突行記 ’09

『第9回 日本海遠征』
〜 ケビン集合2009 〜
突行日 2009年 8月 26日

 小規模ながらもビッグイベント。まさにこの言葉がピッタリの『ケビン集合2009』がやってきた。前年度のケビン集合2008ではどうしても外せない家庭の事情により無念のドタキャンとなったため、今年のケビンキャンプにかける想いは一入である。一年前からどれだけこの日を待ちわびたことだろうか。それだけケビンで過ごす夜は特別なものであり、また、聖地ケビンでは毎年忘れられない何かが起こる。

 さらに今年度のケビン集合から、ケビナー(ケビンメンバー)の中から真のケビナーを決めるべく【KING OF CABIN】というイベントも開催されることに。栄えある初代KINGに輝くため、ケビナー達の戦いは集合前より始まっていた。


KING OF CABIN(以下、KOCと略)

ケビナーの中のケビナーであり、聖地ケビンにおいては絶対的存在である。
この称号に選ばれし者は、次年度のケビンキャンプにおける面倒な雑用(洗い物、穴掘り、部屋片付け等)を完全免除される。寝床も好きな場所を選べる。
KOCは毎年開催されるが、5季連続で選ばれると殿堂入りし、LEGEND OF CABINとなる。聖地ケビンでは永久的に崇拝される存在である。
この栄えある栄誉を手にし者を、当サイトでは末永く称えることとする。

KOC審査基準】

夜の宴を彩る一品料理で決める。
・狭いケビンルームのスペースを考慮し、料理は最小限の量とする。
◇ エントリーは自分の当日の突果、及び海での拾得物のみとする。

魚の味をどれだけ生かすかがポイント。
・高級魚を普通に出すよりも、B級魚を用いた意外性のある味の方がプラス査定となる。。
・ただ単純に美味い料理ではなく「おぉ!この魚、こういう食べ方もあったのか!」という、意外性と独創性を強く求める。
制限時間は全行程で1時間とし、鱗を落とす行為からスタートと。
・時間は厳守されるため、60分00秒の時点でのエントリーとなる。
選出は全ケビナーによる投票とする。
・1位…3point 2位…2point 3位…1point の点数配分で投票を行い、総得点の多い者が勝
利者となる。


 上記のようなイベントがあるため、今年は何が何でもボウズだけは許されない。出来ればキジハタクラスの魚でエントリーしたいところだが、それが出来なければメバルやアイナメでも、最悪ボラでも良いから捕獲する必要(義務)がある。また、個人的にはこのKOCルールが確定してから一度も魚料理をする機会が無かったため、料理の味付けに関しても幾分不安が残った。制限時間内にイメージ通りの料理・味が出せるのか?さらには他のケビナー達がどういった料理でエントリーしてくるのか?遊び心の中にも妙な緊張感が見え隠れする今回のイベント。さて、どんな結末になることやら。。。

 ちなみに今回、聖地ケビンに集ったケビナーは以下の4名。


  ラクダ  (4年連続4回目の出場)【自他ともに認めるMr.ケビン】
 み〜ちん (2年ぶり3回目の出場)【ケビン集合の創始者】
 サイモン (2年連続2回目の出場)【レギュラーケビナー】
 ジュゴン (初出場)【ビギナーケビナー(KOCは審査員として参加)】


 残念ながらレギュラーメンバーであるヌルハチ氏と水氏は所用のため不参加となった。魚捌きに関してはプロ級(っていうか本職)のヌルハチ氏の不参加は、KOCの結果に大きな影響を与えることになっただろう。

 さて、今回は前置きが非常に長くなってしまったので、それ以外のことは若干巻き気味でレポりたいと思います(笑)。


ケビン集合 1日目

いざ、出発!!
 サイモンさんと早朝5時30分に待ち合わせ、一路日本海へと車を走らせる。478kmのドラマチックな旅の始まりだ。車内ではいつも通りのマニアックな筋トレ話や魚突きの話、そしてケビン集合への熱い思いを語り合いながらのあっという間の道中だったのだが、ラクダ君との待ち合わせには不覚にも15分ほど遅刻して到着してしまう...Orz それから軽く挨拶を交わした後に手早く準備を済ませ、1本目の突行を開始することとなった。


■ 1本目 ポイント・MJ

 久しぶりの海。空は青く、海は穏やか。釣り人も居らず、入ってみれば透明度は15m以上。間違いなく今シーズン最高のコンディションで二日間の幕を開ける。

 遠浅のポイントであるため、どこまで沖へ出ても海底までしっかりと見渡せる気持ちの良い海だったが、肝心の魚影の方はイマイチぱっとしない。ここでの狙いはクエとヒラマサ、マダイに絞っていたが、青物は好奇心旺盛な50cm強のヒラマサが単体でフラフラと徘徊しているだけで、マダイやクエの姿は一度も見れず。途中、岩壁を背にしたキジハタ(45cm)を至近距離でロックオンしたが、ヤス先を気にするあまり思い切った撃ち込みが出来ず、放ったヤスは寸止めショットとなり、キジハタの頭部を小突いた程度で逃げられてしまう。実は今シーズン、この寸止めショットが変な癖になりつつあり、それで逃がしてる魚(キジハタ)が結構多いんですよね。

サイモンさん、嬉しい初真鯛66.0cm!
 結局ここでは2時間きっちり潜るも突果は上がらず。ほぼ同時に上がったラクダ君も手ぶらでエキジット。透明度が良かった分、魚影の薄さも際立った1本目。イシダイに至っては50cmクラスすら現れない寂しい海。サイモンさんがここで自身初となるマダイをゲットしたことが唯一の特記事項であり、それが皆のテンションを底上げする嬉しいニュースでもあった。


2本目 ポイント・OH

 こちらも1本目同様に釣り人は少なく、コンディションは良好。透明度は20m近く抜けている。1本目の疲れが癒えぬままでのエントリーではあったが、ポイントの持つポテンシャルが非常に高いため、必然的にテンションも上がってくる。

 ところが、こちらの魚影もこの日は満足させられる程のものではなかった。微妙なサイズの青物は常に回遊し続けているものの、お目当てのキジハタやクエはおろか、捕獲基準を満たすイシダイすら現れない状況。実績のある潮当たりの良い根を求めて沖へ沖へと泳ぎ出て見たが、ヤスを構えることも無くただ時間だけが刻々と過ぎて行く…。

 1時間30分が経過しても、未だ漁獲はなし。エキジットまでのリミットは1時間。ここまで見た魚といえば、痩せこけたスズキの群れと、50cmに満たないイシダイ、コブダイ、50cm級のヒラマサ…。

「これ、ちょっとヤバイ流れかも。。。」
「こんな好条件の海、最高のポイントを前に2本連続でボウズだなんて…。」

 そろそろ時間的にも何かを獲らなければならない状況に追い込まれてきた。突果に対して妥協しないのが自分のポリシーではあるが、さすがにKOCにエントリーすら出来ないのは今回のケビン集合そのものの意義に反する。

「四の五の言ってはいられない。」
「この先の根で、何でも良いから適当な魚をキープしよう…。」

 そう心に決め、一番沖合いの根に差し掛かる。

 少しだけ、魚達がざわめき立っているような雰囲気が、海面からでも感じ取れた。局所的ではあるが、比較的魚影は保たれている様子。

 息を整えて潜行を開始する。

 水深25mラインのボトムにある、潮当たりの良い大きな沈み根。そのボトム付近に位置するフラットになった棚の部分に身を潜め、静かに辺りを見渡してみた。目の前には50cm弱のイシダイの小さな群れの中に、40cm弱のイシガキダイが数匹。さらに40cm前後のメジナの群れと、少し離れて40〜60cmのコショウダイが数匹。根の際にメバルの群れ、タカッパ数匹、名も無きマイクロ青物にスズメダイ、etc…

んぬぅ・・・。」

 数秒迷った結果、コショウダイをチョイスしてお持ち帰りすることに。

とりあえずキープしたコショウダイ
 オレの視界前方6〜7mのところを、低速で泳ぐコショウダイ。ヤスゴムを構えてしばらく待ってみるも、射程に入ってくる気配がまるで無かったため、ジワジワとこちらから詰め寄ることに。これまでの経験上、コショウダイの挙動(警戒パターン)がイマイチ把握できていなかったが、とくに気を使うこともなくスムーズに射程圏内に入れたため、頚部目掛けて落ち着いてヤスを撃ち込んだ。難なくキープしたコショウダイ、56.0cm(一応、自己記録)

 これで良かったかどうかは解らないが、とりあえずボウズだけは回避できたことに一安心。とりあえず一旦コショウダイをストリンガーに通し、その後は比較的ラフな気持ちで同じ根をもう少し探ってみることに。

 次の潜行時に偶然覗いた広い岩下のスペースにて、70cmクラスの大型コショウダイが2匹、こちらを向いてホバリングしていた。至近距離に分厚い唇が二つ並ぶ異様な光景。しばらくそれに見惚れていると、同じ岩下の端っこを這う様に移動するキジハタを確認する。サイズは40cmあるかないかといういつもなら手を出さない微妙なサイズだが、KOCの食材のためにキープを選択。キジハタ、41.0cm。

 さらに根を一つ移動した次の潜行で、二回り大きなキジハタを確認。サイズは50cm弱か。ワカメブラインドを利用した楽勝モードで距離を詰め、静かに横を向くまで粘りに粘ったテッパンキジハタ。しかし、キジハタ後方の岩肌がどうしても気になった結果、中途半端に放ったヤスは悪夢再現の寸止めショットとなり、側頭部を小突く 頭に白い小さな傷跡を残す キジハタは軽く脳振盪 気を取り直して数秒後に爆走 という、今シーズン何度も何度も見てきた『寸止め病』が、ここにきて再発…。食材確保を済ませて気が緩んでいたとは言え、無意識だからどうしょうもない。はっきり言って、重症である。

 しかし、そんなオレの不調とは関係無しに、捕獲対象魚は構うことなく姿を現し始める。

 2〜3回空潜りをしながら同じ根をもう少し探ってみると、今度は逃げられたキジハタの相方と思わしき個体が、沈み根の斜面を下っていくのを確認。一旦浮上し、呼吸を整えてから再潜行を試みると、根のボトム付近で行き場を失ったキジハタが、こちらを向いて静かにホバリングを続けている様子。しばらく睨めっこをした後に、セオリー通りのタイミングでヤスを放つ。背景を気にせず、寸止め無しで側頭部を完璧に捕らえたキジハタは、47.0cmとまずまずのサイズ。

 残り時間はあとわずか。

 ・・・とは言え、すでに夜に向けての食材は十分揃っているため、あとは気楽に空潜りを繰り返しながらエキジットポイントに向かおうとしていたところ…

 おっ!?

 クエ、はっけ〜ん!!

 サイズは60cm程度と決して大きくは無いが、今日見た魚の中では最も捕獲価値のある魚に違いは無い。

 クエは海底から隆起した高さ2m程の小さな岩棚の上で、静かにホバリングをしている。

 ボトム15mラインの海底付近から浮上しようとした所を遠目で確認したため、とりあえず「一旦浮上プラン」を選択しようと思ったが、以前ラクダ君が言っていた「クエは一息で獲るべし!」という格言を思い出し、苦しさをこらえて再びボトム付近まで戻り、死角となる海底を這うように移動。それからヤスを構えて万全の状態で下から岩を覗き上げると、びっくりするくらいの至近距離にクエがホバっていたため、ヤスを動かす暇も無く豪快にどてっ腹に撃ち込んでしまった・・・(汗)。かなりの至近距離からフルショットされたクエは、押し棒を超えてシャフトまで深々と貫通。ん〜、自分の焦りが突き所に顕著に表れているようで、何ともお恥ずかしい久しぶりのクエとのご対面となりました。クエ、59.0cm

食材は揃った!!
 このまま潜り続ければ次は一体何が・・・?と思っても不思議ではないほどの良い流れだったが、約束の時間のが近づいて来ているため、クエをストリンガーに通した後はそのままエキジットを選択。ここではラクダ君がKOCの食材用にメバルとオニオコゼ、サイモンさんも同じくオニオコゼを各1匹ずつ捕獲して終了。

 さぁ、今年はどんなケビンが待っているのか!?

 ここからは場所を聖地・ケビンに移し、その様子を画像メインでお伝えしていきます。




−PM 18:30 聖地・ケビンに到着−


まずはミスターケビンことラクダ君による「開会宣言」により、2009年のケビンキャンプが幕を開ける。

それからダラダラと荷物の搬入等を終えて一息つくと、時計の針はすでに19時を回っていた。

疲労感より、空腹感が勝る時間帯…。

とりあえずジュゴンさんがケビンに来るまであと2時間弱。この時間を元気に乗り切るべく、簡単に腹ごしらえをしようという事になった。





今夜のメインディッシュは日本そば。






そのダシを魚のアラから調達するため、KING OF CABINの前半戦と兼ねて魚を下ろす事に。。。






ってことで、急遽場所を調理場へと移し…










前半戦、開始!


イシダイでエントリーしたサイモンさん ラクダ君はオニオコゼとメバル オレは予定通りキジハタでエントリー







アラを取り出した後は…







臭味を抜くため、バーナーで焼き入れ そしてそれを、沸騰した鍋の中に!! 最後に蕎麦投入!蕎麦、万歳〜!!


いただきマッスル〜☆














「美味いぃっ!!」












話に夢中になり、時間配分を間違えた結果、麺は超伸び伸びに。。。




でも、ケビンで食べると何でも美味しく感じるんだよね(笑)。









んで、ちょうど食べ終わった頃に…








仕事を終えたジュゴンさんがスイカを持って登場〜!!






そして4人揃ったところで、乾杯〜!!









今日のこと、明日のこと、海のこと、魚のこと。



話も弾み、時間が猛スピードで経過していく。













でも、酒が回る前にメインイベント KING OF CABIN だけは済ませなければ…














…ってことで、話も半ばで強引に切り上げ…










後半戦、開始!

(残り時間、1時間−前半戦)

後半はかなりマジモード! 言葉と動きで相手を牽制しながら…。 笑いの中にある緊迫感。


オレは大好きなニンニクを大量投入 ソースの決め手にチーズを3枚! シェフ・ラクダは炒める前の最終段階!


サイモンさん、手付きも目付きもかなり
アブナイです!
皮目はバーナーでしっかりと…
調子に乗って、焦がせてしまいました(汗)
ラクダ君愛用のレミパン。
この後、凄いことになってました。。。









そしてほぼ制限時間ギリギリで…


























「出来たぁ〜!!」















何故か3人がそれぞれ、ビストロSMAP風に叫んでました(笑)。








ちなみに最後に滑り込みで仕上げたオレが、59分40秒。





1時間ってホントにあっという間だったね。












それでは、料理を完成させた順にご紹介します








【エントリーNo1】

サイモン  (ケビン2年目)
【料理名】

パーティーイシダイの洗い 出前一丁風
【レシピ】

イシダイを三枚に卸した後、魚の旨味がギリギリ感じられる薄さに切ります。切り身を冷水で手早く洗い、キッチンペーパーなんて気の利いたものを使わずに、野球の素振りの要領でしっかりと水気を切り、冷やしたお皿の上に仕留めたイシダイがいた沈み根の形に盛ります。それの周りに馬路村のポン酢とゴマ油を黄金比で調合したソースをかけます。イシダイの根にきざみネギとすりゴマと『まごころ』という名の調味料をかけて完成です。





【エントリーNo2】

らくだ  (ケビン4年目)
【料理名】

ケビンスパイシー
【レシピ】

切り身に塩胡椒、小麦粉をまぶして焼き、ムニエルを作っておきます。
別にオリーブ油と塩胡椒でホルモンをを炒め、火を止めたところにマヨネーズとグリーンタバスコをたっぷり入れてソースを作ります。
最後にソースをムニエルと絡め、盛り付けたら完成☆

ほんとは魚もスパイシーなタカッパを使いたかったのはここだけの話にしておいて下さい(笑)。





【エントリーNo3】

み〜ちん  (ケビン3年目)
【料理名】

イタリアコウ
【レシピ】

@アコウ(キジハタ)を3枚に下ろし、それらを適当な大きさにカットします。カットした身に直火で満遍なく火を通し、皮目もしっかりと熱を加えます。Aオリーブオイルに刻んだニンニクを好きなだけ入れ、フライパンで炒めます。そこにホールトマト(←ある程度味付けしてあると楽)をぶち込み、魚のアラも追加して煮込みます。鍋の中がグツグツ煮え込み、「今がチャンス!」と思ったら、とろけるチーズをこれまた好きなだけ入れてしっかりと掻き混ぜます。@にAのソースを豪快に掛け、最後にバジルを振り撒けばイタリアコウの出来上がりです。









全ての料理を前にした審査委員長・ジュゴン氏







この中から初代栄冠に輝くのは誰だ!?














ここからは再び場所をケビンへと移し、




一通り料理が出揃ったところで、宴会第二部がスタート!!















「お疲れさぁーーーーん!!」











ちなみにKOCの食材以外の料理は以下のとおり…





イシダイの塩漬け キジハタのタタキ










キジハタのタタキ(皮付き)はポン酢やコチュジャンで普通に食べれたが、



イシダイの塩漬けはマジで罰ゲーム級の辛さだった。



一切れ食べただけで、口内の細菌がほとんど死滅するとかしないとか。














まーでも、そんなことは今日はどうだって良い。



問題は、キングオブケビンに誰がなるか!?ってことでしょ。










2度目の乾杯から程なくして、キングオブケビンの試食会が始まった。



とりあえず、黙々と料理を啄ばむ4人のケビナー達。














ん〜。




あー、美味いね。




ふ〜ん。




へー。




ほぉ。













あくまでオレの見解ではあるが、料理の味としてはどれも美味い。







サイモンさんのごま油とポン酢との組み合わせもアリ。



ラクダ君のタバスコとマヨネーズの組み合わせもアリ。



オレのトマトとチーズとニンニクの組み合わせもアリ。








だけど、厳しく言えば、どの料理にも評価すべき点と改善点が見え隠れしている。


















さぁ、はたして!?

















そしてついに、緊張のケビン投票が始まった…







クラッツを一人6個持ち・・・ 2階(ロフト)の投票会場へと向かい… それを一人ずつ皿の中に入れ分けて行く。











2階は暗く、受け皿の中の様子はまったく分からない。



一体、自分の料理がどれだけ他人に評価されるのだろうか…。














4人の審査が終わると、審査委員長が2階へ行き、それぞれの受け皿をケビナー達に手渡した。



そして大きな掛け声とともに、自分の受け皿の中からクラッツを一つずつ食べていくことに…。










「ひとぉ〜つ!ふたぁ〜つ!!みぃ〜っつ!!!」







よぉーーーーっつ!!!!













いつぅーーーーーーーっつ!!!!!

















むぅぅぅーーーーーーーーーーーーっつ!!!!!!





















ななぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーっっつ!!!!!!!




















hふへいるふfふふfひうh54ふゅhcんkでうる














…。












あべし…




















ここで脱落者、一名!

















初代 ワースト オブ ケビン(最低な男)






























み〜ちん。。。



7ポイントで一抜けしたオレ…。廃人寸前でした(涙)!










その後のことはショックでよく覚えていない。











信じられんよ、まったく。。。



犠牲になったキジハタに、何ていえば良いか…。















…んで、どうやら、次の8ポイントでまた一人脱落したらしい。

















その結果、栄えある 初代 KING OF CABIN に輝いたのは…






































勝者、サイモン!!!!







以下、初代KING OF CABIN受賞の喜びのコメントです。


今回は展開に恵まれたと言われていますが、そうではありません。気候、設備、全てにおいて計算され尽くした作品だったから勝利することが出来たのです。

み〜ちん君とらくだ君の料理も美味しかった。

うん、美味しかった。
(本人談)







サイモンさんは昼間の突行でもマダイ(KING OF FISH)を仕留め、これで2冠を達成!!









【第1回 KING OF CABIN 結果発表】



サイモン・・・9ポイント。


らくだ・・・8ポイント。


み〜ちん・・・7ポイント。









ワーストオブケビンに選ばれた瞬間の顔 勝利の決め手はゆずとゴマの黄金比率













悔しい…。










悔しいが、これが現実だ。受け入れるしかなかろう。









今回のKOCを総括すると、勝利の決め手は黄金比率を出せるかどうか。




らくだ君はタバスコとマヨネーズの比率を間違えた。




オレはトマトソースとチーズの比率を間違えた。
(あと、魚も焦げてたけど)




負けた二人に共通して言えることは、初料理でありながら、ぶっつけ本番でケビンに乗り込んだこと。




KOCを甘く見ていたと言われても、仕方が無い。




しかし、初代KINGに選ばれたサイモン氏は、自宅でゴマ油とポン酢の黄金比率を生み出し、




それをケビンで活かした。






それが全てではないだろうか。






決して料理が得意分野ではないサイモンさんが、このジャンルで結果を残したことは誰もが驚きだった。






しかし言い返せば、それだけサイモンさんがKOCの特徴と流れを研究し、それに上手く適応したということ。





成るべくしてなった 初代 KING OF CABIN である。






本当に、おめでとうございます。






しかし、来年(第2回KOC)は今回出場者に加え、レギュラーケビナーが数名参戦する大会となる。







すでに巷では



「今回のはキングオブナルシストでしょ」とか、



「あの人、投票中に人のクラッツを食べてたよ」など、



色々と噂されているのもまた事実(笑)。







是非とも来年、またこのKOCで驚きの黄金比率を生み出し、これらの愚見を払拭していただきたい!!








第2回 KING OF CABIN への道は、もう開いています!
















以上。











と、いうことで、今回のビッグイベントはサイモンさんが初代栄冠に輝き、幕を閉じました。








ちょうどこの辺りで時計の針は日付越え…。




さぁ、気分を変えて、外で遊びますか!?といきたいところだったのですが…




実は今年のケビン、例年と雰囲気が全然違ったんですよ。




あの施設にこの季節泊まったことある人なら絶対分かるんだけど、ケビンキャンプといえば…




とにかく蒸し風呂のように暑い。冷房器具、扇風機すらない。網戸に穴が開いている。窓を開けると 蚊が凄い。




…という地獄のようなケビンの中で汗だくになりながら過ごし、




その逆境を酒の勢いで跳ね返すことが一つの醍醐味だったのですが、







今年はなんと…




















肌寒いんです!! (カピラ風に)























そして・・・



























蚊がほとんど居ないんです!!!(もう一回カピラで・笑)













いやー、過ごしやすいのは良いんすけどね。



8月だってのに、外に出てみたら吐く息が白いんですよ。



水浴びどころじゃなかったですね。













というわけでして、今年のケビン・深夜の部は、大人しくスイカ割りをすることにしました。





まずは暗闇の中で記念撮影






ルールは簡単。とりあえず10回転して、約10mほど離れたスイカを、竹棒でぶっ叩く!!






回れ回れ〜!! 真逆の方向へ進むサイモンさん らくだ君も明後日の方向へ








酒飲んでるから、10回転しただけでも頭ん中は凄いことになってんだよね。












それを何度か繰り返し…












オレも結構惜しかったんだけど…! サイモンさん、惜しくも3冠達成ならず!










最後の最後に美味しいトコを持ってったのは・・・!?











ジュゴンさん!お見事!!









ちなみにジュゴンさんは小・中学時、剣道で島根県の代表だったらしいっす。








どーりで、凄い破壊力だったわけだ。。。








勝利のスイカを頬張るジュゴンさん! スイカ〜、マイウ〜!でも、サム〜イ!!










それからしばらく外でスイカを食べてましたが





本気で寒くなってきたので、ケビンの中に逃げ帰るように舞い戻りました。。。







で、しばらく会話に花が咲いたのですが、サイモンさんが急に静かになり…





一足先に寝入るKING
今日は良い夢を見てるんだろうなぁ
そんな睡眠中のKINGに
刺し身を食べさせようとしたら
キレる、KING!!





こんな感じで時間は過ぎ…












深夜2時頃、就寝しました。。。




















一日目、終了!















ケビン集合 2日目




いつもなら寝苦しくて自然に目が覚めるところだが、今年は快適な室温が保たれ、思わず寝過ごしてしまったようです。






「さぁ、今日も一日、気合入れて行くぞ!!!」







やっぱ朝の1本は、赤まむしドリンクでしょ!








突行のためにも、手早く後片づけを! イタリアコウの皿が・・・不吉な。。。









AM 9:00








ようやく片付けも終わり、ケビンとのお別れの時間が刻々と近付いてきました。













KING OF CABIN 表彰式
審査委員長より、記念品の贈呈です。














いやー、今回のケビンも楽しかった。










夜が想定外に寒く、他の利用者も居たことから思いっきり弾けることが出来ず、


「笑い」と「興奮」いう観点では若干の物足りなさを感じたが、


充実度で言えば、これまでのケビンの中では群を抜いていたように思える。











この充実度に、これまでの「笑いと興奮」がプラスされると、ケビンはさらに凄いものになりそうだ。















来年のケビンが、今から楽しみだね。












最後に記念写真を一枚!
来年もまた、ここで最高の夜を過ごしましょう♪










ここで多忙のジュゴンさんとはお別れし、3人を乗せた車は再び海を目指した。









疲れも溜まってきましたが、2日目も美味い魚に有り付きたいですね!








1本目 ポイントOH


 前日の2本目に潜ったポイントにて、本日最初の突行を開始する。

キジハタ 44.5cm

 昨日と代わらずベタ凪ピーカンな海。透明度は20m程度。昨日わずかに1個体しか見なかったアンドンクラゲがたった一日でウジャウジャと激増していたことを除けば、海の中にも前日と大きな変化は見られない。良い意味でも、悪い意味でも・・・。エントリー直後より沖へ沖へと泳ぎ出て、実績のある根をいくつか転々と回ってみたが、相変わらず魚影を構成するのは捕獲基準に満たないイシダイの群れと、メジナ、ノーマルスズキ、メバル、スズメダイにタカッパ、マメヒラ・・・etc。キジハタに関してはおよそ2時間の突行で、10匹程度確認することができたが、50cmを超える個体は1匹も見れず。前日コショウダイを捕獲した潮当たりの良い根回りでは、2m四方の岩の窪みに4匹のキジハタが井戸端会議をしているナイスな光景も見られたが、その中の最大サイズの個体を持病の『寸止めショット』で逃がしてしまい、自分への情けなさに嫌気が差す。とりあえず2番目の個体を捕獲できたものの、終始キジハタ以外の捕獲対象魚は現れることなく、そのまま無念のタイムアップとなった。

 ちなみにここでの総突果はラクダ君がキジハタ4匹、サイモンさんがキジハタ2匹、オレが1匹・・・。誰も勝利基準である50.0cmを満たしていないとは言え、キジハタという得意ジャンルで引けを取ると、正直リアルに凹むよね。

キジハタで記念写真。オレだけ1匹…。 クーラーの中はキジハタだらけでした!



■2本目 ポイントGW

 2本目は山形大学アクアライフとの交流タイム。

 ポイントは5年前にアクアライフと初めて合同突行をした思い出の場所だが、あの時はロクな魚が獲れず、アクメンの前で見事に撃沈してしまった。まぁ、あの頃はまだまだ経験も浅かったし、潜行能力も15mラインまで行くのがやっとのスキル。ヤスも二又使ってたしね。

 でも今は違うよ。

 道具もスキルも、何もかもね。

 絶対、負けられんねー。

 ポイントへ着いたのは14時前だったが、アクメン達が先に潜ってる状況だったので、焦らず昼食を取ることにした。それからゆっくりと準備を済ませ、満を持して海へと向かう。ここですでにエキジットを済ませたアクメン達に突行終了時刻を聞くと「16時です」と告げられる。時計を見ると・・・、うっ、すでにあと1時間しかない(汗)。さらにエントリーしようと波打ち際へと向かうと、めぐみんがキジハタを持って上がってきた。続けてつばさ君も良型のキジハタ(40cm後半)を2匹ぶら下げてエキジット・・・。

やべーな。1時間で彼ら以上の突果なんて・・・無理・・・かも(汗)。」

 そんな感じで内心焦るオレに対し、つばさ君が余裕で一言、

「み〜ちんさん、お久しぶりです!あとで一緒に魚写真撮りましょう♪」


「お、おっ、おうっ!!」



 どどど…どーしましょ。。



…と、まぁ若干テンパリ気味でエントリーはしたものの、透明度は10mギリギリ無いくらい。しかも海の中は潮が動いておらず、ポイント全域に渡って殺伐とした雰囲気を醸し出しており、魚影自体も非常に薄い。とりあえずアクメン達が行ってなさそうな沖合いを目指してひたすら泳ぎ出てみたが、海面から海底状況がほとんど確認できないため、無駄な体力ばかりを使ってしまう。開始から20分程経った頃にようやく50cm弱のキジハタの姿を1匹だけ捉えることができたが、打ち所を気にするあまり岩下に入られてしまい、結局それ以降は姿を見せることはなく、チャンスは最初の一度っきり。

 あっという間に30分が経過。

 突果、ナッシング。

 そろそろアクメンに対してボウズの言い訳を考えようとしていた矢先、偶然にもナイスな沈み根に行き当たった。沈み根っていうか、沈み岩かな。砂地ベースの海底に、海藻も何も生えていない“だだっ広い”岩礁帯がポツんと。何故この一角だけにこれほどの魚が集まるのか解らないくらい地味な地形だったが、そこにはこのエリアの魚がほとんど集まってるんじゃないか?ってくらい多種多様な魚が群れていた。

 オレのテンションは最後の最後でようやく上向きに!

このポイントで決めるしかない。」

 リミットは残り30分。

 帰路の時間を考慮すれば・・・20分程度。

 まず手始めに海底まで潜り、周囲の環境を伺ってみた。

 主に魚影を構成するのはイシダイ×50匹(40cm弱〜50cm強)、イシガキダイ×20匹(40cm弱)、クロダイ×20匹(45cm前後)、ヘダイ×20匹(40cm〜50cm)、メジナ×30匹(40cm弱)。それにマダイの幼魚が100匹程度と、良型のスズキが右往左往している状況。まさに水族館並みの魚影。圧巻だったね。さらに視線を落とせば海底付近にマハタの幼魚や、キジハタの姿も確認できた。

 とりあえず泳いでいる魚はオールスルーし、一番近くにいたキジハタをロックオン。サイズ的にはかなり微妙だったが、昨日獲った41cmよりはデカいと判断し、頭撃ちで難無くキープ。(実はこれが目測を誤り、40.0cmのレギュレーションギリギリサイズだった・汗)さらに数回目の潜行で、岩礁帯に出来た割れ目の中でホバリングするクエ(60cm弱)を確認するも、こちらはオレと目が会うなり割れ目の奥に向かって急反転し、一瞬で視界から消えてしまった。気を取り直して岩の割れ目を探そうにも、メジナとイシガキダイの中途半端な群れが割れ目の中に所狭しと詰まっており、中の様子が全く確認できず。

これ2匹じゃ、勝てないよね(涙)。

 制限時間、残り10分。未練を隠しきれずクエの姿を探してみたが、その後は一度も姿を見せてくれず。結局その後はクエ探しの傍らに別の岩陰から現れたキジハタ(44.0cm)を1匹捕獲し、予定時刻通りにエキジット。

 もちろん海から上がったオレの肩身が非常に狭かったのは、言うまでもありません。。。










結局、オレにとっては何をやっても負け続けた2日間だった。



















でも、その一つ一つに心から楽しさと充実感を覚えた2日間でもあった。




















新たな出会いと、久しぶりの再会は、楽しい2日間をさらに印象付ける。




















 夏の終わりに、また一つ最高の思い出が加わりました。











出会った全ての人達へ。 心から、ありがとう。





場所 日本海某所 場所 日本海某所
天候 晴れ 天候 晴れ
海況 風弱く 波1.0→1.5m 海況 風弱く 波1.0→1.5m
小潮 干潮 12:00 小潮 干潮 16:30
透明度 20m弱 透明度 20m → 10m弱
潜水時間 9:30〜13:30 潜水時間 10:30〜16:00
最大水深 24.1m (25.9℃) 最大水深 20.5m (26.1℃)
ヤス 3.5mチョッキ銛 ヤス 3.5mチョッキ銛
フィン GARA2000HF フィン GARA2000HF
突果 キジハタ 47.0ccm 41.0cm
クエ 59.0cm

コショウダイ 56.0cm (自己記録)
突果 キジハタ 44.5cm〜40.0cm




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2009ケビン流行語大賞 「黄金比率」


以下、ノミネート作品

「〜タリ、〜タリ」  「その時隣でオナニーをしていた」  「結局、雨男の正体はヌル」