釣行記

『夏の終わりに ’05』

突行日 2005.8.31


今日は職場の先輩、永吉さんとの瀬戸内突行。海でのんびりと時間を過ごしながら、青ヤス片手のメバリングが今回の目的だった。しかし、潜る直前になって青ヤスのパイプが真っ二つに折れてしまうというハプニングが発生。パイプの内側が錆び付いていたため、経年劣化により相当脆くなっていた様子。ま、どうせ燃えるような魚はいないだろう!と、1本目は水中カメラのみを持って海へと入ることにした。

■ 1本目(ON横)

ベタ凪、快晴、無風。透明度は4m前後。カメラマンとして入ったオレは、ハオコゼやメバル、マダコ、アナハゼ等の底物系の小魚を乱写!30分が経過したところで、先を進んでいた永吉さんと、とある岬付近で再合流。永吉さんはいつも意外性のある魚を獲って来ますが、今回は広島で初イシダイを見事ゲットしてました!広島(地磯)でのイシダイは結構レアですよ。おめでとう♪
しかしその永吉さん曰く、「奥へ行けばまだまだ居ましたよ。大きなヤツも。」とのこと。ヤスは持っていないが、実際に見て確かめてみたいと思い、潮当たりの良い奥の岬へと急ぐことに。そしてそこで見た光景とは・・・


↑こんな感じでした(濁りの中、画質悪くてスミマセン)。水深は僅か5m〜10m。潜って近くの岩をゴリゴリ擦ると、30秒も待てば辺り一面魚だらけ。魚影の基本構成は30〜40cmのメジナがほとんどだが、時折イシダイの30〜40cmクラスが濁った海水の中からスルスルーっと顔を出したり、バカでかいコブダイがヌヌっと現れたり。チヌに至っては手が届きそうなかなりの至近距離まで寄って来る。

目の前のイシダイを獲りたいが、ヤスが無い。そしてカメラを向けても良いタイミングでシャッターが切れず・・・。広島では経験したことの無いイシダイの群れを前に、成す術も無く1本目を終了した。


■ 2本目(再びON横)

30分ほどの昼飯休憩の後、久々やる気モードで臨んだ2本目。1本目で何度となく確認した40cmクラスのイシダイを獲るべく、チョッキ銛を片手に再び潮当たりの良い岬を目指した。
ところが昼過ぎから潮が大きく動き出し、いつの間にか濁りがかなりキツくなっている。透明度は2m弱。同じ岬の同じポイントに潜って“ゴリ寄せ”を試みたが、射程(視程)圏内に入ってくるのは40cmクラスのチヌばかり。周囲を乱舞しているのがメジナかイシダイかすら全く分からない。何度も繰り返す寄せの途中で、いつの間にか50cm強のマダイが真横(射程圏内)まで寄って来ていたが、ヤスを向けている最中にゆっくりと深みへ入って行った・・・。今日のビッグチャンスは後にも先にもコレっきり。久々に味わった瀬戸内の激濁りに、手も足も出ないままエキジット。ん〜、無念!!

■ 本日の総括

広島の地磯で、ここまでイシダイに会える場所があるとは知らなかった。サイズを問わなければ全部で20匹近くは見ただろうか。チヌやメジナもうじゃうじゃ群れてたし、魚影的には山口の“崖っぷちのポイント”と同レベルだった。マダイと遭遇したという事実もなかなか評価できるポイントである。透明度さえ何とかなればかなり面白そうなんですが、あの激濁り(2m以下)の中では狙って獲れるのはチヌくらいですもんね。

ちなみに納銛後はウェットを脱ぎ、太陽の下で磯物採取。カメノテやマツバガイ、イボニシ等を拾い、火を熾して塩茹でに。そしてそれらをツマミに永吉さんと砂浜で一杯。広島の海に映える夕日を見ながら飲むビールは格別に美味しかったが、沈んでいく太陽が夏の終わりを告げているようでもあり、ちょっと寂しい気分にもなった。

「今年も夏が終わったね・・・。」


場所 広島県・ポイントON横
『今日の一枚』
ハオコゼ VS ハオコゼ
天候 晴れ
海況 風弱く ベタ凪
―――
透明度 4→1.5m
潜水時間 11:00〜14:30
最大水深 10.5m(25.1℃)
ヤス 水中カメラ+3.2mチョッキ銛(2本目)
フィン ワープフィン
突果 ―――





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