釣行記


『素晴らしい一時』

突行日 2003.12.20


ついに島根から銛部がやって来た!大雪の降る中やって来た(笑)!
今日のメンバーは密良会からはボラ男師匠、はしけんさん、浦べっちーさん。銛部からはぽんさん、いっしーさん、ふみちゃん、そしてオレを含めた7人での合同突行。

とりあえず寒い。とにかく寒い。12月にしては珍しい大雪と真冬並みの低気温、それに伴い一気に落ちた浅場の海水温と、とどめの強風&時化(涙)。これには一同絶句だった。先日調査したポイント・ONは大時化のために断念。なんとか凪っているポイントに・・・、とやって来たのはポイント・BY。異常な寒さに震えながらも、なんとかウマヅラ鍋を完成させようとみんなで気合を入れ、11時40分に突行を開始。冬場は活動を控える銛部は防寒対策に難があり、大変そうでした。

このポイントはウマヅラの数はポイント・AAに遠く及ばないが、この辺りでチヌやウマヅラを狙うならここが一番なはず。期待を胸にいっしーさんと2人でポイントを周ったが、魚影があまりにも薄過ぎた。チヌは遠くの方で40〜50cmサイズを3匹確認したのみで、まったく寄る気配がない。ウマヅラにいたっては1匹も確認する事ができず、40分が経過。ヤスを撃つどころか、射程に入れることすらできなかった(涙)。そんな感じで肩を落としたまま1本目が終了。唯一の明るい話題として、はしけんさんのアイナメ36cmが食糧難に喘ぐみんなの注目を集めたが、他は全員ボウズだった。
 
当初の予定は悪天候の影響で1本で終わり、着替えてポイント・ONに行き昼飯のはずだったけど、これではさすがに終われない。すでに寒くて震えてたけど、不完全燃焼のままで終わりたくなかったオレは、2本目の強行を直訴。それを快諾していただき皆でポイント・ONへ移動したが、こちらは予想以上の大時化(涙)。

仕方なくテントも張ることが出来、エントリーもしやすい近くのポイント・SPへ。

2本目の特攻(突行)志願者はオレ、ぽんさん、いっしーさん。この2人、ダイビング用のブーツ、フード、グローブ無しでこの冬の広島に乗り込んできた筋金入りの猛者である。ブルブルと震えながら意味不明な雄叫びを上げる2人に、オレ達一同は爆笑と感動を覚えた。

オレもなんとかみんなにウマヅラ鍋を!と震えながら出陣しかけたが、密良会の重鎮からの厳しい一言、「み〜ちんはチヌを獲るまで上がってくるなよ(笑)!」・・・わ、笑えないっす。

そして2本目を開始。浸水直後に水温計測してみると、9.8℃・・・あ、ありえないっす。

しかし大きな岩をぐるっと回り、潜ってみると水温は14℃まで回復!このポイントはちょっとしたドロップオフが多く、小魚も豊富で大物の予感もまずまずある。スタート直後に30cmオーバーのメジナを発見し、射程に寄りながら今日初のヤスを発射!・・・が、背中にゴリっと掠めてバラしてしまった。んー、申し訳ない。

30分が経過したが、意外と寒さに耐えれている。今回から使用した起毛のインナーが大活躍しているのだろうか。体全体は寒いのに、胴回りは微妙に暖かいという不思議な感覚だ。

ポイントを少しずらして浅場を攻めている途中、海藻に隠れた1匹のチヌの真後ろに回り込むことができた。距離は2m、撃てば当たる距離だが真後ろだから撃ち辛い!
迷った時間は数秒。体感時間にすればもっとあった。そいつはゆっくりと前に移動し、オレも殺気を消しつつゆっくりとそれを追う・・・(早く横を向け!)・・・と、次の瞬間ヤツはオレに気付き、ほとんど振り向くことなく爆走(涙)!
撃っていれば獲れたかも・・・と、多少の後悔はあったものの、無駄殺しを極力無くすため、捕獲確実と思わない限りは撃たないのが自分の中での鉄則。撃てばさらに後悔していたかもしれない。

その後、射程には入れなかったけどコブダイ60cmクラスとチヌ45cmクラスと遭遇。あきらかにポイント・BYより2本目の方が魚影的に熱かった。そしてぼちぼち時間も時間だし、そろそろ上がろうと陸に向かう途中、海底で物思いに耽るウマヅラを1匹発見。この時ほど真剣にウマヅラを狙ったことは無いのでは?というほど慎重に潜行を開始。シュノーケルを口から外し、潜行時の気泡音を消す・・・。出来るだけゆっくり近付きヤスを構え、撃ち所など一切気にせず体のド真ん中へ「うりゃー!」っと一撃貫通!ウマヅラを獲ってこれだけ嬉しかったのは4月以来かな(笑)。少し寂しいけれど、その1匹を持ってみんなの待つテントへ。

テントの中はとても広く、ストーブも焚いてありとても暖かかった。そして鍋もすでに出来上がっていた!これが美味いのなんのって(驚)。体の外からも中からも温まり、みんなの笑顔と笑い声で心も温まる・・・。最高の一時だったね。先に上がっていたぽんさんがウマヅラを2匹捕獲していたので、オレのと合わせて3匹。うち1匹を“形式上ウマヅラ鍋”という事で鍋に投入!あとの2匹はカルパッチョに。どちらも美味かったなぁ〜!!

最後はみんなで後片付け&記念撮影タイム。とにかく楽しいこと尽くめの1日が過ぎようとしているのを感じた時は、少し寂しくもあった。それだけ楽しみにしていた1日だったし・・・。これから先、今回のような交流が恒例化していけたら、今日という最高の日が将来的にもっともっと深い意味のある1日になるような気がしてならないよ。

そして最高に楽しかったその陰には材料の調達、準備、料理等全てのセッティングを引き受けて下さった密良会の皆さん、悪天候の中遠方よりわざわざお越しくださった銛部の皆さんの存在があってこそ。ありがとうございました。元を辿れば全てを引き合わせるきっかけにもなった『MOGULER'S DELIGHT』の存在にも感謝ですね。

最後に密良会の皆様が結婚祝いを下さいました。これにはかなりビックリしましたが、戴いたお祝いの品を開けてみてさらにビックリさせられました(笑)!!!

マジ嬉し過ぎです(涙)!いつもいつもすみません!!

突果なんて関係ないね。突き人同士の交流に勝るものは無い!!と、しみじみ感じた一日が静かに終わりを告げました。




天候 晴れ時々曇り
『本日の突果』
透明度 4m
潜水時間 11:40〜15:00
中潮 干潮13:15
表面水温 9.2℃(最低)
最大水深 10.4m(14.8℃)
場所 BY SP
突果 ウマヅラハギ 25cm
本日の一枚
■みんなで囲んだウマヅラ鍋

美味かったなぁ〜!!
身体の芯から温まる鍋だった。もっとウマヅラ色の強い鍋をしたかったんだけど・・・この大きな鍋にウマヅラはなんと1匹だけ。
次回・・・だね。
ウマヅラで作ったカルパッチョはなかなかの好評でヨカッタヨカッタ!





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