釣行記


『2週連続』

突行日 2006.5.7


 前日より島根大学・銛部のOB、いっしーさんから合同突行のお誘いを頂いたものの、天気予報では海況・天候共に厳しそうな日本海。少しずつ波高が低くなっていく天気予報を経時的にチェックし、突行を決意したのは前夜の23時を過ぎた頃だった。
 掟破りのゴールデンウィーク6連勤により疲れた身体に鞭を打ち、5時半起床で6時に家を出る。眠たい目を擦りながら中国山地を越え、ポイントへは9時過ぎに到着した。それから30分程していっしーさん&クリプトさん(旧・SUGIさん)と久々のご対面。軽く挨拶を済ませた後、10時より1本目の突行を開始する。

 ■ 1本目 (雷ポイント)

 先週と同じポイントでの1本目。開幕戦のリメイクを想定しての突行だったことは言うまでも無い。海は予想に反してベタ凪で、春濁りはあるものの透明度は先週に比べ2〜3mは高く感じた。そのうえ水温も10mラインで15℃を超え、イシダイ捕獲に際しての視界は極めて良好!・・・のように思えたのだが・・・現実はそう甘くなかった。
 所要時間1時間30分。ゴリ寄せをしても岩下巡りをしても何をやってもダメ。サンバソウすら見ることが出来ない。想定外の状況に、何も出来ないまま無念のエキジット。

※ちなみにクリプトさん、いっしーさんはここでイシダイをちょくちょく見たらしい・・・。先週はオレだけ見れたイシダイが、今回はオレだけ見れなかった。な、納得いかねぇ〜!

 ■ 2本目(ポイント・UR横)

 クリプトさん、いっしーさんのエスコートにより、新ポイント・UR横へ到着。このポイントははしけんさんが潜った経験があるため、何度か話には聞いていたが、実際に潜ってみるのは初めてである。陸から見る雰囲気はとても良く、潮の流れも良い感じ。魚影的にもかなり期待ができそうに思えた。潜る直前よりクリプトさんに実績や海底状況など説明して頂き、12時過ぎより2本目のエントリーを開始する。

 まずはクリプトさんに教わった通り、沖磯を目指して泳ぐことに。全体的な魚影、透明度、水温ともに1本目とほとんど変わらなかったが、イシダイの縞模様は開始早々から確認することができた。しかも単体ではなく、数匹の群れで行動している。

 沖磯へと向かう途中、とある沈み岩付近で30〜50cm前後のイシダイ群れ(5〜6匹)に遭遇。もちろんここで狙うは最大サイズのクチグロオンリー。ゴリ寄せに対しては素直に反応したが、他の個体の動きに邪魔され、ヤスを撃つまでには到らず。最終的には上手く岩下に追い込むことができたが、これまた岩下の形状が複雑過ぎて逃げ込んだイシダイを捕らえることはできなかった。寄せた時点で強引に撃てば良かったか?少し慎重になり過ぎたことを後悔しながらその場を去る。

2週連続 クチグロ 60cm!
 しばらくして目的の沖磯に到着。クリプトさん曰く、この沖磯周りに沈む根か“熱い”とか・・・。気合を入れて潜行を開始した。海底までは12〜3m。辺りには大きな岩が折り重なるように点在し、大型のイシダイが好みそうな雰囲気を醸し出している。何度目かの潜行にて、ふと視界に飛び込んできた2匹のイシダイ。サイズはいずれも60cmクラス!直ぐに岩陰に身を隠し、寄せの体勢に持ち込んだ・・・が、ゴリ寄せを始める間もなく2匹のクチグロは少し離れた位置にポッカリと開いた岩穴へと入って行った・・・。「あのサイズのイシダイが同時に2匹も岩下に・・・間違いなくチャンスはある!」この時点ですでにオレは決めていた。「頭撃ちに拘らず、ファーストチャンスを確実にモノにしよう・・・」と。ヤスゴムを引きながら岩穴へと向かい、ゆっくりと穴を覗く。逃げ込んだ2匹のイシダイは、入り口付近の広いスペースで完全に油断していた。オレが覗いたと同時に、1匹はそのまま穴の奥へ、そしてもう1匹も瞬時に身体を翻し、同じく穴の奥へと向きかける・・・。その瞬間、ヤスは手前のイシダイの左脇腹を確実に捕らえ、右側の鰓蓋までを鋭く貫通していた!激しく穴の奥へ突っ込もうとするイシダイを強引に引き出し、落ち着いてラインを手繰り寄せる。そして鰓元をガッチリと掴み、そのまま海面へ・・・。よし・・・。
 2週連続のイシダイ60cmジャスト!体高があったため先週の銀ワサより大きく感じたが、自己記録の更新とまではならなかった。

 次の潜行で再び同じ岩穴に潜り、穴の形状をチェック・・・。やはりかなりの奥行きがあり、完全に奥へ入り込まれれば撃てる機会は無かっただろう。我ながらナイスな選択だ・・・と、少し自己満足に浸りながらさらに沖へとポイントを移した。

 ここからは水深が一段階深くなっていた。海底状況はフラットな地形で、所々に大きな岩が点在していた。水深は15〜20m。魚影は比較的濃い。このエリアでは50cm前後のイシダイの他に、70cm級のヒラマサにも出会う事ができた(全く寄る気配は無かったが)。さらにポイントをずらしながら面白そうな根を探索して回った結果、30分の間に40cmクラスのイシダイを10匹程度確認。すでにオカズはキープ出来ていたので、それらを追加することなく14時過ぎに納銛としました。

※ちなみにクリプトさん、いっしーさんはここでは1匹もイシダイを見れなかったらしい。先程はオレだけ見れなかったイシダイ・・・。おかしな事もあるもんだ。

 ― 本日の総括 ―

 同行させていただいたクリプトさん、いっしーさんに感謝感謝の一日です。2本目のポイント選択と的確なアドバイスがなければ、まずこの突果は有り得なかったでしょう。
 やっぱり熱い日本海。最高だ。そしてこれからもっともっと熱くなる。考えただけで嬉しくなるよね。あぁぁ〜あ。あんまり考えすぎると仕事が手に付かね〜や。



場所 島根県 雷ポイント→UR横
今日の突果
天候 曇り
海況 風速3m 波0.5〜1m
長潮 満潮 11:00
透明度 7〜8m
潜水時間 10:15〜14:15
最大水深 17.4m(15.5℃)
ヤス 3.2mチョッキ銛
フィン エスカペ
突果 イシダイ 60cm 4.4kg
本日の食卓
タン塩ホルモン カルパッチョ タン 解体中
 初挑戦のタン塩。結構デカいタンが取れたので、「これはもしや!?」と思って、胃袋と一緒に塩胡椒で炒めてみた。結果はイマイチ。魚のタンは焼くものではないのかな?肉ではなく、ゼラチン質に近い。煮付けると美味しく食べれそうな食感でした。
 刺身、カルパッチョは一日冷蔵庫で寝かせ、次の日に実食。臭みも無く、旨味は十分。ご馳走様でした!





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