ってもじっとして動かない。いずれ『何だよつまんねぇ〜。』と、チヌが横を向きかけたところで鰓付近に撃ち込むのが定石となりつつある(自己流だけど)。だから超至近距離でロックオン状態が数秒あっても、チヌがさっと横を向いて勢い良く逃げてしまった時などは撃てなかったりもする(涙)。

もちろんこれには賛否両論あるだろうけど、いくら射程に入ったからといって、確実性に乏しく、無駄撃ちをしてバラしてしまうくらいなら、いっそのこと撃たない。それで逃げられても後悔なんて全然しないね。それはそれでチヌの勝ち。オレはこういうスタンスで今後もやっていくつもり。『下手な鉄砲数撃ちゃ当たる!』こんな行為に、趣味としてのスピアフィッシングは成立しないだろ。

偉そうな事を言ってしまったけど、実は今日もスキル不足で数匹バラしちまったんだよな・・・。自分への悔しさと魚への申し訳なさが共存する最悪な気分になってしまうよね。当面の目標はバラさない、確実にしとめれるスキルを身に付けることだ。そんな中でも1本目、自分なりのセオリー通りにクロダイ34.5cmをゲット。このサイズは2、3週間前なら大喜びしていたサイズだが・・・、いや、強がってます。今でもかなり嬉しいです(笑)。ウマヅラも選り好みして、30cm以上の太った個体のみを狙った計画的犯行で3匹ゲット。獲ろうと思えば何匹でもいけるけど、夕食のレシピと相談しながら食べる量だけにしておいた。

昼食後の二本目、完全なチヌ狙い&あわよくばイシダイ捕獲を目論んで潜行を開始。透明度が悪く、寄せた魚をチヌだとばかり思い込み、射程圏内にて向き合った数秒後、横を向く瞬間にそれが60クラスのスズキだと解った時はもう遅かったなぁ・・・。あまりに正面から向き合い過ぎたとは言え、チヌとスズキを間違えるだなんて。。。スズキなら兜撃ちをしても獲れたたんじゃないかな?とか後々になって考えさせられながらも、魚影&魚種の濃さにはかなり満足。次に来た時には確実にしとめてやろう!
その後クロダイ39cmをゲット。続いて45cmも落ち着いて捕獲。ウマヅラも1匹追加して、今日は終了しました。

海から上がると水中銃で漁をしているおじさんに声をかけられ、ポイントについてのアドバイスをしてもらった。そのおじさんは、スズキの90cmクラスやマダイ、時にはハマチも突いてしまうらしい。恐るべし水中銃・・・。

今夜も食卓は魚だらけ。今日は実家でみんなに食べてもらおう。




天候 晴れ
『本日の突果』
透明度 2〜5m
潜水時間 14:30〜16:15
大潮 満潮10:15
場所 AA
突果 クロダイ 3匹 45cm 39cm 34.5cm
ウマヅラハギ 4匹 36〜32cm
本日の食卓
【黒鯛の兜焼き】
頭にも結構食べれる部分が多いんだよね。
いつもは潮汁の中へと消えて行くところだけど、今日は贅沢に焼いてみました。こうして見ると、兜焼きって名前だけでなく見た感じもカッコイイですね。食感はもちろん、見て楽しむ料理というのも今後は考えていきましょうか。


その他のクロダイ料理は、カルパッチョ、アクアパッツァ、潮汁、そして前回ハマった漬け茶漬け。レシピをもっと増やさなければ・・・!





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