釣行記


『ツーリングダイブ in山口』

突行日 2006.11.8


 日本海の大時化により島根西部遠征を断念し、山口県の瀬戸内側へ今季2度目のツーリングダイブ。距離にして片道110キロ程度。時間にして片道2時間のツーリングは、島根遠征とは比べものにならないほど気楽なツーリングダイブでした。

 ■ 1本目(崖っぷちのポイント)

 風は出ていたが波はほとんど無く、透明度は3〜4m程度とまずまずのコンディション。
まずは崖伝いを西側へと移動し、潮流の速いポイントにてアジの動向を探りながらブリが回ってくるのをひたすら待つことに。このエリアは水深4mの所から急傾斜が始まり、海底付近で15m程度。その傾斜の中腹に待機してアジの群れとブリが通るのを待つのだが、身体を隠せる場所が全く無いため、警戒心の強い魚を寄せるにはあまり適したポイントとはいえない。さらにこの一帯はスズメダイの魚影が異常に濃く、潜って30秒も経てばスズメダイカーテンで前が見えなくなることもあり、少しイライラさせられることも・・・。

 肝心のブリは60〜80cmクラスがポツポツと単発で現れる程度で、期待していたよりも遭遇頻度は低かった。しかもそのほとんどが去って行く後ろ姿を薄っすらと確認できる程度で、こちらに興味を示して寄ってくる個体は1匹も居ない。濁りの中から不意に現れるブリに対し、ヤスゴムMAX引きで身構えるも、寄せ切れず・・・撃ち切れず・・・。結局ここでは10匹程度のブリを確認しながら、ヤスを撃つ機会には一度も恵まれなかった。

 気を取り直してポイントをさらに西へと移動し、砂地のエリアを攻めてみることに。

 水深は12m前後。1回目の潜行から着底と同時に白銀色のシルエットを確認。一瞬、チヌか?と思ったが、体色は薄っすらとしたピンク色…マダイだ!サイズは60cm弱。ひとまず砂地の海底に身を伏せ、左手で砂地を叩き、砂煙を巻き上げて好奇心に訴えかける・・・。しかしマダイはほんの少しだけ興味のある素振りを見せたものの、射程圏内までは入ろうとしない。少し目線を反らしながら砂地を叩き続けても、結果は変わらず。そのまま気合を入れて砂煙を巻き上げ続けてみたが・・・いつの間にかマダイのシルエットを見失ってしまった・・・。砂煙の巻き上げすぎにはくれぐれも御注意を…(笑)。

 今日は潮が良かったのか、ポイントが良かったのか…。潔くマダイを諦め、再びブリのシルエットを追いかけていたオレの目前に、2度目のチャンスがやって来た。ほぼ同じポイント、同じ水深にて再びマダイのシルエットを確認する。サイズは1匹目より一回り大きく見えた。着底と同時に一度だけ砂煙を巻き上げてみたが、やはり反応はイマイチ。近くの石で音を立ててみても、射程圏内には入って来ない。大人しく待っていても寄りそうな雰囲気がなかったため、ゆっくりとしたフィンキックで少し距離を詰めながら的を大きく構え、最後のワンダッシュと同時にヤスを放った!

 ヤスは第一背鰭の約5cm下方を深々と貫通!直ぐにヤスを手前に引き、チョッキを効かせて泳がせながら取り込もうと思ったが、シャフトまで完全に貫通していたため、チョッキを効かさずそのままマダイを掴みにかかった!…が、これが大失敗。結果的にはマダイを制御しきれず、シャフトを軸に傷穴を広げてしまっただけ(汗)。対応の遅れに身切れも覚悟したが、イチかバチかでヤスを引き抜くと、幸運にもチョッキはマダイの身を捕らえていた!あとは出来るだけマダイの力を殺しながら、スムーズに引き寄せてガッチリと抱きかかえることに集中…。ふぅ・・・危なかった。マダイ 65cm。

今季2匹目となったマダイ65cm
 最後はマダイの傷口(裂けた皮の部分)にチョッキ先端のカエシが辛うじて引っ掛かっていただけの、まさに“首の皮1枚で…”という状態。あと5秒取り込みが遅れていれば、違った結果になっていたかもね。

 その後は60〜70cm級のブリ(単体)を何度か目撃するも、相変わらず射程圏内には一切入って来ず。近くのテトラにも立ち寄ってみたが、イシダイ等の姿も見えない。帰り際にヤズの群れに囲まれ、少し迷った末に1匹だけ捕獲してエキジット。ターゲットのブリは獲れなかったが、年内2匹目となるマダイが獲れたのは素直に嬉しかった。ブリはまた次回のお楽しみという事で…。



場所 山口県 某所
本日の突果
天候 曇り
海況 波高 1.0m 強風
中潮 干潮 16:30
透明度 3m
潜水時間 13:00〜16:15
最大水深 12.4m(22.0℃)
ヤス 3.2mチョッキ銛
フィン エスカペ
突果 マダイ 65.0cm
ブリ 45.0cm

本日の食卓
マダイ料理
今日のマダイも残念ながらハズレマダイだった(涙)。時期、サイズ共に申し分ない個体だと思っていただけに非常に残念でした。
マダイの皮の唐揚げは初挑戦にして最高の出来。鱗を雑に残したくらいがベストです♪
マダイのアラ煮(煮込み中) マダイのアラ煮(完成品) 皮の唐揚げ




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