クロウシノシタを突く

まずは何より探すことですね。海面から砂地を凝視して、ウシノシタが砂地に潜りこむ際に出来る不自然な窪みや体動による砂の微妙な動きを探そう!砂の中に完全に潜っている場合は黙視だけでの捜索は不可能なので、明らかに不自然で気になる場所があればヤスで周囲を適当に突付いてみると良い。とは言え基本的には薄っすらと輪郭が浮き出ている事が多いかな。磯周りやテトラ周りの砂地は好ポイント。
たとえ逃げられたとしても遠くまでは行かないため、落ち着いて頭付近を狙おう。身が薄いためゴムの張力を押さえないと直ぐに身切れしてしまうぞ!(ゴムなしでも十分捕獲可能)


クロウシノシタを釣る
産卵期のため夏場に接岸するので、シロギスやギザミ狙いの外道としてかかる。エサはカレイ等と同じくアオムシなどのイソメ類で十分。山陰などでは比較的多く見られる魚だが、広島では生息数が少ないせいか外道としても釣れた試しが無い。もちろん専門に狙う人はまずいないだろう。


クロウシノシタを食う
ムニエルで有名なシタビラメの仲間。
ま、外道とはいえあっさりとした白身はなかなかの美味で、ムニエルのような小難しい料理をしなくても煮付けやフライなどで十分美味しく食べることができる。
調理方法はカレイと同じだが、体型的にも刺身には向かないだろう。


独り言&プチ情報
のっぺりとした体形にポツンと2つ、円らな瞳が何とも言えず愛らしい。バーバパパをご存知の方なら誰もがそう思うだろう。(ただそういう見方をすると口の位置が目の上にあるのでちょっと怖い…。)
5〜9月に、沿岸の浅海まで上がってきて産卵するため、釣るにしても突くにしてもこの時期に出会う魚ですね。成魚は小型の甲穀類の他、二枚貝や多毛類などを捕食。名前の由来はあえて言うまでもないか。
わりと釣りでも歓迎される外道だが、あまり瀬戸内(中国側)では見かけない馴染みの少ない魚ですね。

ちなみにこちらがバーバパパです。




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クロウシノシタ
カレイ目 ウシノシタ科 
突きレベル ☆☆☆☆★★★★★★
釣りレベル ★★★★★★★★★★
美食レベル ☆☆☆☆☆★★★★★
遭遇レベル ☆☆☆☆☆☆★★★★
総合評価 ☆☆☆☆☆★★★★★

写真データ
2004.8.15  上28cm、下35cm
み〜ちん 手銛 島根