水深はわずか１２〜１３ｍ程度。クエクエクエクエ…と呟きながら海底付近ばかりを凝視していたため、目の前で群れていたイシダイの存在に気付かず、不用意に散らしてしまった。群れの散り方から察してかなり警戒心を煽ったかな？と思ったが、息止めにはかなり余裕があったため、すぐにイシダイの群れていた根の陰に身を隠し、ただひたすら待ってみた。３０秒くらい経って、１匹、また１匹と帰ってくるイシダイの群れ。ヤスゴムを引いてスタンバイＯＫ。でも、狙いはお前らじゃない。逃げて行った群れの中には、もっと大きな個体も居たはず…。さらに待って、待って、ひたすら待って、ようやく顔を出したのは６０ｃｍを軽く超える個体。そろそろ息止めは限界に近かったが、待つ位置が良かったせいか、ほぼ一直線に射程圏内に入って来た。あとは横を向くタイミングに合わせるだけ。至近距離から両鰓貫通で勝負あり。