エスカペッツ・改





両ブレードの表裏に亀裂が入り、推進力を失ってしまったエスカペッツ。
水深15m付近から上がってくるのに、何回フィンを蹴ったことか…(焦)。

今まさにその役目を果たし、完全に引退を表明したロングフィンだったのですが…
ホームセンターの力を借りてサイボーグ化に成功し、不死鳥のように蘇りました(笑)。


■ ブレード・修復前

亀裂だけでは無く、プラスチックの曲がる部分に白いラインが入り、そこの部分の強度が極端に弱くなっている。フットポケットもまだまだ使えるし、要はこの部分のみを補強すれば良い。


■ 補強材料

全て近所のホームセンターで購入。総補修費用は800円程度。ちなみに左の板の材質のみステンレス。硬さはフィンのブレードより少し硬め。この硬さが復活したフィンの性能を左右すると言っても過言では無い。ちなみに本来何に使われている板なのかは知る由もない。

・ ステンレス板 4枚×80円  ・ 5mmボルト 32個×8円
・ 5mmナット 32個×4円    ・ 6mmワッシャー 32個×4円


■ 加工

キリの様な物をガスコンロで熱し、程良い大きさにブスブスと穴を開けて行きました。結構気持ちよく開きます。少しずつ大きく開けていき、最終的にはボルトの径と同じにします。


■ 完成(表)

あとはブレードを真っ直ぐに張った状態でステンレス板を固定するだけ。とにかく思いっきり締め付ける。
ビジュアル的には想像していたよりもかなり斬新なデザインとなった。

ま、使えれば良い。


■ 完成(裏)

飛び出したボルトがスパイクのようで、とても痛々しい。が、裏にまで気を配る理由が見当たらないため、気にせずこのまま完成形とした。

是非とも滑りやすい場所で、威力を発揮してほしい。


■ 使用図

左は海中での撮影。
日光が当たるとキラリと光るが、青物等の集魚効果は…期待しない方が良いだろう。


― 使用感 ―

実際に海で履いた感じは、“何の問題もないロングフィン”だった。

新品のエスカペよりも若干硬めで、水面移動における足首にかかる負担は多少気になったが、潜行及び浮上時のレスポンスはかなり改善され、安心して魚突きに没頭することが出来た。重量的には若干重たくなったが、使用中は全く特に気にならなかった。ブレード全体がしっかりと奇麗に撓り、とても良い印象を受けました。




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