釣行記


『職人芸』

突行日 2003.9.22


もう夜は半袖で外を歩くと寒いくらいの気温になった。そして朝は少し肌寒い。素潜ラーにとってなんとも憂鬱な季節が近付いてきたようだ・・・。

今日は昔から家族ぐるみでとてもお世話になっている方へのおもてなしに、「ウマヅラをたくさん獲ってきて!」と母上に頼まれたので、親父と共に船で沖へ出た。

久々の本命に抜擢されたウマヅラハギ。オレにとっては超得意分野のはず。・・・が、先日の台風は逸れたはずなのに、どうも風が今日は強く、所々に白波すら出ている海況・・・。もちろん透明度なんて期待できるはずもない。いつもよりかなり沖へ出た甲斐あってか3m位は見えるが、それ以上に波の存在が気になる。瀬戸内育ちの軟弱者なオレは、異常なほど波に弱い。。。夜勤を控え、4時間程度しか潜行時間がないというのに、1時間30分を経過してウマヅラはまだ1匹。他に3匹くらいは見掛けたんだけど、いずれも後ろ向きだったので突くと身を傷付けてしまうから下手に手が出せない。「ウマヅラの10や20は楽勝じゃけん、まかせとけ♪」と、大口を叩いて家を出たため、さすがにこの状況には少し焦ってきました。

チヌがちらほら・・・。
5匹くらいのスズキ(55前後)の群れが・・・。

いやいや、今日はそんなに色気を出している余裕はない。とりあえず場所を少し移動し、ある程度透明度を保っている場所で再度潜行を開始する。風と波は少し収まった。そしてやっと出会ったウマヅラの群れ!昼休憩を挟み、このポイントでウマヅラを連発!好奇心が旺盛なので、こちらを見ては「なんだなんだ?」と寄ってくる。そこで狙いを定めて口元を打ち抜く!ま、方法はいつもどおり。

これでようやく肩の荷が降りたよ。
しかしノルマのある魚突きってのは、なんだか疲れるね。

さて、これからチヌと勝負の自由時間!仕事があるのでリミットは30分程。しかし、そう簡単に獲れるはずも無い。30cm未満のチヌは結構チョロチョロしてんだけどね。デカい個体は少なく、その上かたくなに寄らない。粘りに粘った30分後、ようやくチャンス到来!寄せきれそうになかったので、チヌの視界から自分が消えた一瞬のスキを見てワンダッシュ!その直後撃ったヤスは、ワンテンポ遅れたがチヌのお尻を直撃&貫通!必死に暴れるチヌを逃がしてなるものか!とこれまたオレも必死に捕まえて、なんとか取り込み成功!サイズは40.5cm!ん〜、グッドサイズだ!!ちょっと刺し所が良くないのは目を瞑ろう。

後にも先にも射程に入ったチヌはこれ1匹。よって今日のバラしは無し!時間切れだけど良い気分で船に乗り込み、帰路についた。

ウマヅラは結局15匹。そのほとんどが30cmオーバーで、小さくても25cmはあった。そして何より捕獲した15匹の全てが身も肝も傷ついていない口先ばかりを打ち抜いたスペシャルハンティングだったってこと。商品価値を落とさないためって訳じゃないんだけど、なんとなくウマヅラに対してはいつもの癖で。。。自分で言うのも何だけど、15匹を並べて改めて見てみると「こりゃ職人芸だ!」と思ったね!この徹底ぶり。

それから今日はもう一つ。先日彼女から結納返しにダイコンを頂きました。もちろんダイビングコンピュータの略ですよ。ぶっちゃけた話、今日はそれの初使用の方が楽しみだったんです。今まで時計すら持ってなくて困ってたけど、初めてダイコンを使ってみてちょっと感動したな。(←大袈裟でなく)管理されてるっていうか、守られてるっていう気がする。ほんとにとても良い物を頂きました。大事に使っていきたいですね。
そして初めて自分の潜行深度を測ったんだけど、今日の最高は10.6m。今のところこの辺りが自分の魚突き深度としては限界っぽいかな!?もうちょっとがんばりたいね。もちろん無理の無い安全圏内で!

最近綺麗な海で潜ってないな〜。来週はちょっと遠くまで足を運んでみますか!!

>親父
海況の悪い中、付き合ってくれてありがとう。またよろしく!




天候 曇り
『本日の突果』
透明度 2〜3m
潜水時間 10:20〜14:20
中潮 干潮13:50
表面水温 28.5℃
最大水深 10.6m(25.4℃)
場所 AO
突果 クロダイ 40.5cm
ウマヅラハギ 15匹  35〜25cm
本日の食卓
今日は大変お世話になった方へのおもてなしのため、失礼なので写真は控えさせて頂きました。
煮付け・刺し身と美味しくいただきました!





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