マダコを突く

意外と見つけにくいのがこのマダコ。完全に岩場から離れている時なら発見、捕獲は容易だが、岩場で遭遇したマダコはそう簡単に捕まえさせてはくれない。岩場のタコを獲るのに必要なのは腕じゃない、根性である。穴に入られでもしたらヤス先で可哀想だが何度も小突いてやろう。するともう勘弁してくれとばかりに穴から出てくる。そこを逃さず捕獲するのがセオリー!強引に手を突っ込んで穴から引っ張り出すという掟破りの術もあるにはあるが・・・。


マダコを釣る
タコ専用の仕掛けがあるが、運がよければ投げ釣りで釣れることもある。今までにそんな光景を2回程見たね。ただその場合もちろん普通の針を使っているため引き上げ(取り込み)が一苦労である。
本来の釣り方は、マダコテンヤという専用のテンヤバリにイシガニなどを縛り付け、海底を小突くようにして誘う。ずっしりおもたく感じれば大きくアワせよう!
取り込みの際は岸壁や船底にへばりつかれないように要注意!!


マダコを食う
タコの仲間の中では最も美味しいマダコ。そんな釣れた生きのいいマダコを焼いて食べるのはもったいない。もちろん焼いても美味いがここは刺し身でいただこう!ぬめりが取れるまで塩揉みして(やり過ぎに注意、塩辛くなるよ)、生ダコの刺し身も良し、醤油を少量入れた沸騰水で湯がいて刺し身にしても良し!ここでも湯がきすぎは禁忌。その他、天ぷら、たこ焼き、鉄板焼き、干物…何にしても美味いが、さっと湯通しした霜降りダコのカルパッチョはサラダ等と食べると最高だね♪
付け加えると、2キロ程度のサイズが一番美味いとされている。房状になった卵は「カイトウゲ(海藤花)」といわれ珍味。


独り言&プチ情報
海底住んでいることは言うまでもない。タコは本来夜行性で、日中は岩穴やその隙間などに入り込む習性があるようだね。タコ壺漁はそうした習性を利用しているらしい。逃げる時などはもちろん墨を吐くがイカほどじゃない。とにかく美味いので見つけたら気合と根性で捕獲したい獲物である。
余談かもしれないがヤスは竹ヤスが向いている。格闘中に息が持たなくなってもヤスをタコに突き刺して上がれば竹ヤスは浮いているのでいい目印になる。


2005.8.31 広島県  2005.8.31 広島県 





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マダコ【真蛸】
頭足類 マダコ科
捕獲レベル ☆☆☆☆★★★★★
釣りレベル ☆☆☆☆★★★★★★
美食レベル ☆☆☆☆☆☆☆☆★★
遭遇レベル ☆☆☆☆☆☆★★★★
総合評価 ☆☆☆☆☆☆★★★★

写真データ
2005.2.16  3.0キロ
み〜ちん  チョッキ銛 3.2m  山口県某所