ウマヅラを極める
Road to umaduramaster  PART1
 

 いつも何を食ってるか解らないけど腸内は他の魚と比べるとちょっと臭うんだよね。
 だから母ちゃんを怒らせないためにも簡単な下処理は海辺で済ませて家に持ち帰るのがベストだな。
 鮮度と美味しさを保つためにも捕獲したら出来るだけ早く〆るべし!




まずは第一背鰭(大きな棘)から目の後ろ辺りに大きく切れ込みを入れる。そしてゆっくり力強く頭と体を引きちぎる!煮付け等をする場合は口元を包丁で落とし、そこから頭を残したまま全身の皮を剥ぐ荒業もあるぞ!!



体部編・・・煮付け、刺身、etc
見ての通り体部です。 お腹には内臓は付いていませんが、浮き袋と血の塊は臭みのもとです! せめてこのくらいは綺麗に取り除きましょう!

【加熱用】

この方法は簡単ですが、ザラザラの厚い皮が剥げても、薄い皮膜は身側に残るので多少の臭みが残ります。
よって火を通す料理に対してのみ有効です。
煮付けにする場合はこのまま皮を剥ぎます。驚くほど簡単に綺麗に励ます。  エイっ!
 綺麗な身が出てきました。
 超簡単!

【生食用】

刺身、カルパッチョにする場合は薄い皮膜も取る必要があります。
厚い皮をベリっと先に剥いでしまうと皮膜はなかなか剥がれません。まずは皮を剥がずに3枚に下ろします。
そしてそのまま5枚に下ろします。この時中骨を避けて取り除いておきましょう。 後は力を入れずに皮を包丁で引きます。薄い皮膜は不思議と厚い皮にくっ付いた状態で剥がれるはずです!



頭部編・・・素揚げ、肝、アラの取り出し
こちらは頭部です。珍味といわれる肝を始め、内蔵はこちらにつきます。 内臓を包む薄い腹膜?を丁寧に破ります。 腸を体に固定している筋を肝を傷付けないように切っていきます。他の臓器も傷付けると臭いので慎重さが必要です。
そして今度は肝の周りで固定している筋を切っていきます。
大手術を行う外科医の気分でやりましょう。
こうして吊るすと腸は肛門に、肝は頭に綺麗に分かれます。ここまでくるともう大丈夫! さぁ!綺麗に肝が取れました!
プルンプルンで美味そうな肝は鮮度が命です!お早めに。

肝を取り出したからって終わってちゃウマヅラマスターとは言えないねぇ!まずは口を落として・・・ 続いて頭の皮も綺麗に剥いでしまいましょう!可愛そうですがここまでされるとウマヅラも成仏できます。 頭の後ろから包丁を入れて縦に真っ二つに割ります。

そして綺麗に開いた後、鰓も取り除き、これで完成!
味噌汁にもOK,素揚げにすると最高のつまみだね。




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